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エッセイ

旅先のオバケ

日本をはじめとした世界の中で様々な「旅」を行くことによって様々な発見がある。その旅の中にはホラーと呼ばれる体験をする事があるという。もっとも著者自身も世界各地を旅しており、本書ではその世界を旅した中で体験した「恐怖」を綴っている。 もっとも海外旅行をするにしても観光名所ばかりが全てではなく、ちょっとした小さな体験そのものもまた観光の土産にもなる。 著者は本当の意味で世界中を旅している。しかもよくあ […]

子の無い人生

男性にしても、女性にしても「未婚」はだんだんと増えてきている。さらには本書のタイトルにある「子のない人生」となった女性も同じように増えている。かつては未婚が続いている女性を「負け犬」と称されることもあったのだが、今となっては当たり前のように存在しており、蔑むようなこともなくなってきたのも感じられる。 しかしながら最近では生涯未婚となってしまい、寂しい人生を送って死んでいくという人も少なくない。その […]

もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

「もしも~」と言う名を冠しての本は数多く存在するのだが、本書ほど奇想天外な「もし」を描いた本は無いと言える。 そもそもカップ焼きそばの作り方はカップ焼きそばのラベルを見れば単純に分かるのだが、それを夏目漱石や太宰治、村上春樹、又吉直樹、小林よしのりなど作家に限らず、マンガ家に至るまで「もし」の幅を巻き込んでおり、国内のみならず、コナン・ドイルやドストエフスキーといった海外の文豪にまで「カップ焼きそ […]

あなたがスマホを見ているとき スマホもあなたを見ている

本書のタイトルからして、今のスマホの現状を見ているように思えてならない。最近ではセキュリティの観点から人がスマホにて除いた内容が他人に流出するようなニュースもちらほら聞くためである。 本書はそのそのことも含めて歩きスマホなどについて批判をしたエッセイの一つであり、表題も含めて、昨今の日常に鋭く切り込んだエッセイ集である。 新聞やテレビのニュースはもちろんのこと、実際に歩いてみて気づいたことなど些細 […]

女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言

社会にしても、人にしても絶えず変化をする。その変化の中には相容れられないようなものもある。そのことによって「ジェネレーション・ギャップ」や「俗流若者論」なるものが出てきており、そのことにより世代などの「対立」が出てくることも度々ある。 本書はあくまで「女性」のことを言っているのだが、その中でも女性の「変化」について一石を投じているエッセイ集である。ステレオタイプの女性の在り方としてあるものとして「 […]

ガルシア=マルケス「東欧」を行く

本書の著者であるガルシア=マルケスはコロンビアの作家であり、4年前に逝去した。1982年にノーベル文学賞に輝き、なおかつ「百年の孤独」や「コレラの時代の愛」など多くの名作を生み出した。 そのマルケスは「記者」としての側面があった。戦後間もない1950年代には「エル・エスペクタドール」の新聞記者として活躍した時代があり、本書で紹介される紀行エッセイも1957年に東欧の「鉄のカーテン」を潜入して、その […]

繁栄の昭和

昭和は元号の中で最も長くあった。その時代は大東亜戦争といった戦争を乗り越え、敗戦の悲しみに打ちひしがれても、経済的な復活を遂げ、現代における技術が次々とできはじめた時代であった。そのため大東亜戦争後は本書のタイトルにある「繁栄」と呼ばれる時代であった。 その時代を生き、活躍した方々は数多くいるのだが、その著名な人物の一人として小説家であり劇作家である筒井康隆もその一人である。「時をかける少女」や「 […]

おちゃめな老後

老後を迎えること、なおかつ老後の生活は「あっという間」と言うことを以前聞いたことがある。しかしあっという間だからでこそ老後を幸せなものにしていくことが大事になってくるのかも知れない。 本書はイラストレーターでエッセイストの著者の老後生活を自ら綴っている。「カワイイの元祖」の肩書きに逆らうことなく、今年2月で傘寿を迎えても「おちゃめ」であり、なおかつ若々しいファッションかつ生き方をしているようでいて […]

木霊草霊

植物の種類には色々とある。その色々ある種類は場所によって異なってくる。本書のように日本とアメリカとでも大きく異なる。しかし細かい点で見てみると地域によっても木や草の種類が異なるのかも知れない。 著者は日本・アメリカの両国で生活を行っていった中で様々な木や草を見ていったことを綴ったエッセイである。 もちろん木や草も進化を遂げており、その進化の中には人間としての生活の中での変化に順応していったものもあ […]

ぼくはスピーチをするために来たのではありません

私自身講演やスピーチをしたことがないのだが、スピーチに対して恐怖を覚えるような「スピーチ恐怖症」と言うのがあるという。もっとも自分自身も人と話をする事が苦手だったこともあるのだが、スピーチや講演に対しては「食わず嫌い」と呼ばれるようなことなのかも知れない。 本書の話に移る。著者自身も自ら「スピーチ恐怖症」である一方で、確固たる信念を持ちながら少なげながら講演をした記録である。その講演の中では文学や […]