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日本

川と国土の危機――水害と社会

10月は台風が接近したり、上陸したりとあったのだが、その中でも水害に遭うようなことがあった。台風や豪雨による水害はもはや毎年のようにあるようなものとも言える。豪雨対策として治水と言ったことも挙げられるのだが、その治水の許容範囲を上回るような豪雨や水害があるため、もはやイタチごっことも言えるような事象になっている。水害といかにして付き合うのか、そして水害に対して社会はどのように対応すべきなのか、その […]

奇跡の村 地方は「人」で再生する

地方には限界集落と呼ばれるような所がある。しかし所によっては「奇跡」と呼ばれるような村も存在する。その村々はなぜ「奇跡」と呼ばれるようになったのか、そこには「人」が媒介としている。その「人」とはどのような人かそれを取り上げている。 第一章「奇跡の村「下篠村」」 日本の出生率は回復傾向にあるのだが、まだまだ低い状況にある。しかしこの下篠村は全国でも有数の出生率の高さ、そして若者たちの「Iターン」の受 […]

データ比較「住みにくい県」には理由がある

日本には47もの都道府県があり、それぞれの文化が根付いている。その根付いている中には廃藩置県以前の「国」と呼ばれていた地域の歴史が挙げられる。その歴史で以て住みやすさや住みにくさが定義づけられているのかも知れないのだが、本書ではあくまでデータを元にして比較しながら生活・教育・治安など「住みやすい」「住みにくい」県はどこなのかを列挙している。 第一章「日本人の所得配分はこうなっている!」 東京を中心 […]

地域の足を支える コミュニティーバス・デマンド交通

地域の足として役立つ交通手段としてバスがある。もちろん路線バスもあるのだが、地域住民の足として根ざしながらもコミュニティーとして成している。しかしコミュニティーバスは地上によって様々な課題があり、なおかつ、バスを廃止してしまった現状がある。その現状と対策について取り上げているのが本書である。 第Ⅰ部「コミュニティーバスの誕生と「ムーバス」の成功」 コミュニティーバスはよくある路線バスとは異なり、安 […]

五反田駅はなぜあんなに高いところにあるのか

五反田駅を利用したことは今でこそほとんどないのだが、かつて大学生の時就職活動をしていたとき、頻繁に利用したことがある。もっとも大学は北海道であるため就職活動のために時々東京に来ることがあり、その際に五反田駅は利便性があったため、利用頻度が高かったと言えるかも知れない。かれこれ10年前の話であるのだが、その時から五反田駅は高架化しており、高いところにあると言える。 そもそも五反田駅はなぜ高いところに […]

「奇跡の自然」の守りかた―三浦半島・小網代の谷から

私自身も神奈川県に住んでいるのだが、その中にはマグロや牛肉の名産地である三浦半島がある。その半島は自然豊かであるのだが、その中でも「小網代(こあじろ)」と呼ばれる場所は自然の中でも「奇跡」と呼ばれる「谷」があるという。その発見と観光名所、そして自然保護の場所として扱われるまでのあらましを取り上げているのが本書である。 第1章「奇跡の流域「小網代」を発見! 1983~87」 様々な自然を追って、津々 […]

恐山―死者のいる場所

青森県の下北半島には有名な山がある。その名も「恐山」であり、「イタコ」が礼を呼び寄せる、あるいは死者のいる山であるようなイメージが強くある。もっとも恐山はどのような山なのか、どのようにして「死者」のイメージを結びつかせるようなこととなったのか、本書はそのことを取り上げている。 第一章「恐山夜話」 恐山は観光名所と言うよりも「死者の場所」として知られており、観光でも訪れるのかと言うとそういったイメー […]

「まち歩き」をしかけるーコミュニティ・ツーリズムの手ほどき

私自身あまりテレビは見ないのだが、最近では大物芸能人が「散歩」をする番組が増え始めてきている。そのはしりの一つなのが、故・地井武男の「ちい散歩」が挙げられる。それらの番組をはじめとした多くの番組には散歩でしかわからない魅力が隠されているという。 それに限らず、様々なツアーでは「まち歩き」を標榜とするものもあるという。それは「コミュニティ」を構築し、なおかつ、旅行業の発展の起爆剤となり得るとあるのだ […]

大和屋物語――大阪ミナミの花街民俗史

花街というと様々な「遊び」を嗜むことができる場所である。その多くは京都・花街であるのだが、大阪にも花街は存在する。その場所は現在でいう所の「ミナミ」と呼ばれ、かつては「南地」と呼ばれるところである。その南は花街であるのだが、現時点で遊びのできる茶屋は一つのみである。その花街にはかつて燦然と輝く茶屋があった。その茶屋は「南地大和屋」である。その店には司馬遼太郎、三代目桂米朝ら多くの人々に愛された場所 […]

京都ここだけの話

私自身京都は今までで1回しかない。その1回は高校2年生の時に行った修学旅行の時であり、その時は観光地巡りしかなかったため、京都についてほとんどよくわからない。もっとも京都は奥が深く、なおかつ謎が多いとも言える。本書は目くるめく京都のあれこれについてを取り上げている。 第一章「「よろしおすな」の本当の意味」 京都弁の一つに「よろしおすな」という言葉がある。これは標準語に改めると「よろしいですか?」と […]