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教育

文明としての教育

文明とともに教育あり。本書はそのことが書かれている。本書の右おり部分には 「国語教育こそ「愛国教育」である」 と書かれている。まさにその通りである。国語というのは日本の文学を触れながらそのときの時代背景や評論に関して理解を深めるための科目である。それとともにその作品について討論や作文を通して批評していくのも国語教育の根幹の1つである。しかし今の国語教育は果たして文学の楽しさを教えているのだろうかと […]

つなげる力

本書は橋下大阪府政の教育特別顧問に就任した藤原和博氏が「夜スペ」など行った教育改革について書かれている。ニュースなどで教育学者や組合などが批判した「夜スペ」であるが自分もあまりよくわからなかったのでこれも同時に見てみようという思いで読んだ。 まず第1章は地域改革、そして学校改革について書かれている。実際これについてはマクロな改革ではあるが非常に面白い。とりわけ「失敗を許す寛容さ」というのは今の教育 […]

競争しても学力行き止まり

昨年の4月に43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。学力の競争原理を身に付けさせるという目的で行っている。私はそれについては複雑な立場である。競争原理は必要不可欠であるが、それによって落ちこぼれをどうすればいいのか、そして学力格差で下に追いやられた学校はどのような立場はどうなるのかという心配もある。ちなみにこのような教育方法はイギリス型教育モデルであるという。 本書はいま日本が行っているイギリ […]

誰も知らない教育崩壊の真実

戦後教育によって日本古来のアイデンティティが崩壊されたといっても過言ではない。しかもそれを促したのはGHQの仕業とも言われているがそうではない。真犯人は日教組による教育方針ではあったのではないだろうか。しかもゆとり教育の推奨によって日本の学力も低下の一途をたどっており、政府はようやくその間違いに気付き授業量を増やすことになったがどこまで回復するのか定かではない。 さらにゆとり教育によって総合の授業 […]

英語より日本語を学べ

表題を見るにまさにその通りと言っていい。本書は国語教育のスペシャリストである斎藤孝氏、日本の国語教育を憂う論客竹村健一氏の共著である。 第1章では読書について書かれており、現在日本では読書を推進する法律まであることを憂いている。私は大学生活の後半で堰を切ったように本を読むようになり、社会人になった今となっては1日に数冊読むようになった。読書を奨励するのはいいが、無理やりというものではなく読書の良さ […]

江戸の教育力

江戸時代の教育として非常に有名なものといえば「寺子屋」である。その中では読み書きが中心に行われていたが、その中身は現在の教育問題に大きなカンフル剤となろうことがたくさん詰まっていた。 まずは儒教の教えである、これは学校教育では、国語・古典としてそれに関する読解や意味くらいを教えておけばいいという感覚になっているが、寺子屋では四書五経の教育もさることながら、それについての解釈について寺子屋外でも議論 […]

大学はなぜ必要か

大学全入時代に入っている時代、大学とは一体何のために学ぶのか、何を学ばせる場なのかというのが問われていると言ってもいい。大学のというのは日本の最高学習機関でありその中には修士・博士を育成する大学院も存在する。 少子化に見舞われている中、大学の数は右肩上がりとなっている現状。それぞれ個性をもった大学が増えており、その大学特色の教育をうたっているところもある。日本の大学は多様化しつつある。しかし大学と […]

子どもは若殿、姫君か?

書評第1弾はこの作品です。当ブログからガラッと変わりました。 皇太子殿下の恩師であり、元学習院初等学科長である川嶋優氏が日本の教育について説いている。本書を読んでわかったのは、非常に的を射ていた。今の子供たちが大人をなめているようになったのは子供にも悪い部分はあるが多くは大人に非があると私は思う。とりわけ、いまは「叱らない」大人が増えているように思える。 今の子供は目標とできる大人、そして心から叱 […]