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国際政治

日本とフランス 「官僚国家」の戦後史

常々日本は「官僚国家」ともいわれている。そもそも官僚が生まれたのは山縣有朋が政治の実権を握った時代からそのようになっている。もっともフランスにも形は違えど、日本に似ている官僚国家である。その官僚国家はいかにして形成づけられ、それぞれの国における官僚国家のあり方は何か、第二次世界大戦後の歴史とともに追っている。 第一章「戦後への「負の遺産」」 フランスではナチスドイツの侵攻を受け、なおかつレジスタン […]

イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭

昨年の6月23日にEUをはじめとした世界的な出来事が起こった。その出来事と言うとイギリスにて国民投票が行われ、EU離脱を決定したというニュースである。そのことによってEUの社会的な立場、さらには離脱したイギリス、さらにはその周辺国にも大きな変化をもたらした。その離脱劇とEU崩壊、さらにはイギリス内部でどのようなことが起こっているのか、そのことについて取り上げている。 第1章「打算と誤解の離脱劇」 […]

カストロとフランコ―冷戦期外交の舞台裏

昨月11月25日にキューバの前最高指導者であり、チェ・ゲバラとともにキューバを革命に導いたフィデル・カストロが逝去した。長年にわたり最高指導者とし続けたことで多少の澱はあったものの、それでも現在のキューバをつくり上げた人物の一人として挙げられる。そのカストロについて取り上げているが、もう一人取り上げている人物として第二次世界大戦後、スペインで長年指導者としてあり続けた、あるいは独裁者としてあり続け […]

ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか

ロシアは今となっては先進国の一つであり、大国の一つとしても挙げられるようになった。その挙げられるようになった要因として2000年からウラジミール・プーチンが大統領になってからのことである。そこでロシアはどのような変化を遂げていったのか、内政や外交、経済などの角度から考察を行っている。 第一章「内政―与えられた職務に専念せよ」 大統領としての権威として行っていくために内政をどのようにしていったのか、 […]

アウンサンスーチーのビルマ――民主化と国民和解への道

アウンサンスーチーといえば現在のミャンマー、当時のビルマの時代から民主化への道をひたむきに進んでいった活動家であり、当時は軍事政権の中で軟禁状態にありながらひたむきに民主化に向けて動いた。その民主化は達成しつつあり、彼女の願いは叶えつつある。その願いが叶うまで、アウンサンスーチーはどのような人生を送ってきたのか、そのことを取り上げているのが本書である。 第1章「半生を振り返る」 元々アウンサンスー […]

大統領を殺す国 韓国

物々しいタイトルであるが強ち嘘ではない。その嘘ではない理由として前の大統領である李明博以前からずっと自殺をしたり、あるいは様々な嫌疑をかけられ逮捕されたりするなど、悲惨な人生を歩んでいる。「殺す」という言葉には物理的な意味もあるのだが、バッシングにより自殺に追い込まれる、名誉が傷つくというような意味合いも含まれている。 第1章「国民からソッポを向かれた「建国の父」李承晩」 韓国(正式には「大韓民国 […]

子どもと話す マッチョってなに?

「マッチョ」と言う言葉は筋肉質な方々のことを表していると私は考えるのだが、本書は単に「マッチョ=筋肉質」だけではないのだという。その「マッチョ」の本質とはいったいどのようなものか、そしてそれが「性差別」の要因となっているのはなぜか、さらに現在の男女の差はいったいどこにあるのか、そのことについて取りあげている。 第一章「マッチョ、性差別、押し付けられる規範」 「マッチョ」は、 「男っぽいさま。また, […]

インド 第三の大国へ――<戦略的自律>外交の追求

人口で10億人以上もいる国は中国のほかにもう1国ある。それは「インド」。インドはアジアを代表した一国であり、これから大きく成長する可能性を秘めている国といえる。日本とはインド独立してから良好な関係を持っており、中国以上に緊密にすべき国の一つといえるのだが、インドにはどのような可能性があり、どのような課題を持っており、そして日本はどう接したらよいのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「 […]

連邦国家 ベルギー――繰り返される分裂危機

ベルギーはヨーロッパの国々の中にある国だが、フランス、イギリス、オランダに挟まれていることから「ヨーロッパの十字路」という名がついている。そのこともあって、フランスやドイツの関係によってベルギーが独立する前後で交易の拠点になったり、戦争に巻き込まれたりすることがあった。 独立後はヨーロッパの一国としての役割を担ってきたのだが、歴史的な背景から分裂の危機にあったことが2度もあったのだが、日本のメディ […]

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

アメリカの政治は民主党と共和党の「二大政党制」となっており、8年単位で政権交代が起こるケースが多い(場合によっては同じ政権が10年20年続くケースもある)。しかしそのアメリカの政党政治は「民主党はリベラル」「共和党は保守」とはっきりしているのだが、はたしてそれは本当なのだろうか、またアメリカの二大政党制にはらんでいる問題点はいったい何なのか、本書はメディアでは知られていないアメリカ政党政治の裏側に […]