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エッセイ

バッド・フェミニスト

フェミニズムというと、社会的にも理論として説明されているものがあるのだが、それだけではなく、性差別や人種差別、経済差別なるものがあり、それぞれの意味で「差別」は起こりうる。もっともその「差別」はメディアでも取り上げられ、問題視されるようなことさえもある。 その「差別」の中でも「フェミニズム」において、極めてネガティブな話題となるようなエピソードをエッセイ形式にて取り上げている。 社会的な出来事を風 […]

ハコネコ

もう何度も書いているように私自身は大の猫好きである。ただ猫自体は飼ったことがなく、なおかつ猫カフェにすら行ったことがないのだが、道を歩いているときに猫にであったら振り向いてくれるように鳴き真似などをする。そのことで振り向いてくれるとなんとも言えないような「癒やし」を得ることができるようになる。他にも本書のような猫にまつわる写真集やエッセイを読むのもまた癒やしとなる。 ちなみの本書はどのような一冊な […]

忘れてはいけないことを、書きつけました。

日常生活を送っていく中で「忘れる」ことは色々とある。しかしその「忘れる」と言う機能は不便で、どうでもいいことを忘れられず、肝心なことを忘れてしまうのだから始末が悪い。しかしその忘れることを助長したり、あるいはそれらを未然に防ぐために、文章にしてしたためると言うこともまた忘れるため、もしくは記憶に残すための一手段としてある。 著者もまたその「忘れる」ことを避けるために、春夏秋冬の折々の事柄から、料理 […]

新装版 花と草木の歳時記

元々本書は1981年に出版されたのだが、それが37年の時を経て復刻した一冊である。37年前と全く同じというわけではないのだが、その時代の中に生きた自然と現在の自然、いずれも変わらないものがある。 本書はそういった草木の有り様を文章にてしたためたエッセイである。しかもその草木は春夏秋冬、さらには月によって変わってくるだけあり、月ごとに見える草木も変わってきており、さらには情景も変わってくる。 私自身 […]

時の名残り

本書の著者である津村節子氏は今年の6月で卒寿を迎える。その卒寿を迎えるとなると作家活動の集大成とも言えるような作品も出てくるのかも知れない。 その一つとして本書があるのだが、89年もの時を流れた中での名残を見つけに様々な旅を続け、12年前に死別した夫・吉村昭氏との思い出、そして1959年に処女出版をしてからもう間もなく作家活動60周年を迎える中でどのような小説を書き続けてきたのか、長きにわたる思い […]

猫には嫌なところがまったくない

全くその通りと答えてしまうようなタイトルである。もっとも私自身は猫を飼ったことはないのだが、野良猫を見ては鳴き真似をして近づく猫の様子が好きである。もっとも近づいてくれると気まぐれでありながらも、時折人なつっこさが出てきて、癒やされる感じがなんとも言えない。そのこともあり、嫌なところを見つけようにも見つからない。 本書の著者もまた同じような感触を持っている。以前に名ジャズピアニストが猫に対するエッ […]

スピンク日記

スピンクと言う名前は珍しいのだが、それは本書の表紙にある犬の名前を表している。ちょうど耳に当たる部分がピンク色をしていることから表しているのかも知れない。 そのスピンクと主人との付き合い、なおかつ犬の生態とともに、どのように飼っていたのか、著者と犬との関係と出逢い、さらにはエピソードなどふんだんに織り込まれているエッセイ集である。 犬は忠実な生き物のように見えて、人間にないかわいさと滑稽さが織り交 […]

猫返し神社

ある意味珍しいエッセイである。本書の著者の名前を見ただけでピンと思いつく方もいると思うのだが、その方はジャズを少なからず知っている人と言える。そう著者は日本における有名なジャズピアニストである。もちろんジャズピアノにまつわる本は数多く上梓されているのだが、猫を題材にしたエッセイは初めて聞くどころか、著者自身が猫を飼い始めたことすら聞いたことがなかった。 著者曰く「長い年月が流れた」とあるのだが、実 […]

4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール

本書はエッセイであるのだが、ある意味自己啓発書の雰囲気がある。もっともエッセイながら女性が活躍したり、主役になったりするためにはどうしたら良いのか、そしてそのためのルールとは何かを取り上げているため、女性にとってはバイブルとなる一冊である。 なぜエッセイなのかというと、本書は雑誌「GINGER」で連来したものを加筆・修正を行い、一冊の本にまとめたものである。もっとも女性のあり方がいったいどのような […]

枕元の本棚

私の部屋には言うまでもなく本棚がある。何百冊あるかと言うと数えていないのでわからないのだが、枕元に本棚があるといろいろな本を読みながら寝てしまうこととなる。それほど本好きとも言えるのだが、著者もまた本好きとも言える。もっともジャンルは異なるのだが、それぞれの章にてどのような傾向の本かも併せて取り上げている。 第一章「絵本と児童書」 絵本は子どもの読み物と言われがちだが、最近では大人の絵本も出てきて […]