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日本史

「海洋国家」日本の戦後史

アジア地域のほとんどは大東亜戦争終了までは欧米列強の植民地であった。そのときは白人たちの横暴に苛まれ続けたが、大東亜戦争による日本の活躍により、日本軍に不満を持ちながらもアジア独立への希望が芽生えたことは紛れもない事実である。それによって戦後多くの国々が独立した。 本書は日本におけるアジア外交の戦後史についてであるがとりわけ多く取り上げられていたのはインドネシアと日本の外交である。戦後インドネシア […]

江戸時代の設計者

表題には「設計者」と書かれているので白の設計にかかわった人なのかというイメージが思い浮かぶ。しかしこれも嘘ではなく、藤堂高虎は慶長の役で順天倭城など様々な白の建築にあったとしても有名である。しかし本書では「藩」をつくった男として書かれている。何の班をつくったのかというと「伊勢津藩」である。伊勢津藩とは本来であれば津藩であり主に三重県に位置する藩である(中心は現在で言う三重県津市)。 本書はそんな藤 […]

東京裁判

本日は終戦記念日である。なので大東亜戦争および、それに関連することを今ここで見直したい。 パール判事等東京裁判に関する文献を多く読んできた。ちなみにこの「東京裁判」というのは略称で、正式には「極東国際軍事裁判」という。本書はそれの集大成と言うにふさわしい1冊である。新書ながらページ数も約400ページもあり、いかに膨大な情報からありのままの「東京裁判」を描いている1冊である。それぞれ見ていく。 第1 […]

東京裁判の亡霊を撃て

大東亜戦争を侵略戦争であるということを言う人が多い。むしろ学校の教科書でも「あれは侵略戦争だった」というくだりはほぼ常套手段のように思える。 はたしてそうであろうか。大東亜共栄圏にいたフィリピンやインドネシアなどの国々は欧米列強の植民地でありそこで白人たちの迫害に遭っていた。武力抵抗を行っても列強たちは強力な武力を誇っているため簡単に鎮圧されてしまう。しかし大東亜戦争のときに白人たちと真っ向から戦 […]

本と映画と「70年」を語ろう

1970年といえば学生運動や三島由紀夫事件、連合赤軍によるテロ(際立っているのは「あさま山荘事件)など政治的、右翼・左翼という観点からしても激動の時代であった。 その中で本や映画はどの様だったのか、本書では「合わせ鏡」を持つといわれているがまさにその通りかもしれない、かたや産経新聞に入社し、やがて首になり右翼活動に尽力し、かたや朝日新聞に入社し首になり文学・映画評論家として名を馳せた両氏の対談本で […]

「東京裁判」を裁判する

パール判事の本を3冊読んだせいか、東京裁判についての本をもっと詳しく読みたくなってきた。本書はこの東京裁判について批判をする1冊である。しかし、ごくごく基本的なことが書かれているので本書は東京裁判についての入門書と東京裁判の批判点の中でも基本的なものを紹介しているというくらいである。だが戦争を知らない我々の世代は当然東京裁判とは何たるのかを知らない。 戦前の時代は軍が日本の政府を支配してきた、軍の […]

パール判決を問い直す

まず結論から言うと中島氏は小林よしのり氏と論争を繰り広げたという、ゴー宣のパール真論ではさんざん中島氏や西部氏を批判しながらもパール判決の在り方を語っていたが、本書では小林氏の批判がないといってもいい。まずはここで期待外れ。もう一つは裏の帯紙。中島氏は「自称保守派の法哲学の乱れを正す」と主張し、西部氏は「パール判事は進歩主義者であった」と主張している。 パール判決の前文にどこにそんなことが書かれて […]

大帝没後

大正時代というと激動であった明治・昭和と違ってやや影を潜めたというイメージがある。なにせたった15年しかその時代はなかった。「一世一元」が定められてから最も短かった時代である。 しかしそのなかでも「激動」はあった。大正デモクラシーである。それにより原敬という平民宰相が生まれ、戦前の民主主義を象徴する時代でもあった。しかしそれと同時に社会主義運動の時代が活発になり始めたのもこのころであった。 本書で […]

ゴーマニズム宣言 パール真論

本書は私も以前レビューをした北海道大学准教授が書かれた中島岳志の「パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義」を批判し、パールは東京裁判を通じて何を伝えたかったのかを説いた1冊である。 本書の約大半は中島氏の批判であったが、よく的を射ている。パールの判決文(要約ではあるが)をすべて読んだがパールが日本を完全無罪にしようと思ったわけではないというくだりも事実無根であり、パールが護憲であること、カンジーイ […]

江戸城・大奥の秘密

TVドラマや映画において「大奥」は多く放映、もしくは上映され社会現象にまでなったことは記憶に新しい。しかし、あれだけ多く放送されていたのにもかかわらず大奥に関する実情というのはいまだに多くの謎に包まれていることも事実である。 放映に乗じて大奥に関する文献が多く出ててもである。しかしそれもそのはずである。本書の前書きでも書かれているが多くの真では男人禁制のイメージは強いが、将軍をはじめ多くの重臣が出 […]