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世界史

モンスターの歴史

モンスターというと創作めいたような想像をするのだが、実際にいるのだろうか、本書ではそのモンスターが実在するのか、もしいるとしたらどのような歴史をたどっていったのか、そして現存するのかを取り上げている。 第1章「モンスターと世界の文明」 実際にモンスターは存在しないのだが、怪異と呼ばれる事象の中でモンスターとして取り上げられている文献は存在する。その中には日本における「妖怪」や「幽霊」なるものも存在 […]

ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史

現在地球では72億人ものヒトがいるのだが、急速に人口が増えてきたのは20世紀に入ってからのことである。急速に増えていったのはわかるが、それまではどのような人口の増え方をしていったのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第一章「賢いヒト―20万年前=5000人?」 ヒトが初めて生まれたのは約400万年前、アウストラロピテクスが始まりだった。そこから緩やかに人口を増え始め、20万年前には […]

玄奘三蔵、シルクロードを行く

「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」の本来の名前は玄奘であり、三蔵は尊称の一つとして挙げられている。西遊記で取り上げられている「三蔵法師」は玄奘三蔵がモデルになっている。玄奘はシルクロードを通り、東西の宗教・言語を交わった国々の中でどのような度をしたのか、本書はそのたびの目的と過程を取り上げている。 第一章「不東の旅立ち」 玄奘は中国大陸における唐王朝の初期である7世紀に生きた訳経僧(やっきょうそう […]

魔女狩り―西欧の三つの近代化

中世~近世にかけて西欧を中心に横行した「魔女狩り」。18世紀あたりに科学の進化と魔女観・宗教観の変化により一気に衰退し、魔女狩りの概念がほとんど無くなり、完全に無くなったのは戦後間もない1951年、イギリスで「魔法行為禁止法」が廃止されたこと、1983年にアイルランドで「妖術行為禁止令」が廃止されたことにある。 今となってはなくなった魔女狩りだが、そもそもなぜそれが起こったのか、そして歴史の中でど […]

ハプスブルク三都物語 – ウィーン、プラハ、ブダペスト

かつて東欧には「ハプスブルク帝国」が存在し、長い歴史の中で、建造物や音楽など東欧における文化の根幹をなしてきた。そのなしてきた文化の遺産は今でも東欧諸国に根付いている。本書はオーストリアのウィーン、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペストの三都市で紡いできた歴史と名所をもとに、ハプスブルク帝国の足跡について追っている。 Ⅰ.「ハプスブルク帝国と三都の歴史」 最初に「ハプスブルク帝国」について書いてお […]

万引きの文化史

本書は「万引き」を歴史的な見地から紐解いた一冊であるが、そもそも「万引き」と言うと物騒なものでるのだが、どうして「万引き」が成り立っていき、どのような心理でもって行われてきたのか、是非知りたいと思い手に取った。 第1部「万引きの歴史」 万引きそのものの歴史は、人物の歴史とイコールと言える。しかし確認されている最古の「万引き」、というより「盗み」は紀元前2500年頃にある「ハンブラム法典」によるもの […]

台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)―白色テロ見聞体験記

日本の台湾の関係ほど親密かつ友好的なものはない。しかし国交自体は1974年の日中国交正常化以降断絶しているのだが、「国交」と言う言葉を越えたものが日本と台湾の間には存在する。現実として2011年に起こった東日本大震災にて海外で最も多くの義援金を受けた国として台湾が挙げられる。その額は何と200億円以上に上ると言われた。もちろん1999年に起こった台湾大地震(921地震)でも日本はいち早く支援に動い […]

戦争は女の顔をしていない

戦争という「異常」な雰囲気の中で、老若男女という差別が無くなってしまう。当然女性も男性の兵士と同じように殺される。むしろ何でもありのような状態の中で真っ先に抹殺されるのは弱者(女・子ども・老人)になってしまう。 そのような状況の中で老若男女はその人なりの顔はしなくなる。当然女も例外では無い。 本書はソ連の従軍達の写真と共にインタビューを掲載している。いずれも第二次世界大戦の中でソ連の従軍として戦地 […]

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石

2月14日はバレンタインデーである。 その当日まではお菓子屋やデパート、ショッピングモールなどではいろいろなチョコレートが販売され、本命・義理関わらず、大盛況である。ちなみに私は独り身であるので、自分でチョコを買って食べるというくらいである(もちろん仕事上のティーブレイクとして)。 それはさておき、バレンタインデーは本来「269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイ […]

ポラロイド伝説 無謀なほどの独創性で世界を魅了する

今ではデジタルカメラがよく使われる中、ポラロイドカメラを使う人も時々見かける。デジタルカメラは電子的に、かつ大量に写真を保存することができる、あるいは気に入らない写真であれば容易に消去する事ができる良さがある。一方ポラロイドカメラは撮った後、ものの数十秒で現像写真にする事ができる、いわゆる「インスタント写真」をつくることができる。デジタルカメラが使えない、または即座に現像した写真を手に入れたい人に […]