小説

書評

ラスト・タイクーン

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド(以下:フィッツジェラルド)はヘミングウェイやフォークナーと並び、20世紀を代表するアメリカ文学の作家の一人である。代表作として「グレート・ギャツビー(華麗なるギャツビー)」がある。 そのフィッ...
ミステリー

小麦の法廷

新米弁護士が初めて刑事裁判の弁護人を務めたのだが、その事件はやがて大きな事件に巻き込まれるというものである。しかも「弁護人」と言う立場になったことにより、犯罪に加担しているのではないか、とメディアにも目を向けられ、中には罵倒というような言葉...
書評

伊達女

「独眼竜」として恐れられ、なおかつ「心に鬼を棲まわせた」と言わせるほど苛烈な性格を持っていた伊達政宗の周囲の女性は、美しくも、あたかも「女傑」と呼ばれるような女性たちがいたという。 よく伊達政宗のような性格を持つ男を「伊達男」と呼ばれていた...
スポンサーリンク
書評

私のことならほっといて

本書の表紙を見て「ほっといて」と言われたらどうするか。文字通り放っておくのか、それとも、キレイな女だから助けるといった意見もあるのかもしれない。ある意味ナンセンスの光景から「ほっといて」と言われると、どうしたらよいのかわからない、どう突っ込...
ミステリー

終末少女~AXIA girls~

本書の表紙には登場する少女たちが映し出されている。一見美しいように見えるのだが、本書の物語は、かつてあった「バトル・ロワイアル」や「王様ゲーム」のような殺し合いや嘘・裏切りの戦いを描いてる。 そう考えるとグロテスクのようにも見えるのだが、そ...
ミステリー

出身成分

「出身成分(しゅっしんせいぶん)」とは、 「北朝鮮における住民の政治的地位を規定する階層制度、およびその階層を指す語。「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の3種からなる。核心階層は統治階層で、党の幹部や革命遺家族からなり全人口の30%。動揺...
書評

愛が嫌い

「愛」と言う言葉を好いている人もいれば、本書の登場人物に出てくる人のように嫌いな人もいる。それは人それぞれと言った方が良いのかもしれない。 本書は愛を憎むと言うよりも、軽んじた「愛」を嫌い、自分自身の日常を取り戻すと言った物語である。その中...
書評

象牛

洗剤などの注意書きには特に塩素系や酸性のもので「混ぜるな危険」と言う言葉がある。これは2つのものを混ぜてしまうと塩素系ガスが出て命に関わる事になってしまうことを注意してのことである。 しかしここ最近ネットでは異なる、というよりも相容れぬ2つ...
SF

SIGNAL シグナル

本書は「電波」を解読するまでのことについて描かれた一冊である。学生の頃にとある星雲(と言ってもウルトラマンらの故郷ではない)から届いた電波から物語は始まる。本書の主人公は当初は中学生であったが、この星雲からの電波が出たことに興奮し、ある先輩...
書評

ヘディングはおもに頭で

大学受験という重要な試合に敗北し、浪人という再試合を待ちながらアルバイトを転々としながら、フットサルに思いを馳せる青年の物語である。主に東京の北千住や永田町など東京23区近辺を舞台に描いている。しかしフットサルに目覚めたのはちょうど大学受験...
スポンサーリンク