青春

書評

斗棋

将棋の歴史は、6世紀頃からとされているのだが、この頃は貴族たちのものとして受け入れられたのだが、江戸時代に入って貴族・武士だけではなく庶民の間でも親しまれ、とりわけ「賭け将棋」として広がっており、それだけで生計を立てるいわゆる「真剣師」と呼...
書評

子育てはもう卒業します

今となっては多種多様になっているのだが、戦後間もない時から高度経済成長期にかけて、男性の場合は良い大学を出て、一流の企業に就職して、結婚して、子どもを授かり、マイホームを建てるというような道が一般的だった。女性の場合も良い大学を出て企業に就...
書評

女の庭

女は色々な表情を持っている。その表情は表に表われているものもあれば、まったく表われないものもある。いわゆる「表と裏の表情がある」という言葉が使える。しかもその女性が何人も集まると、表と裏の共存する表情が無数に表われ、それが「息苦しさ」となる...
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書評

ピロティ

「ピロティ」とは、 「2階以上を部屋とし、1階を柱だけの吹放ちにした建物の、1階部分。ル=コルビュジエが提唱した近代建築の一技法」(「広辞苑 第六版」より) とある。本書では住宅を舞台にしているが、一般的な「ピロティ」は住宅に限らず、病院は...
書評

愛は苦手

私自身、異性と付き合ったことがない。「モテない」と言うのもあるのだが、それ以上に自分自身が女性との付き合い方が分からないと言うのがある。そのことを知りたいということも本書を購入しようとした一つの理由にあるのだが、本書はそういった恋愛ものでは...
書評

臣女

本書を読んでいくとタイトルは「臣女」というよりも「巨女」と銘打った方が良いのではないかとさえ思った。とはいえ何らかの病気で介護をする姿を、「臣」の本来の意味である「仕える人」という意味合いから「女性に仕える」という意味合いで「臣女」というタ...
書評

荻窪シェアハウス小助川

「シェアハウス」が若者を中心に広がりを見せている。リビングや台所や浴室などを共有し、家賃も安価である事、そして希薄になりつつあるつながりを持つ事ができることが要因とされている。その一方で、「脱法ハウス」と呼ばれるような問題も表面化しており、...
書評

たまさか人形堂それから

本書は「たまさか人形堂」という架空の人形屋を舞台にした短編集であるが、最初に収録されている作品からずっこけてしまった。タイトルは「香山リカと申します」。ニュースやワイドショーを観る方はお気づきだと思うが、あの精神科医を連想してしまうような名...
書評

これからお祈りにいきます

「祈り」は宗教特有の物のように見えるのだが、実際には宗教に関係無く、むしろ地域の慣習でも、人々の日常のなかでも存在する。 本書は奇妙な祭りを慣習にしている町で育った高校生の話なのだが、父が不倫中、母も現実逃避、弟は不登校と、家庭環境はまさに...
書評

愛と人生

かつて「男はつらいよ」と言う作品があった。その主人公である車寅次郎役には、長年渥美清がやっていた。その作品で当時子役だった秀吉は、寅さんと共に行方不明の母を探す旅に出たという一冊である。本書では「寅さん小説」という見慣れない分野にて定義づけ...
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