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宗教

一日一善

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 本書のタイトル「一日一善」とは、 「1日に一つだけでも何か善い行いをすること」(「広辞苑 第六版」より) とある。つまり、善い行動を起こすことを心がける言葉であり、行動し続ける事によって人徳を向上することができる。では本書はどうかというと、扉を9つに分けて、一つ一つの法話を紹介している。一つ一つ人間としてのあり方を問うており、善き行いの材料になるような話が […]

キリスト教入門

キリスト教は私自身小さい頃に関わりがあった。保育園のころは「プロテスタント」の信仰があったため、キリスト教にちなんだ行事も多々行われた。もちろん、活動の一つ一つにキリスト教の儀礼も行われる。 小学校に入ってから、キリスト教の信仰はなくなった。あれからもう20年以上の月日が流れるのだが、今一度学び直そうと考えている。本書はキリスト教の成立から、仕組みに至るまでについて「入門編」として紹介している。 […]

教皇フランシスコ

現在のローマ教皇であるフランシスコが、教皇に就任してから1年になる。前の教皇であるベネディクト16世が高齢を理由に退位したことが理由である(ちなみにこのことで719年ぶりに名誉教皇が誕生することとなった)。歴代教皇では初めての南米から教皇誕生で、元々はアルゼンチンのブエノスアイレス出身である。 1年経ったというわけではないのだが、具体的に教皇フランシスコはどのような人物なのだろうか、そしてどのよう […]

「ありがとう」の人生―足立大進仏心講話集

「ありがとう」にまつわる本を取り上げる際に、よく「ありがとう」の偉大さ、尊さ、そして不思議さを思い出してしまう。とりわけ「不思議さ」の印象が強く、それは何なのかと言うと、人から「ありがとう」と呼ばれるとよほどの皮肉になら無い限り、「ありがとう」と受ける人は悪い気がしなくなる。 本書では「ありがとう」や「ご縁」「お陰さま」などよくある言葉の尊さであったり、心を育てる言葉であったりと、自分自身の心のあ […]

さみしさサヨナラ会議

「さみしさ」と言う言葉は結構よく聞くのだが、心理的にどのようなものなのか、言葉で説明するのは難しい。唯一説明できるところとして辞書にある意味でしかなく、 「1.あるはずのもの、あってほしいものが欠けていて、満たされない気持ちだ。物足りない。  2.人恋しく物悲しい。孤独で心細い。  3.人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。」(「大辞林 第三版」の「寂しい」より) とある。本来は「寂しい」 […]

お線香の考現学―暮らしに根付くお線香の香り

今日は3月21日、春分の日である。その時期は「春のお彼岸」と呼ばれ、墓参りに行く方も多いことだろう。その時にお供え物の他にもお線香を用意するご家庭も多い。 さて、墓参りや仏壇に添える「お線香」にはどのような種類があり、どのように作られていくのか、分からない所もけっこうある。本書は私たちの暮らしにも密接している「お線香」のイロハについて取り上げて行く。 一章「「香」について」 「お線香」の話に入る前 […]

黙示録――イメージの源泉

「黙示録」と言うとイメージするのは「終末」「最終戦争」といった禍々しいものを挙げられる。その「黙示録」の原点を辿っていくと、キリスト教の「新約聖書」の最後に出てくる「ヨハネの黙示録」にある。そもそも「ヨハネの黙示録」には何が記録されているのか、そこからどのようなイメージとなっていったのか、本書は「黙示録」のイメージの変遷について追っている。 第Ⅰ章「「七」という数字―『ヨハネの黙示録』から」 「七 […]

死体は見世物か~「人体の不思議展」をめぐって

展示に際しても、捜索に際しても「倫理的な問題」というのは避けて通れない。私は「人体の不思議展」に行ったことは内のだが、北海道に住んでいる時にはTVのCMでよく見かけたことを覚えており、実際に行きたくなったのだが、当時は大学生の時分でお金がなかったため辞めてしまった。 しかし、この「人体の不思議展」は、「死体を展示する」ということについて、倫理的な観点から議論は絶えず、「人体の不思議展」が開催される […]

ミッション・スクール

学校には色々なものがあるのだが、中でも「ミッション・スクール」というのは高尚さ、荘厳さのある響きがある。私立の学校であったり、女子校であったり、というようなイメージも少なくない。取り分け「女子校」のイメージは小説「マリア様がみてる」によって形成づけられたと言っても過言ではない。 しかし「ミッション・スクール」は女子校特有のものではなく、男子校もあれば、共学校も存在する。ではいったいどのような経緯で […]

寅さんとイエス

見るからに特異なタイトルである。後者はキリスト教における絶対神として崇められている存在である一方で、前者は渥美清演じるフーテンの露天商であり、口八丁で様々なトラブルに巻き込まれながらも、強く生きる人間である。 全く共通点のない二者だが、実は意外な所に共通点が存在する。それは「風貌」と「ユーモア」である。疑わしいかもしれないが、その根拠について本書の中身に入っていこうと思う。 第一章「「人間の色気」 […]