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外国人

父子相伝-陳家の訓え

今から10数年前、フジテレビ系列の番組に「料理の鉄人」という番組があった。その番組は鹿賀丈史のキャラクターはもちろんのこと個性的な鉄人がいた。その鉄人がそれぞれの所で有名になったという逸話まで存在するが、本書の著者である陳健一氏も「中華の鉄人」で参加し、結果を残した。もちろん番組終了後も「中華の鉄人」と言われ、著者、および著者が経営している飯店ともども大盛況になった。本書は著者が中華の鉄人へ辿って […]

ジョージ・ソロス伝

ジョージ・ソロスは世界的な投資家の顔もあれば「慈善家」として顔を持っている。それだけではなく、自ら「国境なき政治家」と称するほど、政治活動にも積極的に関与している事から、本書のサブタイトルには「3つの顔(ペルソナ)を持つお琴の人生と仕事」と題しているのだろうと思っていたが、実際には「哲学者」「相場師」「フィランスロピスト」の3つの顔があるのだという。「哲学者」は社会哲学を特に専攻しており、「資本主 […]

魯迅――東アジアを生きる文学

魯迅というと「阿Q正伝」「狂人日記」「故郷」といった作品が有名であり、日本にも留学経験があることから、中国大陸・日本双方の国で愛されている数少ない作家の一人である。 作家としての魯迅、いち中国大陸の人としての魯迅、東京・仙台に留学を経験した魯迅、思想家など学者として活躍してきた魯迅、と様々な「魯迅」の顔が見える中で、本書は魯迅の生涯にスポットライトを当てると共に、どのような変遷で多くの名作を生み出 […]

梅蘭芳―世界を虜にした男―

舞台芸のなかで「女性」を演じる男性を「女形(「おんながた」、もしくは「おやま」)」と呼ばれている。歌舞伎ではよく女形を演じる俳優もいるのだが、名手として、かつては六代目中村歌右衛門が挙げられ、現在は五代目坂東玉三郎が挙げられる。 本書は中国大陸における「京劇」と呼ばれる、伝統芸能があり、その中で「不世出の女形」と呼ばれた梅蘭芳(メイ・ランファン)の生涯を綴っている。彼の生涯を綴るとともに、中国大陸 […]

近代発明家列伝――世界をつないだ九つの技術

時代は進化を遂げている。その進化は新たな「発明」をもってなしていき、「発明」が技術や産業の発展を担っていったのは周知の事実である。 その「発明」は偉大なる発明家のトライ&エラーによってなしてきた。本書は技術革新の礎をなしてきた発明家9人を紹介している。 第1章「ハリソン―世界時刻の計測」 今となってはごく当たり前となっている「世界標準時刻」がある。その「世界標準時刻」が発見されたのは大航海時代のこ […]

白楽天――官と隠のはざまで

中国大陸には様々な哲学者や詩人も多数輩出している。哲学者で言うと有名どころでは孔子や孟子がいる。詩人というと杜甫や李白がいる。 しかし詩人の有名どころではもう一人「白楽天」という詩人がいる。中国大陸で「唐」の時代に活躍した詩人、かつ官僚であり、日本にも影響を与えたとされている。しかしこの「白楽天」は知っている方は、孔子や李白ほどあまり多くない。 本書は白楽天の生涯と思想について「伝記」という形で取 […]

IT帝国の興亡~スティーブ・ジョブズ革命

昨年の10月にAppleの創業者であり、CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が急死した。彼の死は世界中で大いに報道され、IT業界のみならず全世界が悲しみに包まれた。ライバルだったビル・ゲイツやマイケル・デルなどから哀悼の意を示したほどである。 本書はITの潮流をつくった立役者の一人であるスティーブ・ジョブズの革命とはいったい何なのか、ジョブズの波乱の歴史とともに考察を行っている。 第一章「歴史をつく […]

北の後継者 キム・ジョンウン

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 すでにメディアでは金正日の後継者は金正恩と報道されている。しかしこの後継者問題も5年(所によって10年)も報道され続けた。憶測も多かったようだが、正恩体制となった所で拉致問題や核問題、さらには人権と言った所まで日本が北朝鮮に対して強い姿勢で臨まなければならないことは変わらない。 さて、本書はメディアでは「金正日の料理人」としてテレビに、雑誌にと引っ張りだこで […]

マザー・テレサの真実

マザー・テレサは「無償の愛」を広めただけではなく、「神の愛の宣教者会」をつくり、貧しい人たちに愛を与え、それが認められ「ノーベル平和賞」を受賞した。 本書は著者が1985年から始めた「インド心の旅」の中で何度も会ったマザー・テレサと「インド心の旅」の思い出と考えについて記したものである。 第一章「マザー・テレサ最期の日」 マザー・テレサが亡くなったのは1997年9月である。そのときはイギリスのダイ […]

盲目の犬ぞりレーサー―私に見えるのは可能性だけ

夏真っ盛りというのにも関わらず、季節外れの作品である。しかし犬ぞりに魅入られ、そしてそれに可能性を欠けた盲目の女性の生き様に私は魅せられた。 TVでも時々取り上げられている「犬ぞり」であるが、レース競技としてもあるだけではなく、雪の中人間や荷物を運ぶ目的で使われることも多い。実用的に使われていたのは主に米国のアラスカやカナダの北部、さらにはグリーンランド(デンマーク領)などが挙げられる。 日本でも […]