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政治

英連邦 ~ 王冠への忠誠と自由な連合

「英連邦」と一括りにいっても「イギリス(グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国)」のことだけを言っているのではない。イギリスの君主が国家元首としている国々を総称して「英連邦」と言われている。その「英連邦」と呼ばれる国は、 ・カナダ ・オーストラリア ・ニュージーランド ・ジャマイカ ・パプアニューギニア など54カ国存在する。その多くはかつてイギリスの植民地としていた、あるいは多くの移民を行 […]

中東 新秩序の形成―「アラブの春」を超えて

中東諸国では長らく独裁政治により、様々な「自由」が束縛されていった。むしろ「恐怖政治」と呼ばれるがごとく国民は恐怖に怯えつつ、度重なる政策によって疲弊しつつしていった。 その不満や憤懣がたまりにたまり、2011年1月、エジプトを発端とした大規模デモが起こった。そしてそれが中東やアフリカ大陸にまで波及し、世界的な話題となっていった。通称「アラブの春」と言われているが、そのなかでエジプトやリビアなどの […]

ふしぎな社会 おかしな行政

社会や行政は時代とともに変化をしていくが、その「変化」が「不思議」なものであったり、「おかしな」ものであると考える人が多い。しかもそれが行政や社会の中枢にいる人にしかわからないものがある一方で、その中枢の外でしかわからないものもある。 それはさておき、本書は省庁の行政改革などに携わった中で出てきた「課題」や「不思議さ」「おかしさ」といった所の考察を行っている。 第Ⅰ部「社会と行政をゆがめる無知と誤 […]

愛国心~国家・国民・教育をめぐって

「愛国心」という言葉は最近いわれ始めたことではないものの、近年叫ばれているものとして挙げられている。それと同時に政治思想としての「憂国」や「ナショナリズム」なども論じられることが多い。 では「愛国心」はどこから生まれて、どのように定義されてきて、そして戦後日本はどのような「愛国心」像を持っているのだろうか、本書は思想の右・左を超越して、論じている。 第1章「戦後日本の愛国心論」 戦後日本の論壇で「 […]

なぜメルケルは「転向」したのか-ドイツ原子力四〇年戦争の真実

政治家は人それぞれの「思想」によって、その思想と合致する政党に入り、そこから政治的な主張や政策を構築し、実行していく。その思想を「転向」する事もあり得るが、それが政治家として国民に対する「裏切り」としてメディアや他の政治家が糾弾することも少なくない。 本書で紹介するドイツの首相であるアンゲラ・メルケルは当初原発推進派として、原発開発に積極的だったのだが、東日本大震災による福島第一原発事故の惨状の情 […]

めざすは貧困なき世界―政府と市民の国際開発協力

日本における「貧困」と世界における「貧困」は異なる。日本における「貧困」は、「格差問題」などの所得や雇用によるところから生じるものであり、世界は戦争における難民など、もしくは強固な資本主義や独裁主義などから生じるものである。もっともよく似ている意味合いであるが、貧困の「質」そのものに違いがある。 本書は世界的にも「貧困」をなくす機関を担う「国際開発協力」の活動について紹介するとともに、「貧困」その […]

ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと

アメリカ政治の中枢であるホワイトハウスだが、この中で働いている人の中に「ホワイトハウス・フェロー」がいるという。その職業はどのような仕事を行っているのか、その職業に就くまでにはどのようなことが必要なのか、本書はホワイトハウス・フェローのOBの方々の取材をもとに知られざるホワイトハウス・フェローのすべてを明かしている。 第1部「「ホワイトハウス・フェロー」プログラム」 そもそも「ホワイトハウス・フェ […]

後継者 金正恩

1994年の金日成死去から約17年間独裁者として君臨した金正日が昨年の12月に帰らぬ人となった。後継者は2009年に金正恩と決まっており、実質的に金正恩を中心とする後継体制が固まっているのだという。 後継者としての修行期間もわずか3年しかなく、ましてやまだ20代後半である金正恩が最高指導者としての力が発揮されるのには時間がかかる。こう言った状況の中での北朝鮮内にある権力闘争がどのようになるのか、あ […]

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵

近頃のTVや新聞でも相変わらず「官僚批判」が後を絶たない。もっとも「官僚を叩けば日本は良くなる」といった幻想を信じているようにしか私には思えない。 しかしその「官僚制批判」を政治哲学という観点から紐解けるという。本書はそれを明かしている。 第Ⅰ章「リヴァイアサンとロマン主義」 「リヴァイアサン」と言えば「万人の万人に対する闘争」で有名なトマス・ホッブズの代表的な作品である。主に階級的な政治(絶対王 […]

組織を変えるマネジメント

ここ最近では「もしドラ」のブームにより、企業のみならず、部活動やサークルなどで「マネジメント」の実践が行われている。 この「マネジメント」について、地方自治の場でも生かそうとしているところがある。北海道森町では37年間同じ町長が続いたが、2008年に著者が町長選に出馬、見事初当選を果たし、組織改革の産声を挙げた。 それから3年間で森町の地方自治はどのように変化をしていったのか、本書ではそれを紹介し […]