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国内

地域・施設で死を看取るとき

「終活」と言う言葉が広がりを見せている中で、「在宅死」をはじめとした色々な死に方を考える人もいる。それと同時に「看取り」と言う形で、もうすぐ死を迎える人に対してどのような形で看取っていけば良いのか、と考える人もいる。 かつては病院など医療の現場だけが死に向き合っていたのだが、最近では福祉施設、あるいは地域で死に向き合う人もいるという。本書ではそれぞれの場合の「死」との向き合いについて実践例を示しな […]

ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院

今となっては「大学全入時代」となっており、誰でも大学に入学する事ができる様になった。大学ばかりではない。大学院も門戸が広がりを見せるようになり、修士・博士号をもらう人も増えてきている。その方々はさらなる研究を求め、研究機関・大学・企業に進むのかと思ったら、専攻していたものとは全く関係ない仕事に就く、あるいは仕事が無い状態にある博士も存在する現状がある。それらのことを「ホームレス博士」と呼んでいる。 […]

「愛」なき国 介護の人材が逃げていく

アベノミクスにより経済は回復の兆候があるように見えるが、業界によっては恩恵を受ける以前からずっと悲鳴を上げている。とりわけ今後ますます需要が増してくる介護業界はことのほか悲鳴の度合いは大きい印象を持っている。その一方で介護現場にて起こっている事件もあり、その中には企業ぐるみで行われているものも存在する。 そもそも介護および介護保険制度は、高齢者の方々への「愛」でもって接するシステムであるが、それが […]

限界集落の真実~過疎の村は消えるか?

先月21日に、山口県周南市金峰(みたけ)という集落で5人が殺害、および民家放火をおこなった事件で同じ集落に住んでいた男が逮捕された、というニュースがあった。警察の調べでは「悪いうわさを流されて頭にきた」と供述しているのだが、本書で言う「限界集落」そのものの現状を訴えているように思えてならない。 本書は限界集落の現状と解決策について取り上げているのだが、今回の事件と絡めながら取り上げていこうと思って […]

モノを捨てよ世界へ出よう

日本は今、「閉塞感」に覆われている。しかし日本ばかり住んでいては、思っている以上に「閉塞感」を感じることはない。一度海外に出てみると日本のすばらしさと同時に「閉塞感」についてまざまざと感じる事は無いのかもしれない。著者は1年の3分の2は海外で過ごすため、日本に帰ると閉塞感が、帰ってくる度に強まっていることに危機感を覚えたのだという。 本書は自らの経験を通じて、海外に渡ることによって視野を広めること […]

人口負荷社会

2008年を境に日本の人口は減少の一途を辿っている。少子高齢化が大きな要因であるが、人口減少と同時に人口にまつわる大きな問題が隠されている。 それは労働人口の減少と、労働者と高齢者との相関関係にある「人工負荷」の急速な増大がある。 人工負荷(本書では「人口オーナス」と言う。オーナスは「重荷・負担」という意味を持つ)は労働者1人あたりにまかなわれる非労働者、つまり「高齢者」や「学生」「未就 学児」な […]

核の難民―ビキニ水爆実験 「除染」後の現実

先々月から北朝鮮のミサイル発射に関するニュースが毎日のように流れた。発射されるだろうという報道もあったが、いっこうに発射されない状態にあったことを覚えている。この1ヵ月後の5月半ばに発射された。 ミサイルに関連すると北朝鮮には核爆弾も保有しており、その関係で核戦争になる危険性も捨てきれない。 本書はその「核爆弾」に関する一冊であるが、1954年に起こったビキニ環礁における水爆実験の傷跡を取り上げ、 […]

幸せをつくる、ナースの私にできること

東日本大震災は約3万人もの人命を奪っていった。その一方で震災が起こったときに自衛隊や国境なき医師団、本書で紹介される医師や看護師の方々の尽力により助かった命もある。 現在、最も被害を受けた東北地方では復興に向けて進んでいるのだが、未だに「震災関連死」といった二次災害も続いていることは、忘れてはならない事実としてある。 本書は震災から「災害看護」に当たった看護師の方々について、看護師の立場から綴って […]

生き残るメディア 死ぬメディア 出版・映像ビジネスのゆくえ

メディアは変化しつつある。その変化はインターネット、とりわけSNSや動画共有サイトが出てきてから顕著になり始めた。最近では新聞やTVが滅びると主張する本まで出てきているほどである。 しかし新聞も、TVも、雑誌も、紙の書籍も無くなることは無いと思う。しかしそれらは様々な形で「変化」を起こさなければ、生き残ることは非常に難しいのも事実としてある。 さらに言うとメディアをつくる人でも新しい「価値」を提供 […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈2〉教育と文化

これがブログにUPされたときは、3.11からちょうど2年を迎える。被災の中心にあった東北の方々にとってもそうであるが、遠く離れた神奈川の地にいる私でも昨日のように覚えている。過去にも現在にもこれほどの地震に遭遇したことが無く、本当の意味で「災害」をはじめとする、「地震」、そしてそこから来る「二次災害」の恐ろしさをひしひしと感じてしまう。 本書は「今を生きる」シリーズの第2弾として教育や文化の観点か […]