世界史 ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級 現在こそ民主主義で、かつ平等の社会になっているイギリスであるが、暗に「階級意識」といったものが残っている。もっともイギリスを始め多くの国々では「階級」が存在しており、上流・中流・下流などランク分けされていた。特に上流階級の中には「貴族」など... 2022.07.27 世界史書評
日本 アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた 失われたカムイ伝説とアイヌの歴史 私自身北海道の出身であるため、小学校の頃からアイヌのことについての勉強をしており、アイヌという言葉や文化を聞くと懐かしささえ感じられる。昨今では完結したマンガ「ゴールデンカムイ」が人気を呼んでおり、アイヌの人・文化に対する認知も広まっていっ... 2022.07.25 日本書評
外国人 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語 ベトナム戦争は冷戦の象徴の一つとして挙げられており、広義では1955年から1975年までの20年間を表しているが、本書でも扱っているとおり、アメリカ軍の介入から終戦までの間が象徴的な所として「狭義」でもって取り上げられている。 また本書の表... 2022.07.19 外国人書評
日本史 降伏の時 元釜石捕虜収容所長から孫への遺言 大東亜戦争が終戦し、今年の8月15日で77年を迎える。戦争を体験している方々が亡くなっていき、戦争を知るきっかけも資料などでしかわからなくなりつつもある。もちろん戦前・戦後に関しての史料は次々と出てきており、あの戦争は何だったのかは今も問わ... 2022.07.03 日本史書評
世界史 戦略思想史入門 ――孫子からリデルハートまで 「戦略」と言うと、巷の本屋にて並んでいる者として経営や事業にまつわる戦略の本が多くある。そもそも「戦略」は実際に武器を持って戦争に関しての作戦や理論について取り上げられている。もっともビジネスも、他者や業界との「競争」という名の闘いであるこ... 2022.06.23 世界史書評
日本人 熊楠と幽霊 昭和・平成・令和と生きた「知の巨人」というと、昨年4月に逝去した立花隆がいる。ジャーナリストなどの側面を持っていることから政治的なイメージも強いのだが、実は哲学・生物学などありとあらゆる分野に精通し、なおかつ知的欲求も旺盛だった。 そしてそ... 2022.06.15 日本人書評
世界史 カラー版 王室外交物語 紀元前14世紀から現代まで 6月2日、イギリスのエリザベス女王が即位70周年を迎え、記念行事が実施された。イギリス、もといイングランドの王の中で最も在位の長い君主であり、世界的に見ても、日本の昭和天皇、タイのラーマ9世、スワジランドのソブーザ2世などごくわずかである。... 2022.06.11 世界史書評
外国人 ジョン・ロールズ-社会正義の探究者 今でこそ、政治哲学の議論は盛んに行われているのだが、アメリカでは第二次世界大戦直後は盛り上がりに欠けていた。イギリスの哲学者であるアイザイア・バーリンでさえ論文で吐露するほど停滞した政治哲学の世界に大きな風穴を開けたのが、本書で紹介するジョ... 2022.06.07 外国人書評
日本人 最後の参謀総長 梅津美治郎 靖国神社には戦争などによりなくなった方(戦死者、殉難者とも呼ばれる)が約246万柱祀られている。その中で14柱はA級戦犯にて東京裁判に掛けられ、絞首刑、あるいは獄死した。そのうちの一人として本書は「無言の将軍」と呼ばれた梅津美治郎を取り上げ... 2022.05.28 日本人書評
外国人 リヒトホーフェン―撃墜王とその一族 ミリタリーのマニアの中には本書のタイトルにある「リヒトホーフェン」という人物をご存じの方もいるのかもしれない。サブタイトルにもあるようにドイツ帝国の軍人で、とりわけ航空隊での武功が最も有名である。特にアニメキャラのモデルにもなるのだが、それ... 2022.05.20 外国人