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哲学

自殺予防学

日本では毎年3万人もの人が自殺をしている。とりわけ多いのが借金での金銭問題、労働状況による過労自殺、人間関係の縺れからによる自殺が挙げられる。心的、金銭的、物的観点から、様々な理由から自殺をしていくためどのように対策を立てるべきなのかというのは一概に語ることは非常に難しい。本書のタイトルは『自殺予防学』であるが、あたかもそういった学問が存在するのかと考えてしまう自分がいる。一昔前からそういったこと […]

老いを照らす

まだこの年齢であるので、「老いる」と言うのはまだ先になるかもしれない。しかし「老後」と言うのを考えるというのに早すぎも遅すぎというのはない。ただ遅すぎても「手遅れ」と言われることもあれば、早すぎると、老後にならないうちにポックリということになればシャレにならない。 人は誰しも「死」は訪れるが、「老い」に関しては訪れる人もいれば、中には訪れない人もいる。しかし今日は高齢化社会と言うのを考えると「老い […]

社会という檻

「世間」「社会」「常識」「一般」とい言葉が飛び交う世の中。そういった言葉たちがあたかも当たり前のように叫ばれている。そのことによって思考停止に陥る弊害もあるが、良く口にしている人たちはそれに全くと言っても気づかない。そういった人が本書のタイトルである「社会という檻」の中に入っていることに気付かず、かつ出ようと思わないのではないかとさえ考える。 では本書はそういったことを突いた一冊なのかというと、そ […]

苦しみの中でこそ、あなたは輝く

人間は誰しも「苦しみ」から逃れられない。人間の感情のなかには必ずと言ってもいいほどこの「苦しみ」からもがき苦しみながらも「逃れたい」というのがあるだろう。 しかし「苦しみ」抜いてこそ得られるというものも多く、必ずと言ってもネガティブなものとは限らない。 本書は12年前に亡くなった精神科医ヴィクトール・フランクルが強制収容所に送られた体験を経て得た人生論と、フランクル自身の一生についてまとめたもので […]

「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言

「分かりやすい」 人はこういったものを好む傾向があるのかもしれない。特に文章は読み手の側に立って「分かりやすい文章」というのが重要であるといわれている。 ビジネスにおいて「わかりやすい」というのは相手にとってもメリット・リスクや論点が明確になる上では良いことかもしれない。 しかし「分かりやすい」というのは本当にいいことなのだろうかということをよく考える。「簡単にわかる」という点であればこれほど便利 […]

「厄年」はある!―乗り越え方と運を掴むヒント

先日12日に24歳の誕生日を迎えたのだがこの24歳は数えで言うと25歳、男なのでちょうど最初の「厄年」に当たる年である。前厄の時から故郷で買ったお守りがあるので後はお祓いを受けるだけという立場なのでこれからどこでお祓いを受けようかという所で迷っているのだが、そもそも「厄年」というのは何なのかと考えると答えを窮してしまう。「厄」と言うと「災厄」や「厄介」と文字の如く悪い印象が強い。しかしそれだけでは […]

「自分だまし」の心理学

「だまされる」と言うと良い印象をもたれない。というのは「詐欺」というように、だまされて相手にとって害することを行う、もしくは私利私欲によって人をだますというような印象が強いからである。 本書は「だまされない」方法を知るのではなく、なぜ「だまされる」の化というメカニズムについて紹介している。 一章「なぜ人は「だまされる」のか」 「だまされない」と思っても人は自らの記憶や無意識な力によってだまされるも […]

教養脳を磨く!

教養というのは、知識を自分の思考でもって落とし込んで、新しい考え方を身につけるというような手法である。本書はイギリスにおいて「知のカルチャーショック」というのを受けた2人が新しい「教養」について縦横無尽に対談を行っている。 序章「教養という可能無限」 脳科学者の茂木氏がイギリスで体験したこと、そして「教養」に関する可能性について書かれたところである。そして対談の相手である林氏への印象と対談での感触 […]

心理学入門一歩手前―「心の科学」のパラドックス

大学では学問の一つとして定着している「心理学」。最近ではビジネスにおいてコミュニケーション力、特に「NLP」というものが出てきている。「NLP」というのは直訳すると「神経言語プログラミング(Neuro Linguistic Programming)」と言い、コミュニケーション技法や自己啓発技法として最近注目を集めている言語であるが、その反面商業的・科学的観点からの批判も多い。 NLPの話については […]

情報倫理の思想

「情報倫理」という言葉は聞きなれないが、こういった時代だからでこそ知るべきだと私は考える。 「個人情報保護法」などの情報にまつわる法律は時代とともに続々とできているが、最も情報統制や保護について大きな役割を担うのが、個人の「モラル」、「倫理」というものである。 しかし「情報倫理」と言ってもどのような考えに至るのか、そのことについて取り上げている野が本書である。 第一章「普遍倫理への模索――解説にか […]