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日本人

97歳の幸福論。―ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣

本書の著者は、昨年100歳を迎えた。それでも矍鑠(かくしゃく)としながら、現役のカメラマンとして活躍している。その方がどのようなことが「幸福」であり、なおかつ、それを達成していくのか、本書ではそのことについての秘訣を5つ取り上げている。 秘訣1「“温かい”家で暮らす―死ぬまで「自分のお城」がいいわ」 衣食住一つ気遣うだけでも、どのように生活できるかが大きく変わってくる。著者も民芸品などのインテリア […]

大班―世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 中国でビジネスをしている日本企業、日本人は少なくない。しかし日本と違って中国には文化・性格が異なっており、それで苦戦するもの、あるいは撤退するものもいた。しかしその一方で中国の懐に入り、手玉に取った一人日本人がいたという。本書は実際にそれを行った人物・千住樹の生き様を描いている。 第一章「公私混同しなければ中国人ではない(1992年)」 元々中国は共産党政 […]

西表やまねこ診療所

「総合病院を飛び出し、ボクは島医者になった」 本書の表紙に小さく書かれている言葉である。著者は元々歯科医を目指していたのだが、幅広い医術を学び、実践できることから医師になった。その後総合病院に勤めたのだが、ある事情により島医者になった方である。 島医者になったのは2002年5月、今から13年も前のことだが、なぜ彼は島医者を選んだのか、そして島医者になって5年間の生活はどうだったのか、本書はそのこと […]

第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本

「第十六代」というと江戸幕府の幻の将軍のイメージがあるようだが、本書で取り上げるものは「徳川宗家」の宗主を挙げている。ちなみに先代の「第十五代」は江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜である。宗家を継いだのは4歳の時であるが、その時は大政奉還が行われた時であり、その後明治時代という激動の時代の中枢の一角を担っていたのだが、歴史の教科書ではあまり取り上げられておらず、有名とはいいがたい。 しかし明治時代と […]

「おっさんレンタル」日記

先日「レンタルお姉さん」という本を書評したのだが、そのあとに書店を物色してみたら本書を見つけてしまった。しかし今回は「おっさん」。本当に需要があるのかどうか疑わしいと思ったら、意外にもいろいろな依頼が飛び込んでおり、なおかい依頼を遂行している道中でいろいろな人との出会いがあり、なおかつアドバイスを送ったり、受けたりすることがあったという。その「おっさんレンタル」とはいったいどのような存在なのか、そ […]

弁護士をめざして56歳からの挑戦―司法試験一発合格

「チャレンジに年齢は関係ない」という言葉が存在する。この言葉は正しいように思えて、チャレンジの対象によっては間違っているものもある。とはいえ年齢を理由にしてチャレンジをやめてしまってはもったいない。 本書は引退を目前にしたサラリーマンが還暦前に弁護士を志し、司法試験を経て、第二の人生として弁護士になっていくという物語である。 第1章「司法試験受験決断まで」 著者はサラリーマンになってから、労働組合 […]

30代の「飛躍力」 成功者たちは逆境でどう行動したか

私自身先月30歳となり、ついに「30代」「アラサー」と呼ばれる年代に入ってきた。仕事としても、そろそろ逆境に入ってくる頃であり、ドキドキしている反面、その逆境を乗り越え、飛躍していけるというワクワク感もある。 しかし実際にどのようにして30代を生きていけば良いのか、そしてどのような逆境があるのか、人それぞれであるのだが、具体像がつかめない。本書は国内外の名経営者たちが飛躍した「30代」において、ど […]

わたしはレンタルお姉さん。

ニュースで「レンタルおじさん」や「レンタル彼女」なるものが出てきている。実際にそういった交流を渇望している方々が求められているのだが、本書で取り上げられる「レンタルお姉さん」は少し異なる。「レンタルお姉さん」はニートや引きこもりの方々とコミュニケーションをとる事によって社会復帰を促すという、いわゆるカウンセラーのような存在であるのだが、カウンセラーではなく、あくまで「お姉さん」という立場から多くの […]

マックスむらい、村井智建を語る。

昨年あたりからYouTuberが活躍をしている。代表的な人を挙げるとHIKAKIN・はじめしゃちょー、そして本書にて紹介されるマックスむらいなどがいる。元々マックスむらいの本名は本書のタイトルにある村井智建(ともたて)、アプリ情報メディアの代表取締役である。その彼の生い立ちとは何か、本書はそのことについて自ら綴っている。 第一章「奥能登」 村井氏が生まれたのは1981年、石川県の能登半島の奥にある […]

マキノ雅弘―映画という祭り

コアな日本映画ファンであれば「マキノ雅弘」という名をご存じだろう。「マキノ雅弘」は「日本映画の父」であるマキノ省三(牧野省三)の息子であり、戦前から戦後にかけて261本もの映画作品を監督してきた(しかし応援監督や共同監督もあるため実際の数は定かでは無い)。 現在の日本映画史の根幹を担ってきたマキノ家、そしてマキノ雅弘が残した映画の数々には何が残ったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一 […]