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日本人

内村鑑三 悲しみの使徒

明治~昭和初期にかけて、活躍した人物であり、キリスト教研究家としての側面が強い人物として内村鑑三がいる。内村鑑三として代表的な出来事として1891年にて第一高等中学校において教育勅語の「奉拝」の際に敬礼をしなかったことにより、社会問題となった「不敬事件」がある。その不敬事件と、キリスト教との関わりとはどうであったのか、本書は評伝として取り上げている。 第一章「入信」 内村鑑三はちょうど「幕末」の時 […]

わいたこら。 ――人生を超ポジティブに生きる僕の方法

日本ハムファイターズが北海道に本拠地を移した時に、特に活躍した選手というと新庄剛志がいる。もっともその時のプロ野球は合併などにより揺れていたのだが、その揺れていた中で奇抜なファンサービスとプレーで人気を集め、北海道にとってなくてはならない球団への成長に大きく貢献した。そのことから私自身も新庄劇場はハッキリと記憶しており、地元だったことから毎日のように取り上げられたこともあった。 そんな新庄剛志も2 […]

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

人生はなにが起こるのかわからない。想定外の出来事は突然として起こり、時にはその状況に対して相容れられないようなことさえもある。本書の著者はアスペルガー症候群といった発達障害にかかり、中学生で不登校となり、その後家の仕事を手伝っていくうちにコーヒー焙煎士となった。コーヒー焙煎士になるまで、そして不登校になった要因など、赤裸々に綴った一冊である。 Chapter1「幼少期のぼく」 今となっては発達障害 […]

流しの公務員の冒険 ―霞が関から現場への旅―

「流し」とは、 「ギター、アコーディオンなどの楽器を持って酒場などを回り、客のリクエストに応えて客の歌の伴奏をしたり、ときには客のリクエストになど答えて自らの歌を歌う者のことである」(Wikipediaより) とあり、本来は演奏家や歌手のことを言うのだが、本書ではあくまで「公務員業務」として「流し」として現場を渡り歩いている著者のことを表している。決して本書の表紙のようにトイレや洗面所といった「流 […]

居場所がほしい――不登校生だったボクの今

今も一昔前も「不登校」が教育上の問題としてあげられ続けている。それが象徴としてあってか、毎年いくつかニュースやコラムとしてあげられ、なおかつ不登校にまつわる本が色々とある。特に本に至っては教育学者による考察もあれば、かつて不登校児であった方々の証言やあらましと言ったものもある。 本書はその中でも後者にあたる。不登校になったきっかけ、さらにそのこともあっての、心とつながり、そして今に至るまでのことを […]

伝えることから始めよう

かつて「テレビショッピングの風雲児」として知られ、なおかつ自ら出演し、テレビショッピング業界を席巻に導いた人物がいる。その人物の名は「高田明」。そう「ジャパネットたかた」の創業者であった。その高田氏は2015年まで同社の代表取締役社長を務め、現在ではJリーグチームV・ファーレン長崎の社長を務めている。その高田氏はどのような人生を送ってきて、そして「伝える」ことの大事さを知ったのか、自らの半生を綴っ […]

バレリーナ 踊り続ける理由

日本を代表する人物は様々な世界でいるのだが、本書はバレリーナの世界で活躍する日本人がいる。その人は22年間にわたり、世界最高峰のバレエ団であるイギリスの「ロイヤル・バレエ団」にて最高位である「プリンシパル」に居続けた。現在はフリーランスとして活躍する傍ら、後進の育成も力を注いでいる。その伝説のバレリーナはなぜ踊り続けるのか、バレリーナであり続けるのか、自ら綴っている。 第一章「好き、は人生の導き手 […]

さらば大樹の陰

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 本書における「大樹」は会社のことを表し、その「陰」はその傘に隠れながら働くという人のことを表すのかも知れない。しかしその大樹の陰に隠れることによって安定した生活を送ることができるのかというと、必ずしもそうとは言えない。一つの理由として「ワーキングプア」と呼ばれるものが今もなおある。 大樹の陰に隠れて生きていくよりも、独立を行い、なおかつ自分自身の考えで稼ぎ […]

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

会話ができなくても、考えたり、何らかの形で伝えることができる。それはどのような人にも共通して存在するものである。本書の著者は「自閉症」を持っており、なおかつ他人と会話することができない方であった。しかし口からではなく、文章から度のように考えるのか、そして自閉症として生きる姿とは何か、そのありのままが綴られている。 第1章「僕と自閉症」 著者は自閉症であり、人との会話ができない。また口から発するもの […]

丘の切り株

著者は昭和5年生まれであり、現在おそらく87~88歳といったところである。長い人生の中でサラリーマン生活を送る、あるいは家族の生活を送り、その子供たちが結婚して、さらに孫までできた。 現在著者は私と同じ鎌倉市に在住しているという。その在住していた中で自分自身が送った人生を振り返る、そして伝えるために自叙伝として本書にて綴っている。 著者自身は人生をなぜ本書のタイトルのように喩えたのか、そこには自分 […]