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哲学

頂きはどこにある?

11年前に「チーズはどこへ消えた?」が出版され、現在でも売れ続け、愛されているベストセラーとなった。本書はその続編にあたる一冊であるが、テーマは「山」と「谷」である。 よく「人生山あり谷あり」と言われるのだが、本書はまさに人生の「谷間」に住む若者がいかにして這い上がっていったのか、そして頂に立つだけではなく、いかに「立ち続けられた」のかと言うことも寓話とともに這い上がれる心を教えてくれる。 読んで […]

はじめての政治哲学――「正しさ」をめぐる23の問い

ふだんの生活の中で「政治哲学」はあまりピンとこないかもしれない。しかし今日の政治では、この「政治哲学」は存在する。政党の根幹、理想がそれにあたる。 重要であることはわかったが「政治哲学」は理論的なものが多く取っつきにくいという人もいるかもしれない。そこで本書である。本書は「政治哲学」のイロハを「23の問い」という形で表している。 第1章「自由をめぐる論争」 今この話題を出すのはあまりよろしくないか […]

人生がときめく片づけの魔法

著者とは昨年の12月に行われた「日本タイトルだけ大賞2010」でお会いしたばかりである。ちょうどそのときに著書を拝見したが、面白かったせいか発売日に購入した。 ではなにが面白かったのか、それは本章とともに見ていくことにしているが、まず言っておかなければならないのが、ありとあらゆる「整理術」や「片づけ術」とははっきり違うところが本書にはある、といっておきたい。 第1章「片づけても、片づけても、片づか […]

好きなことに、バカになる

最近はバカとか、残念とかネガティブな言葉を使う本が増えてきているように思える。「バカ」であればポジティブにとらえられることもできるが、「残念」はあまりにも、という考えであるが、北海道に住んでいた時は、この方を思い出してしまう。 それはさておき、人には誰しも「好きなこと」というのがある。その好きなことに背けて好きでもないこと、嫌いなことに集中しすぎてしまい、好きなことをやる時にはバテてしまっている。 […]

女友だちは自分を映す鏡です

「男と女」、同じ人間であるが、身体的特徴から思考まで異なる。よく「女友だち」や「男友だち」など異性の友だちを作っているという話しをよく聞くが、異なる特徴を持つものだからでこそ通じあえるものがあるのかもしれない。 ちなみに私はというと中学・高校・大学と、部活・サークル柄、「女友だち」が多かった。当時はごく自然なものだと考えていたのだが、今となっては「どうして女友だちができたのだろう」について意識し始 […]

進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~

「倫理学」と言うととっつきにくい部分があるかもしれない。実際に「倫理」は道徳的なものであり、国家的なことにまつわる規範(法律や正義など)が挙げられ、それについて考察を行う学問である。もっとも倫理学と言っても派生して「行動倫理学」「メタ倫理学」などがあり、本書における「進化倫理学」もその一つである。 ではなぜ「進化」と名付けられているのか、またその「進化」の中にはよく倫理学にて間違いとされている「利 […]

戦後思想は日本を読みそこねてきた―近現代思想史再考

「戦後思想」と言っても一括りには言えないのだが、少なくとも「戦前」の日本、そして大東亜戦争のあり方を否定し、現在の日本はどうあるべきかを説いていた。その代表的人物として大江健三郎、吉本隆明、丸山眞男を挙げている。 もっとも日本における「戦後思想」とはいったい何だったのだろうか、と言うことから考えなくてはならない。戦後日本は戦争に対する嫌悪感、さらには「安保闘争」など政府などの強者に対する抵抗の激し […]

哲学は人生の役に立つのか

私は思うのだが「哲学」という学問は生き方にどのように役立つのだろうか。おそらく人間が生きていくに「思想」という考えの根底が必要なのだが、それを担っているのかもしれない。最近ではニーチェやゲーテなど哲学に関する本も売れてきている。「思想の見直し」を哲学者の言葉や考え方をもとに、私たちは思想そのものを考え始めたのだろう。 その大きな要因としては「格差」が大いにある。貧困により「生きる希望」を見いだせな […]

キーコンセプト 文化―近代を読み解く―

本書はキーコンセプトとして「文化」についての考察を行っている。ドイツやイギリス、アメリカ、そして日本とそれぞれ異なる歴史、言語があり、「文化」を形成して言っている。本書は各国の文化の変遷をたどるとともに、近・現代の中でどのような「文化」を形成していったパターンについて考察を行っている。 1.「文化概念の発生と展開」 本章の話に入る際に、「文化」と「文明」の意味の違いについて、とある辞書にて確認して […]

社会学の歴史

「社会学」と一括りにしても、「思想学」「政治学」「民俗学」など様々な学問がある。「〜学」というと取っつきにくい印象があるが、その中で「社会学」はわりと取っつきやすい分野と言える。 では「社会学」はいったいどのような歴史を辿っていったのか、それが本書の根幹である。本書は社会学にまつわる有名な人物を中心に、社会学が辿った歴史について迫っている。 1章「アリアドネの糸」 本書では「社会学」のはしりとして […]