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国際政治

トランプ ロシアゲートの虚実

ドナルド・トランプの発言と動向によって世界が動いているといっても過言ではない。その動きの中にはロシアも絡んでいる。特にここ最近では「ロシアゲート(ロシア疑惑)」なるものがあり、トランプが当選したアメリカ大統領選挙におけるロシアの干渉による疑惑もあり、現在も疑惑捜査が行われている。このことによりアメリカにおける中間選挙にも影響を及ぼしている所がある。本書は選挙の時から現在進行形で起こっている「ロシア […]

日本とドイツ ふたつの「戦後」

日本とドイツは共通点がいくつかあるのだが、その中でも本書で取り上げているのが「第二次世界大戦」の「敗者」であることに挙げられる。敗者同士の国であるのだが、戦後からの国としての姿勢は大きな変化を挙げてきたと言っても良いほど過言ではなかった。その異なる2国の戦後の在り方についてドイツを中心に取り上げているのが本書である。 第一章「イスラム過激派の脅威とドイツ」 2014年あたりに盛んに報道されたのがI […]

大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす

今、世界は大きく変化をしている。昨年1月にはドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任し、さらにイギリスのEU離脱、そしてロシアのユーラシア進出を行うなどが起こっている。もっともその変動が起こっているのは大国であるのだが、その大国にも「掟」があると著者は分析を行っている。その「掟」とは何なのか、それぞれの国のことと起きたの2つについて考察を行っている。 第一章「英米を動かす掟─「トランプ現象」と「英 […]

21世紀 地政学入門

皆様は「地政学」といってもピンとこないかもしれない。そもそも「地政学」とは、 「政治現象と地理的条件との関係を研究する学問」(「広辞苑 第七版」より) とある。政治と地理というと縁遠いかもしれないのだが、「領土問題」を考えると合点がいくかもしれない。現在の日本では「竹島」「尖閣諸島」「北方領土」などの領土問題があり、それにまつわる国際間の政治的な駆け引きが行われている。他にも日本における地理から経 […]

総力取材! トランプ政権と日本

ドナルド・トランプが大統領に就任したのは2017年1月20日のことである。最大で8年の人気があるため、長くても2025年1月までの人気であるため、4年、ないし8年の間に、どのようなアメリカになっていくのかは未知数である(そもそも政治経験がないため)のだが、就任して1年4ヶ月の間様々な発言・政策で国際情勢が変わるような出来事が次々と起こった。 本書の話に戻る。本書はNHK取材班が大統領選挙にてトラン […]

地方からの国づくり

地方から国へと言った動きは日本でもある。かつて「地方創生」と言う言葉が与党から出て、地方を強くすることをスローガンとしているのだが、実際にはなかなかうまく進んでいない現状がある。その現状から脱するために自治体の間の協力が行われているのだが、本書は主にタイにて自治体間協力を行うモデルをつくり、成功に導いた話を取り上げている。 第1章「自治体間協力という発想」 地方自治を強くするためには手段が数多くあ […]

共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 本書を見て少し衝撃を受けた。元々アメリカとロシアとで対立しており、ことあるごとに対立の火種になるようなこともあるのだが、本書はむしろ「共謀しているのではないか」と言うことを暴露した一冊である。もっともオバマ政権の時は民主党政権でトランプ政権の時は共和党政権のため変化はあるとは察しがつくのだが、それにしても大きな変化とも言える。本書は日本とロシア、その関係の […]

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

昨年の6月23日にイギリス全土で国民投票が行われ、開票しEU(欧州連合)からの脱退が決まった。早ければ2019年3月に脱退することとなるのだが、実際にいつ脱退となるのかはこれからの議論で決まるのだが、なぜイギリスはEU脱退を決めたのか、そしてその後の世界の政治・情勢の構図はどのように変化していくのか、そのことを取り上げている。 1.「なぜEU離脱を選んだのか?」 元々イギリスがEU離脱をメタ理由と […]

妥協の政治学 イギリス議会政治の思想空間

政治は妥協の産物であると言う言葉をどこかで聞いたことがある。もっとも政治を行うために様々な議論を通して落としどころを見つけ、そこに行き着くためにまた議論を重ねていく。もちろん思想には右左、あるいは保守・革新などの対立があり、その対立でもって議論を積み重ねていく。その中で妥協が生まれるのだが、そもそもなぜ妥協を生み出し、それが政治として司っていくのか、そのことを取り上げている。 第一章「「自由な統治 […]

アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える”真・中間層”の実体

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 日本では高度経済成長期には「一億総中流」と呼ばれる時代があった。国民たち多くの人びとが「中流」だという意識を持つことがある。アメリカでも現時点でそう言う中間層があったのだが、それが本書で表す「ホワイト・ワーキング・クラス」と呼ばれる方々である。 もっとも昨年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが当選した背景にはそのワーキング・クラスの存在があったことに […]