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国内

風俗嬢の見えない孤立

「風俗嬢」と呼ばれる世界があるが、その世界の中はあまり知られていないことが多い。知られているとしても、現状を本書をはじめとした書籍、もしくはドキュメンタリー番組にて知るくらいである。 風俗嬢の世界はわたしたちの知られざるヤバさと「孤立」が存在しているのだが、一体どのような現状があり、なおかつどのように変わっていく必要があるのか、そのことについて取り上げている。 第1章「「風俗ヤバい」を捨てられない […]

「一人で生きる」が当たり前になる社会

人は一人では生きられないと言ったことを聞いたことがあるが、それがだんだんと死語になりつつある。父と母の間で生まれ、様々な人に支えられるのだが、その後結婚することなく、生涯独身で人生を終えるといったケースも出てきており、最近では老後身寄りがなくなるケースもある。 「一人で生きる」は、「結婚」することなく、独身で生きることを指している。なぜ独身が進むのか、そして独身が増えていく中でどのように生きたら良 […]

アルバイトの誕生―学生と労働の社会史

本書は労働にまつわる歴史のなかでも「アルバイト」にフォーカスを行っている。元々この「アルバイト」の語源はドイツ語における「労働」や「仕事」を「Arbeit」と綴られていたことから来ている。いわゆる年や月単位における期間限定の雇用形態を表している。 本来であれば非正規雇用の一種であるが、中には期限を設けない正規雇用と同じような定義を持つアルバイトも存在しており、なおかつ派遣社員や契約社員、パートタイ […]

超空気支配社会

日本は「空気」によって支配されていると言われても過言ではない。しかしそれは今に始まったことではなく、かつては「世間」と言う言葉に当てはめて、あたかも「空気」と同じように扱われた。 論者によってはこの「空気」について批判的に論じた人も少なくない。しかし新型コロナウイルスの感染が拡大されたときからこの「空気」の先鋭化を指摘している。それはどのようなものがあるのか、そのことについて取り上げている。 第一 […]

日本の食と農の未来 「持続可能な食卓」を考える

今年は「ラニーニャ現象」により、厳冬とも言われている。関東でも朝は氷点下になることもままあり、故郷である北海道では吹雪・大雪に見舞われ、場所によっては慢性的な交通障害も起こっている。 もっとも気象において「異常」と呼ばれるのは今に始まった話ではなく、年がら年中起こっている。特に夏にかけては台風や豪雨、さらには酷暑に見舞われるほどである。 そのような中で食や農業がどうなっていくのかにも連結しているの […]

タテ社会と現代日本

今年の10月12日に本書の著者である中根千枝が逝去した。94歳だった。 女性初の東大教授、学士院会員、そして文化勲章受章と多くの栄誉の足跡を歩んできたが、その根底として、古来から日本にあった「タテ社会」の研究に終始した。その結晶が1967年に、講談社現代新書から「タテ社会の人間関係」が上梓され、数十年に渡ってロングセラーを記録した名作にまで昇華した。 その著者の最期の一冊が本書である。「タテ社会の […]

続・eスポーツ地方創生 新たな展開を見せ拡大し続けるムーブメントの未来

ここ最近でもメディアにて取り上げられつつあるeスポーツ。このeスポーツは自治体を始め、企業によっては盛り上がりを見せており、大会を通じて盛り上がりを見せている。 その一方で「eスポーツ」はスポーツなのか、「たかがゲーム」といった風潮も強く、ゲームに対しての認知もできているところとできていないところがあるのも事実としてある。本書はかつてあった「地方創生」をeスポーツを中心に行っている取り組みを紹介し […]

間違いだらけの老人ホーム選び 業界のウラもオモテも知る第一人者が語る本当の姿!

「老人ホーム」と言うと、「高齢者が入る」と言う印象が強い。しかしながら、著者に言わせると、むしろ「高齢者が『入らされる』」ケースが多いのだという。もちろん子どもたちの未来や生活を損なわせない思いで、自ら入るケースの方が実は珍しいという。 しかし老人ホーム選びは全国津々浦々とあり、なおかつ受けられる内容なども様々である。その中でどのようにして選んだら良いのか、本書はそのことについて取り上げている。 […]

ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治

ほぼ毎日のようにくるゴミ収集の日。そして市区町村の収集作業と言ったものは日常の風景としてある。また特に会社勤めの方であれば、ここ最近ではテレワーク・在宅勤務で会社に行くことは少なくなってはきているものの、会社に来ると清掃員が、会社の中を清掃するといった光景を目にして、清掃員に挨拶を行うこともあることだろう。 本書はこのごみ収集と地方自治についてであるが、よく知られているのだがごみ収集は主に市区町村 […]

介助の仕事 ――街で暮らす/を支える

「介助」や「介護」と言う言葉がここ最近でもよく聞き、なおかつ相容れられているように見えるのだが、現実としてはけっこう厳しい状況にある。その要因としては介助を行う方々の需要は多いにもかかわらず、人手不足が挙げられる。また介助を行う方々にも直面する「困難」に立ち向かわなければならず、その部分で困難を極めることも少なくない。 本書はその介助を行う方々の現実と制度、さらには組織について取り上げるとともに、 […]