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歴史・地理

マックスむらい、村井智建を語る。

昨年あたりからYouTuberが活躍をしている。代表的な人を挙げるとHIKAKIN・はじめしゃちょー、そして本書にて紹介されるマックスむらいなどがいる。元々マックスむらいの本名は本書のタイトルにある村井智建(ともたて)、アプリ情報メディアの代表取締役である。その彼の生い立ちとは何か、本書はそのことについて自ら綴っている。 第一章「奥能登」 村井氏が生まれたのは1981年、石川県の能登半島の奥にある […]

イルカを食べちゃダメですか?~科学者の追い込み漁体験記

本書が出版されたのは2010年の7月、ちょうどドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ(THE COVE)」が世界で公開されたのだが、国内外で賛否両論の意見が相次いだ。特に日本では伝統漁業をプロパガンダとして扱われていたことに非難をし、逆に賛同する意見としては「イルカ漁の現状について知る事ができる」という意見がある。しかし手法について「隠し撮り」や「盗撮」といったことが使われるなどその面でも批判がある。 […]

京都の路地裏~生粋の京都人が教えるひそかな愉しみ

「路地裏」というと、私の住んでいる鎌倉にもいくつか存在する。元々北海道に住んでいた私にとっては、「路地裏」がほとんどなく、「路地裏」ならではの文化も知らなかった。そのため鎌倉にすんでいる私に取っては、路地裏を見つけては散歩してみるというのも、鎌倉ならではの楽しみの一つである。 話は変わって本書は京都が舞台であるのだが、鎌倉以上に路地の魅力が多いと言える。本書はその魅力を伝えている。 第一章「京都の […]

マキノ雅弘―映画という祭り

コアな日本映画ファンであれば「マキノ雅弘」という名をご存じだろう。「マキノ雅弘」は「日本映画の父」であるマキノ省三(牧野省三)の息子であり、戦前から戦後にかけて261本もの映画作品を監督してきた(しかし応援監督や共同監督もあるため実際の数は定かでは無い)。 現在の日本映画史の根幹を担ってきたマキノ家、そしてマキノ雅弘が残した映画の数々には何が残ったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一 […]

君たちはなぜ、怒らないのか~父・大島渚と50の言葉

映画監督・大島渚が2013年に亡くなって2年の月日が経過した。映画ファンであれば「愛のコリーダ」や「御法度」という映画で有名であったということは百も承知なのだが、そうでない方であれば怒る、時として怒鳴るコメンテーターとして有名であった。そういえば戒名は「大喝無量居士(だいかつむりょうこじ、Wikipediaより)」とあるため、「大島渚=怒る」というイメージは定着していると言っても過言ではない。 本 […]

本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代

歴史の中で最もよく知られているものとして「戦国時代から江戸時代初期」、あるいは「幕末から明治時代」がある。これらは特に小説・マンガ・アニメ・ドラマなどで数多く取り上げられており、その類の本も多い。 では、本書で取り上げられる「中世」と呼ばれる時代はどうなのか。列挙してみると、大河ドラマや文献などはいくつか存在するものの、幕末や戦国ほどではない。 しかし中世には中世の魅力が存在する。その日本における […]

ストラディヴァリウス

楽器の中でも最も有名であり、なおかつ価格も数億、場合によっては数十億にものぼる「ストラディヴァリウス」という楽器なのだが、その楽器には未だ謎に包まれているものがあるという。もっともストラティヴァリウスはアントニオ・ストラディヴァリという人物によって作られたものであるのだが、ストラディヴァリを含め、人物と楽器の謎にはどのようなものがあるのか、そして解き明かされたものとはいったい何なのか、そのことにつ […]

愛妻・納税・墓参り~家族から見た三宅久之回想録

政治評論家の三宅久之先生(以下:三宅先生)が亡くなって2年経った。私が三宅先生についてテレビにて拝見したのが1990年代のころである。その頃は「TVタックル」などの番組で見ていたのだが、2000年代後半になってからは「たかじんのそこまで言って委員会」でみることが多くなった。最近はテレビを見なくなったのだが、テレビを見ていた時の時代は三宅先生のお姿を拝見しなかった日はなかったくらい印象に残っていたこ […]

宮城黎子の昭和テニス史―グッドデイズ、グッドイヤーズ、グッドライフ

今、テニスが熱いといえる。その理由として、昨年から起こっている錦織圭選手の活躍により「錦織フィーバー」が続いていることにある。昨年は全米オープンで日本人初の準優勝を獲得し、今年もメンフィス・オープンで史上初の3連覇を達成するなど、大活躍をしている。その熱いテニスの世界は、昭和の時代ではどのようなものだったのか、日本テニス界の黎明期から活躍したテニスプレーヤーである宮城黎子氏のテニス人生とともに解き […]

吉原という異界

現在の吉原はソープランド街として有名であるのだが、江戸時代から大東亜戦争前までは花魁をはじめとした遊女たちが栄える郭街として知られた。もっとも落語や歌舞伎でも吉原を舞台にした作品は数多く収録されており、「吉原」の街は今も昔も有名である。しかし吉原はいつの頃にできて、どのような変遷をたどっていったのかは私自身わからない。本書は、吉原の歴史を紐解いている。 第一章「戦後の新都」 今でこそ吉原は東京都台 […]