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地理

アニメ・マンガで地域振興

「聖地巡礼」というと、宗教における「メッカ」と呼ばれるところに訪れるというものが本来の意味であるが、最近ではアニメ・マンガ・ドラマ・映画の舞台となったところを見てみることを表している。本書で紹介するアニメ・マンガには多くの舞台がある。もっと言うとアニメやマンガ化してきたことにより、地域振興の材料にしている所もある。本書はアニメ・マンガ作品の舞台となったところの地域振興の現状とともに、これからの「ま […]

おひとり温泉の愉しみ

温泉は自分自身に取って癒やしになる。私自身も温泉に行きたい願望があったのだが、仕事の関係もあり、なかなか行く機会に恵まれなかったこともあった。今年は「旅」をテーマにしているため、温泉旅行もやぶさかではない。でも自分自身が「旅」をするとなると、必ずと言ってもいいほど「一人旅」になってしまうのだが。 それはさておき、本書は著者自身が日本各地の温泉を一人で旅した、いわゆる「おひとり温泉」のロマン、そして […]

この地名が危ない

日本地図を見たり、地名を見たりすると、地名には歴史や文化がルーツとなって名付けられているのがほとんどである。全国各地にある地名を挙げると数え切れないが、その一つ一つ調べていくと、歴史を知り、文化を知る事ができるため知的好奇心が増大してくる、増大してくることによってさらに別の地名を調べたくなると言うような状況に陥る。 ここまでは明るく行ったが、実際に起こった東日本大震災を始め、火山噴火や災害によって […]

鉄道未完成路線を往く

鉄道は私たちの生活にとって無くてはならないものである。私の住んでいるところにもJRや江ノ電が存在する。東京行けば多くのJRをはじめ私鉄路線、新幹線もたくさんある。 しかし鉄道・新幹線の中には、新たに建設しようとしたのだが、幻に終わってしまったものも存在しており、その名残が残っているものもある。本書は全国各地にある、「夢の跡」「残滓」というべき、果たされなかった新しい鉄道の名残についてを追っている。 […]

中国人エリートは日本人をこう見る

世界を股にかけて活躍する日本人も中国人も少なくない。中でも中国人は日本をはじめとした先進国、さらには発展途上国問わず世界的にビジネスを展開している。中でも日本は中国のエリートの中では好印象を持っているという。中には「日本が好き」と公言する中国人エリートも存在するという。 国家間ではギクシャクしている日中関係だが、民間では好意的な人がいるのはなぜなのだろうか。本書は北京大学に留学し、中国事情にも詳し […]

「ガード下」の誕生――鉄道と都市の近代史

私が東京をはじめ、関東に来たとき、初めて衝撃を受けたものとして「ガード下」と呼ばれるような場所にいろいろな店があったことにある。これまでバラエティやドキュメンタリーの番組で見るくらいしかなかった。 東京をはじめとした都市部ではどのようにして「ガード下」ができ、産業が栄えていったのか。著者自ら様々な「ガード下」を歩き続け、発見したこと、歴史についてを綴ったのが本書である。 Ⅰ.「ガード下とは何か?― […]

本気でやったら意外と楽しい!? マイルの奴隷

「奴隷」というと、人に使役される、こき使われると言ったイメージを持たれてしまうのだが、本書のようにポジティブな意味での「奴隷」はあまり見かけない。 「マイルの奴隷」 それは、飛行機の魅力にズブズブとハマり、生活そのものにまで隷属してしまう、という苦しくもなく、むしろ「愉しい」奴隷生活のことを言う。 本書の著者は航空評論家であるが、それは表の顔でじつは、本当の意味で「マイルの奴隷」となった。その証拠 […]

明治神宮~「伝統」を創った大プロジェクト

JR山手線の原宿駅を出て少し歩くと明治神宮がある。毎年正月になると初詣客でごった返す姿は、正月の風物詩としてニュースで取り上げられる。 明治神宮には明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)が祀られている。そもそも明治神宮が作られたのは1915年、昭憲皇太后が崩御された1年後の事である。 本書は明治神宮ができるまでの経緯と、東京、ひいては日本としての明治神宮の存在について考察を行っている。 第 […]

鯨人

捕鯨問題というと、オーストラリアの反捕鯨の声が鋭くなった。それは今年の5月にオーストラリア首相にケビン・ラッドが再登板したことにある。日本では伝統的に調査捕鯨を行われており、刺身や加工食品などに使われており、需要はある。 捕鯨を行っている国は日本だけでは無く、ノルウェーもあれば、本書で取り上げるインドネシアもある。インドネシアの中でもレンバタ島と呼ばれる小さな島村では銛だけで鯨を仕留める捕鯨があり […]

地域の力―食・農・まちづくり

都市圏の一極集中化が止まらない中で地方は疲弊を喫している。先の「戦後最長の好景気」と呼ばれた時代も地方にとって恩恵を受けることはほとんど無かった。 しかし、地方によっては町おこし・村おこしなどを行い、活気を取り戻した所も少なくない。 本書は地域でしかできない力を使って町おこし・村おこしに成功した事例をもとに、本書のタイトルにある「地域」に備わっている力とは何かについて解き明かす。 第1章「開かれた […]