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日本

鉄道未完成路線を往く

鉄道は私たちの生活にとって無くてはならないものである。私の住んでいるところにもJRや江ノ電が存在する。東京行けば多くのJRをはじめ私鉄路線、新幹線もたくさんある。 しかし鉄道・新幹線の中には、新たに建設しようとしたのだが、幻に終わってしまったものも存在しており、その名残が残っているものもある。本書は全国各地にある、「夢の跡」「残滓」というべき、果たされなかった新しい鉄道の名残についてを追っている。 […]

中国人エリートは日本人をこう見る

世界を股にかけて活躍する日本人も中国人も少なくない。中でも中国人は日本をはじめとした先進国、さらには発展途上国問わず世界的にビジネスを展開している。中でも日本は中国のエリートの中では好印象を持っているという。中には「日本が好き」と公言する中国人エリートも存在するという。 国家間ではギクシャクしている日中関係だが、民間では好意的な人がいるのはなぜなのだろうか。本書は北京大学に留学し、中国事情にも詳し […]

「ガード下」の誕生――鉄道と都市の近代史

私が東京をはじめ、関東に来たとき、初めて衝撃を受けたものとして「ガード下」と呼ばれるような場所にいろいろな店があったことにある。これまでバラエティやドキュメンタリーの番組で見るくらいしかなかった。 東京をはじめとした都市部ではどのようにして「ガード下」ができ、産業が栄えていったのか。著者自ら様々な「ガード下」を歩き続け、発見したこと、歴史についてを綴ったのが本書である。 Ⅰ.「ガード下とは何か?― […]

本気でやったら意外と楽しい!? マイルの奴隷

「奴隷」というと、人に使役される、こき使われると言ったイメージを持たれてしまうのだが、本書のようにポジティブな意味での「奴隷」はあまり見かけない。 「マイルの奴隷」 それは、飛行機の魅力にズブズブとハマり、生活そのものにまで隷属してしまう、という苦しくもなく、むしろ「愉しい」奴隷生活のことを言う。 本書の著者は航空評論家であるが、それは表の顔でじつは、本当の意味で「マイルの奴隷」となった。その証拠 […]

明治神宮~「伝統」を創った大プロジェクト

JR山手線の原宿駅を出て少し歩くと明治神宮がある。毎年正月になると初詣客でごった返す姿は、正月の風物詩としてニュースで取り上げられる。 明治神宮には明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)が祀られている。そもそも明治神宮が作られたのは1915年、昭憲皇太后が崩御された1年後の事である。 本書は明治神宮ができるまでの経緯と、東京、ひいては日本としての明治神宮の存在について考察を行っている。 第 […]

鯨人

捕鯨問題というと、オーストラリアの反捕鯨の声が鋭くなった。それは今年の5月にオーストラリア首相にケビン・ラッドが再登板したことにある。日本では伝統的に調査捕鯨を行われており、刺身や加工食品などに使われており、需要はある。 捕鯨を行っている国は日本だけでは無く、ノルウェーもあれば、本書で取り上げるインドネシアもある。インドネシアの中でもレンバタ島と呼ばれる小さな島村では銛だけで鯨を仕留める捕鯨があり […]

地域の力―食・農・まちづくり

都市圏の一極集中化が止まらない中で地方は疲弊を喫している。先の「戦後最長の好景気」と呼ばれた時代も地方にとって恩恵を受けることはほとんど無かった。 しかし、地方によっては町おこし・村おこしなどを行い、活気を取り戻した所も少なくない。 本書は地域でしかできない力を使って町おこし・村おこしに成功した事例をもとに、本書のタイトルにある「地域」に備わっている力とは何かについて解き明かす。 第1章「開かれた […]

千葉の逆襲

私は千葉県には1度しか行ったことがない。しかもその一度は高校の時の成田空港の時だけである。 私事はここまでにしておいて、千葉は首都圏でありながら「郊外」であり、かつ都市や田舎が共存している印象がある。これについては千葉だけではない、埼玉や茨城、私の住んでいる神奈川も同じ事が言える(無論、東京も西部に行けば田舎のような場所も存在する)。 千葉には千葉にしかない魅力が沢山隠されている。その魅力はライバ […]

オオクボ都市の力―多文化空間のダイナミズム

JR山手線で新宿駅から外回り電車に乗ると次の駅は「新大久保」という駅に停車する。私自身、新大久保には一度だけ行ったことがある。4年前の話になるが、会社のプロジェクトの仕事場がちょうどそこに近いところにあったため、忘年会を新大久保から5分ほど歩いたところにある韓国料理店で行った。それ以来一度も行っていないため、現在はどのような形に変貌を遂げているのかはわからない。 当時から新大久保を含めた「大久保」 […]

温泉からの思考―温泉文化と地域の再生のために

世界中は広しと言えど、「温泉文化」を持つ国は少ない。その少ない中に日本があるが、日本ほどその文化が盛んである国はない。もっとも地域活性化のシンボルの一つとして温泉文化がある。 本書は歴史として、原点、未来、復興として「温泉文化」はどうあるべきか、を2人の対談形式にて考察を行っている。 Ⅰ.「温泉的思考をめぐって」 温泉の役割は様々である。地方への観光もあれば、レジャー、あるいは医療などにも役立てら […]