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自伝・評伝

スギナの島留学日記

元々兵庫で生まれ・育った女の子が、高校進学と同時に、島根県・隠岐諸島にある島前と呼ばれる場所に留学した。その島に留学し、様々な体験をして、著者は何を感じたのか、本書は留学した日々について綴っている。 第1章「私は島留学生」 そもそも兵庫で生まれ育った著者がなぜ島根の島に留学しようとしたのか。その理由として著者の父が仕事で隠岐島前に行くことがあったのだという。その父が島に高校がある事を知って著者に勧 […]

仕事休んでうつ地獄に行ってきた

北海道に住んでいる方であれば元UHB(北海道文化放送)アナウンサー、そしてそれ以外にも元NTV(日本テレビ)アナウンサーの側面があり、現在はタレント・フリーアナウンサーとして活躍している丸岡いずみ氏であるが、一時期体調不良になった時期があった。その「体調不良」の内容は本書のタイトルにもあるとおり「うつ」の症状があった。本書は著者の「地獄」とも語る「うつ」の体験について、うつになるまで、そしてなった […]

<できること>の見つけ方――全盲女子大生が手に入れた大切なもの

本書を取り上げる前に、どうしても取り上げなければいけないものがある。 それは今年の9月8日、埼玉県の川越駅で、県内の盲学校に通う全盲の女子生徒が何者かに蹴られ全治3週間の重傷を負った。ケガを負わせた犯人は後に逮捕されたが、犯人は軽度の知的障害者である事が明らかになった。この事件により様々なメディアで話題となったのだが、一つだけ看過できなかったのは「全盲少女にも非があったのでは?」という意見や心ない […]

具志堅用高―リングは僕の戦場だ

具志堅用高と言えば、日本ボクシング界のレジェンドと呼ばれる存在である。先日具志堅はボクシング国際殿堂入りが決まった。もっともチャンピオンに輝き、13度に渡る防衛を記録し、日本ボクシング界の根幹を彩った。 その具志堅用高は元々不良として沖縄で名を馳せ、その後、ボクシングにのめり込み、世界チャンピオンに輝いた。本書は殿堂入りということもあるのだが、具志堅用高の人生を自ら綴った一冊を取り上げる。 第一章 […]

変化の人—努力すれば、苦難を乗り越える出会いが訪れる

生存原理として生き残るためには「変化」が必要である。しかしわかっていても日本人は「変化」を嫌う民族である。そのため「変化」を求めようにも、周囲の圧力により断念せざるを得ないケースもある。しかし日本人の中には「変化」を好み、時代の波にさらされながらも、流されもせず、己の信念をもって変化を行い、大成功を収めた人が何人もいる。その人々はいったいどのような変化を行ってきたのか、その変化に対する抵抗に対して […]

横綱大鵬 晩節のかがやき

も一昨日、大相撲九州場所にて、横綱・白鵬が歴代最多タイとなる32回目の優勝を果たした。その一方で、だめ押しや懸賞金の取り方が横綱審議委員会で問題になり「態度が悪い」と批判する声もあった。っとも「横綱の品格」とはいったい何なのか、大鵬と白鵬とはどのような違いがあるのだろうか、本書は大鵬の相撲時代を振り返りつつ、晩節の潔さと横綱の品格について取り上げる。 第一章「国技再生を託す「新しい風をふきこめ」」 […]

「李香蘭」を生きて

今年の9月7日、李香蘭こと山口淑子が94歳という年齢でこの世を去った。戦前~戦中ではアジアの大女優・大歌手、そして晩年は国会議員として活躍した重要な人物が失ってしまったことになる。戦前から戦中の歴史を紡いできた「李香蘭」はいったいどのような思いで演じてきたのか、そして戦後の人生の中で影響を及ぼしたのか、自ら綴った一冊である。 第一章「「李香蘭」誕生」 李香蘭こと山口淑子は1920年当時「中華民国」 […]

生え抜き タイガースから教わったこと

私自身日ハム・DeNAのファンであるのだが、本書の著者について鮮烈な思い出がある。というのは初めて野球観戦した時のこと、たしか今から17年前の事であるが、その時地元・旭川のスタルヒン球場で阪神vs横浜戦が行われた。その時著者は4番だったか6番だったか忘れたのだが、その時は2ホーマーを打つなどの大活躍で、チームの勝利に貢献したことをはっきりと覚えている。しかしその活躍もあってか「代打の神様」という異 […]

英国王のスピーチ――王室を救った男の記録

2010年にタイトルにある映画が全世界で上映されアカデミー賞の作品賞など賞を総なめにした。その映画の主人公が、イギリスをはじめとした欧州連合の前国王だったジョージ6世である。ジョージ6世はかつて吃音症に悩まされたのだが、言語療法士の治療によって名演説家への道を歩みだした。 本書はジョージ6世の吃音症を治した言語療法士ライオネル・ローグの日記・書簡を元に、ローグの生涯を描いた一冊である。映画で描かれ […]

危機の指導者 チャーチル

イギリスの名宰相というと歴史を紐解くと何人かいるのだが、第二次世界大戦前後だとウィンストン・チャーチル以外考えられない。特に「戦争」という危機の時代に強いリーダーシップを発揮し、イギリスを窮地から救った。本書はそのチャーチルの生涯をもとに、日本人が持つべき指導者のあり方を示している。 第一章「生き急ぐ若者」 ウィンストン・チャーチルがこの世に生を受けたのは1875年の時である。父親もまた英国の政界 […]