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歴史・地理

歪曲捜査―ケンカ刑事が暴く警察の実態

「ケンカ刑事」「パッション飛松」 といった異名を持つ飛松五男氏だが、それらの異名は情熱を持って警察捜査に臨んだ姿勢を表しているのだが、実際に警察に関する腐敗とも闘ったと言うことから表している所もある。 本書は情熱をもって立ち向かった元・刑事でありながら、現在もなお犯罪捜査研究所を立ち上げ、最前線で事件の捜査に臨んでいる方の警察と事件の記録である。 第一章「警察官として出発」 飛松氏が警察官になった […]

混浴と日本史

「混浴」というと、人によってはいかがわしいイメージを持たれる人もいるようだが、日本では古くから根付いている文化であり、日本に限らずドイツや北欧・東欧諸国でも同じような文化が存在する。「混浴」と言うと男女が裸の付き合いになる、と言うイメージが持たれるようだが、西欧諸国などで栄えている「スパ」の文化では水着着用が義務づけられているため、混浴と言っても様々である。 しかし本書は日本で根付いた男女が裸にな […]

ユーラシア胎動――ロシア・中国・中央アジア

かつては経済成長、あるいは発展の著しいところと言うと、日本や欧米諸国と言った所が中心だったものの、21世紀に入ると「BRICs」と呼ばれる国々が台頭してきた。その「BRICs」こそ、中国やロシア、インドなどユーラシア大陸がほとんどである(あともう一つは南米のブラジル)。他にも中東諸国、中でもドバイなどの新興国の経済発展も目覚ましいと言われており、ユーラシア大陸ではヒト・モノ・カネのいずれも沸き立っ […]

茶の湯の歴史

「茶の湯」、いわゆる「茶道」の歴史は千利休が創始した「わび茶」が有名だが、実際の所歴史を紐解くと中国大陸の歴史からずっとあるのだという。「茶の湯」や「茶道」というと、奥ゆかしく、敷居が高いと思われがちだが、現在に至っては世界中に広がりを見せており、もはや大衆でも茶道の様式は広まりつつある。もっと言うと茶道の流派自体も、有名な「三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)」を始め数えるだけでも2桁は存在す […]

東郷平八郎

日本の歴史の中で戦争を語る機会はけっこう多いのだが、中でも日本における栄光の歴史を語る上で欠かせないものとして1904年~1905年に起こった日露戦争が挙げられる。当初は勝利する見込みがほとんどなかった日本が大国であるロシアに勝利し、欧米列強に匹敵するほどの力を持つ国であることを知らしめた戦争として知られている。中でも有名なものとして世界屈指の海軍を誇るロシアに勝利を飾った「日本海海戦」が挙げられ […]

神々と肉食の古代史

昨今では当たり前のようにハンバーガーやステーキなど肉を食べる機会が多いのだが、元々奈良時代に聖武天皇が「肉食の禁」が出て、開国を機に解かれるまでは長らく牛肉・豚肉などは食べられなかった。そのことからか兎の肉を食べるときに、兎の耳の部分が鳥の羽と似せられていることから数え方が「匹」ではなく、「羽」と数えられた逸話も存在する。 それはさておき、聖武天皇が肉食の禁を出す以前はごく普通に肉も食べられていた […]

一生懸命って素敵なこと

「一生懸命」という漢字は既に認知されているものの、元々「一生懸命」という漢字は俗用である。本来は「一所懸命(いっしょけんめい:武士が,生活のすべてをその所領にかけること。)」と言うのが正しいが、元々は前述の通り武士の領地を守ることで使われたため、時代にそぐわないことにより、近世以降「一生懸命」という言葉が使われ始めた。意味自体は一所懸命でも一生懸命でも同じであるため、併用するところもあればどちらか […]

くじけてなるものか 笹川良一が現代に放つ警句80

皆さんは「笹川良一」をご存じだろうか。もう亡くなられて19年の月日が流れるのだが、今でも「右翼のドン」や「政界のフィクサー」として名の知られている人物である。右翼団体の総裁を勤めた一方で、衆議院議員、さらには財団法人の会長や大学の理事長まで勤め上げた人物であった。他にも起訴はされなかったものの、A級戦犯として指名され「巣鴨プリズン」に入獄した時期もあり、獄中の事を事細かに綴った「巣鴨日記」は大ベス […]

逆境?それ、チャンスだよ

PHP研究所様より献本御礼。 1974年に新日本プロレスでデビューしてからちょうど40周年を迎える長州力。デビュー当時は本名の吉田光雄だったが、ファンの公募により長州力に改名された、40年もの間、強さはもちろんのこと様々な名言を残し、歴史に名を刻んだレスラーであり、インタビュー集なども数多く存在する。しかし本書はかねてからあるようなプロレス本とは異なり、ビジネスマンのために自ら何を残すのか、名言の […]

カタルーニャを知る事典

スペインには色々な地域が存在するのだが、中でも有名なところでカタルーニャ(カタロニア)地方がある。元々カタルーニャという言葉が使われ始めたのは12世紀の頃であり、その前からも君主国として独立し、一大帝国に発展した経緯が存在する。 中世の栄光から没落し、復興の兆しのある中で、2012年辺りからカタルーニャの独立運動の気運が高まりだしており、「人間の鎖」などのデモも起こっている。 本書はスペインの中で […]