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青春

金を払うから素手で殴らせてくれないか?

本書のタイトルに出くわした瞬間、思わず「嫌です」と答えてしまう。もっとも「いいよ」と答えてくれる人もめったにいないような気がするが。 しかしながらそういった感情に苛まれるような状況は「必ず」とまではいかないものの、状況に出くわすようなことは存在する。その存在する感情がいかにして生まれるのか、本書はそういった状況に陥るようなストーリーが紡がれている。 しかし本書のような状況は、言葉にしてみれば「ナン […]

クラウドガール

姉妹は性格が同じような人もいれば、反対に対照的な性格でいざこざが起こるようなこともある。しかも、その「対照的」な部分ははっきりと見える所もあれば、細かい部分にて表れる部分もある。 本書で出てくる姉妹は表に出てくるような部分もあるのだが、会話の中で出てくる部分もある。しかしその対照的になった根本的な理由として「母」の存在が挙げられるという。その挙げられる根本的な要素にはどこが挙げられるのかが本書の根 […]

ハンナの夢さがし

人には誰しも「夢」がある。その夢は本書にて「ダンサー」や「アイドル」「調理師」などが挙げられる。他にもあるとしたら「お嫁さん」といった方が良いのかもしれないが。 しかし「夢」は見るものでもあるのだが、同時に「叶える」ことも必要なことである。その叶えるためには行動がどうしても必要なのだが、その必要な要素の「行動」がいかなるきっかけにして起こすのか、その要因として姉妹の刺激があったためと言える。 その […]

失恋天国

結婚式寸前でフラれた人にて届いた手紙が「失恋学校」の入学案内である。その入学案内をもとに「失恋学校」への入学を決めた。その入学した学校では同じように様々な「失恋」を体験した女性たちが集まった。 しかもその学校の授業内容も非常にユニークで失恋をいかにして忘れていくか、そしてその失恋をいかにして乗り越えていくかを取り上げている。 本書のタイトルからして印象的なのだが、失恋をした女性たち心理も事細かく描 […]

ヘダップ!

サッカーに限らずともスポーツの世界は一見華やかなようでいて、実は厳しくも残酷な世界である。その「残酷」な部分は結果に表れるものもあれば、うわさ話やスキャンダルによって夢破れてしまう人もいる。 本書はその「うわさ話」によってスターロードから外れ、小さなリーグで奮闘する新人サッカー選手を描いている一冊である。 サッカー選手は一見華やかに見えるのだが、トップに立つための努力と闘いの姿がありありと見えてい […]

舟を編む

本書は今から5年前の本屋大賞を受賞した作品であるが、その理由がわかった気がする。本書はとある風変わりな出版社の会社員が突然辞書編集部の編纂メンバーとなることから物語が始まる。編纂メンバーになってからというもの、言葉それぞれの意味を探し出し、やがて主任に昇格し、なおかつ最大のピンチに遭い、それを潜り抜けるというストーリーである。 長編小説なのだが、読みづらい感じというよりも、むしろ本を読みなれている […]

ヒーローの選択

本書の主人公はとあるサラリーマン。営業活動をしているのだが、一向に成績が上がらないという。うだつの上がらないようなときに小学校での友人と再開することとなったのだが、そこである部隊に入ってほしいという。 それは「世界を守る」という名目なのだが、実際にはどのようなものなのか、そしてその目的とは何なのかを描いている。 もっと言うと本書は「選択」という言葉がついてくる。もちろん選ぶわけだから正しい選択もあ […]

北緯14度

日本の北緯は最北で、おおよそ北緯44度、最南ではおおよそ25度くらいである。では本書のタイトルである「北緯14度」はどこにあたるのか。調べてみるとチャドやスーダン、イエメン、インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、セネガルなどにあたる。特にアジア圏の国々が多く見られる傾向にあるが、それらの国々は赤道直下にある国と言っても過言ではない。 ちなみに本書はというとその中の「セネガル」 […]

福も来た―パンとスープとネコ日和

本書は「パントスープとネコ日和」シリーズの第2弾にあたる一冊で。様々な食が出てくる一冊であり、なおかつ、料理とともに物語もつくられる。 もちろん本書の舞台は主人公が自ら開店させたレストランを舞台にして来客するお客とともに、どのようなエピソードがあるのか、そのことを取り上げている。 本書の中に「日々を丁寧に生きています」とあるように、つくりも丁寧であり、人間模様も丁寧に描かれている。そのためか、繊細 […]

歌姫メイの秘密

母親とともにとある新興宗教から逃げ、複雑な境遇の中で育ってきた少女は歌の才能があった。その才能はやがて「歌姫」と呼ぶにふさわしいようになっていったのだが、その少女は生き別れの実父を探しに行くというのが本書の根幹にあたる。 その少女の名前が「メイ」と呼ばれているために、本書のタイトルは「歌姫メイ」と銘打っている。メイの父親を探す、もとい父親の住んでいる家探すために旅をするメイはその道中である男と出会 […]