CATEGORY

哲学・宗教

道教の世界

「道教」は聞いたことはあるのだが、いざこれは宗教なのか、というと首を傾げてしまう。ちょっと調べてみると、 「中国固有の宗教。儒・仏と並ぶ三教の一。不老長生をめざす神仙術と原始的な民間宗教が結合し、老荘思想と仏教を取り入れて形成されたもの。後漢末の五斗米道(ごとべいどう)に起源している(Weblio辞書より、一部改変)」 むしろ宗教と言うよりも「思想」というべきなのかもしれない。本書では、知っている […]

精神の哲学・肉体の哲学~形而上学的思考から自然的思考へ

「哲学」はどのような学問なのか。端的に言うと、 「問題の発見や明確化、諸概念の明晰化、命題の関係の整理といった、概念的思考を通じて多様な主題について検討し研究する、学問の一分野」(wikipediaより) という。この説明だけではどれを題材にしているのかはわからないが、もっとも数学も心理学も「哲学」から派生したことを そして「哲学」そのもののあり方も時代とともに変わっていき、古代ギリシャ時代にて活 […]

組織エスノグラフィー

「エスノグラフィー」は何かというと、邦訳にすると「民族誌」であり、 「調査対象に深く入り込み、参加者を考察することによって、内部の見解を解明するためのフィールドワークの方法」 のことである。この言葉は近年使われ始めたためか、その言葉を聞く人はほとんどいないが、だんだん使われ始めているのだという。 本書はその「エスノグラフィー」を様々な「組織」を対象にどのようなものかを伝授した一冊である。 第Ⅰ部「 […]

利他主義と宗教

先日「利他のすすめ」という本を読み、評した。 元々「利他」の精神は仏教からきているものであるが、企業にとって大事なことになりつつある。東日本大震災が起こってその精神はよりいっそう強いものとなった。 本来仏教にある「利他主義」だが、本書はその利他主義を宗教の側から考察をするとともに、宗教(団体)がこの状況の中でできることを見出している。 第一章「東日本大震災と宗教」 人間社会、いわゆる「俗世」から離 […]

はじめて学ぶ生命倫理~「いのち」は誰が決めるのか

「命」あり方に関する考察は哲学や倫理学、宗教学など多くの角度から考察を行っている。本書はあくまで「倫理学」の立場から見た「命」を論じているが、「命」そのものの定義のみならず、「生」と「死」の定義や誰が決めるのか、についても論じられている。 第1章「いのちの「終わり」は誰が決めるのか」 「尊厳死」ということばが幅広い学問から議論がなされている。それだけはなく「安楽死」に関しても議論の対象となっている […]

「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる

人はよほどの事ではない限り、「好印象」に見られたいという願望があるという。私もその一人であるが、それがどれだけ心の重荷となってしまうのか、自覚してか、していないでかはわからないが、「本当の自分」が見えなくなってしまっているという。 本書は「いい人にみられたい」という感情の傾向と「本当の自分」との乖離、そして「自分らしく」生きることの重要性について説いている。 第一章「「本当の自分」を生きられない」 […]

最後の授業――心をみる人たちへ

最後の授業というとランディ・パウシュという方の人生にまつわる重要なことの授業を想像してしまうのだが、本書にて紹介される「最後の授業」は、精神分析の権威が教授を引退するまえの最後の講義の事を意味している。引退するにあたり、学生たちに何を伝えたかったのか、精神分析を研鑽を続けて何を残したのか、本書はその結晶が詰まっている。 Ⅰ.「最後の授業 テレビのための精神分析入門」 最後の授業は2010年1月18 […]

「損する生き方」のススメ

人間は欲深い生き物であるため、生き方にしても「得」を欲しがる、というより「損」するような生き方をしたくない。私もその一人であるが、本書ではあえて「自分らしく生きる」ために、あえて「損」をすることの大切さを説いている。 第1章「自分を縛る成功、自分を活かす成功」 人は誰しも「成功」したいというのだが、果たして双であろうか。そして「成功」という言葉は人それぞれだが、それは財を成すことか、それともなりた […]

上機嫌のすすめ

今、皆様の機嫌はいかがであろうか。 上機嫌の人もいれば、逆に自責・他責問わずの原因で不機嫌になっている人もいる。しかし機嫌一つで周りの雰囲気も変わることもあれば、自分自身のモチベーションにもつながるのだから「機嫌」は侮れない。そして上機嫌であればあるほど自分にとっても、周りにとっても良い影響をもたらす。本書は上機嫌の効力を著者自身の半生とともに語った一冊である。 第一章「上機嫌力をアップさせよう」 […]

賢者の言葉

ビックピクチャーズ 飯島様より献本御礼。 「言葉」の力は偉大である。明快な論理も理解まで持って行くことができるものの、一瞬で考えが変わるまでには至ることは少ない。しかしたった一つの名言や格言は、理屈は必要なくても理解することもあれば、その人の人生観などが一瞬で変わることができる。まさに「言葉」の威力を存分に引き出した珠玉のものである。 本書は時代の最先端を行く方々、それも人間としての「幸福」を増大 […]