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政治

日露エネルギー同盟

エネルギー問題は2004年あたりから日本のメディアで扱われてきた問題で在るが、原発事故を機に、その声がより高まりだした。海外に目を向けてみると、アメリカでは2017年までには世界一の原油差案出国になる見通しを立っており、さらに「シェール(頁岩:けつがん。堆積岩の一種で)」と呼ばれるオイルやガスの開発を進めており、自国だけで需要をまかなえるようにするのだという。 エネルギーの自給を進めているために、 […]

海賊党の思想~フリーダウンロードと液体民主主義

「海賊党」と言う言葉はあまり聞いたことがない。むしろ本書に出会って初めて聞いたとも言える。「海賊」だからソマリア沖などで猛威を振るっている者達のことを想像してしまうのだが、そうではない。 しかし本書で言う「海賊」はそうではなく、DVDなどの「海賊版」のことを指しており、21世紀のヨーロッパで徘徊しているのだという。 それらのことをまとめてみると、「海賊党」は「不正ダウンロードや不正コピーを推奨して […]

自立する国家へ!

本書を一目見たとき、我が目を疑った。 方や元・海上幕僚長であり「田母神論文」で更迭され、現在でも講演やテレビに引っ張りだことなとなった方で、憲法改正論者かつ核保有を主張している。 方や元・外務省官僚で、駐レバノン大使など多くの大使を担った方であり、2003年にイラク戦争反対を主張し、解雇された方で、こちらは護憲・核廃絶論者である。 簡単に言えば、右派と呼ばれる論者と左派と呼ばれる論者が共著で出てい […]

速記者たちの国会秘録

国会・自治体や裁判所などで「縁の下の力持ち」と呼ばれる様な仕事は数多く存在するが、その中でも資料や記録として大いに役立つ存在として「速記者」がいる。とりわけ裁判所では判決記録や後半のやりとり、国会・自治体にいたっては「答弁」が挙げられており、国会に至っては解説されてから「一部を除いて」全ての答弁が記録されている。 本章では速記者でしか知らない国会の裏側について、速記者達を取材したものをまとめている […]

市民満足度の研究

企業には「顧客満足度」「従業員満足度」があるように、市町村などの自治体にも「市民満足度」が存在するという。しかしその「市民満足度」はあまり認知されていない、もといメディアではあまり出てこない。強いて言うならば、市長の支持率といった方が良いのだろうが、それとは異なる。 あまり知られていない「市民満足度」は行政サービスや政策立案を行うにあたり大切な要素といわれているが、はたして、市民満足度はどのように […]

熟議が壊れるとき~民主政と憲法解釈の統治理論

日本は民主国家であるが、民主国家であるが故に議員のじっくりとした議論を行う「熟議」と選挙はつきものであるのだが、その「熟議」がしばしば成り立たなくなってしまうことがある。 本書は熟議におけるトラブルが起こるなどのリスクの全容と熟議を越えた民主政治と法律の解釈について迫っている。 第1章「熟議のトラブル?―集団が極端化する理由」 民主主義には、ほとんどの場合議会・議員を通じて熟議と呼ばれる議論を行い […]

現代日本の政党デモクラシー

日本の政治は混迷の一途を辿っているという。昨年12月の衆議院総選挙で自民党に政権が戻った。その政権が戻った時期と重なるようにして、今まで停滞気味だった経済も回復し始めた。 経済は成長し始めたにもかかわらず、選挙制度や外交、福祉など課題は山積しており、政局の光明はまだまだ見えていない。 本書は日本の政党や選挙の変遷、そしてこれからについて考察を行っている。 第1章「小選挙区制導入への道」 55年体制 […]

混迷するシリア――歴史と政治構造から読み解く

現在シリアでは紛争が泥沼化している状況にある。国連も非難決議や各国では経済制裁などを行っている。にも関わらず、シリアの状況に光明が見えておらず、実質的な混迷が続いている。難民もでてきており、それに対する支援もNPO・NGO問わず広がりを見せているが、具体的な活躍はニュースを始め情報として伝わっていないのが現状である。 本書は「アラブの春」から始まり、シリア騒乱、そしてアサド政権体制のこれまでとこれ […]

地域政党~地域政党は政治の地方分権だ

日本の衆議院・参議院には自民党や民主党、日本維新の会をはじめ様々な政党が存在する。しかし地方に裾を広げてみると、その地方独自の政党も存在する。その政党を「地域政党」と呼ばれており、地方行政に少なからず影響をもたらしている。しかしその地方にすんでいない限り、知る機会が少ないという現実がある。 本書は京都の県や市で活躍している地域政党「京都党」の代表自らが、地域政党の役割と現状、そして国政政党との違い […]

官僚村生活白書

「官僚は「悪」だ」という論者は少なくない。しかし各省庁にて基幹の役割を担う官僚がどのような存在なのかをしらないで批判するのはあまりにも滑稽である。 批判をするにしても、その逆に官僚がどのように働いているのかを知る必要がある。 本書はめくるめく官僚のあれこれについて著者自身の取材をもとに記している。 第一章「霞ヶ関エスタブリッシュメント」 エスタブリッシュメント(establishment)とは、 […]