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国内

目覚めよ!借金世代の若者たち

日本では「非正規雇用」や「貧困」など、「働く」ことに関して大きな不安を抱えている。しかしアメリカでも同じような状況、いやそれ以上にひどい状況となっている。アメリカでは大卒でも就職できないのみならず、大学の教育ローン、保険無加入などお金が入らないばかりか、借金にまみれるという有様である。このような世代を「借金世代」と言われている。本書は借金世代の傾向、そして政府や制度を批判しながら、この本を読んでい […]

ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム―

先日11日は参院選が投開票され、与党の民主党が惨敗し、与党が過半数割れを起こす結果となった。逆に自民党は躍進をしたが、私の中では投票率が前回2007年に比べて57.92%と前回より0.72%下回ったという所にあると私は考える。 政治とジャーナリズムは切っても切れないほどであり、国民が政治の現場をみる手段の中でもっとも使われるのが新聞やTV、雑誌やインターネットなどの「メディア」である。 しかしその […]

男はつらいらしい

最近、女性の地位向上が叫ばれているが、果たして地位は弱いのかとふと考えてしまう。1985年に「男女雇用機会均等法」が施行される以前は女性が働ける職場は限られていた。しかし働く男性の妻として家庭を支える強さと、夫に対してこれほどまで威張れる存在はほかにいるだろうかと思ってしまう。さらに遡っても、内助の功で有名になった人もいれば、女性が活躍した時もあった。前者では前田利家の妻であるまつ、山内一豊の妻で […]

働く意味とキャリア形成

高度経済成長期は「働くことの意味」を考えることなく、只々目の前の仕事に対して一生懸命になることで生計を立てたり、生き甲斐と思ったりすることがあった。転職もあまりなく、一度就職した会社に約40年間勤めることもできた。「24時間働けますか」という時代でも誰しも不満に思うことが少なかった。 しかし高度経済成長も終わり、バブルが弾けた頃から「働くこと」への意義を見いだすことが始まった。ただ「労働観」に関し […]

ジェネレーションブラザーズ

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 私は前身のブログ「蔵前トラック」、そして当ブログを合わせて3年2ヶ月書評を行ってきたが、まさか漫画を書評するのは夢にも思わなかった。もともと漫画もよく読んでいるが…。 それはさておき、本書はバブル世代、氷河期世代、そしてゆとり世代の3兄弟を描いている。 バブル世代というと、ちょうど就職戦線は圧倒的な「売り手市場」と言われており、説明会だけで即内定、人によって […]

電子書籍の基本からカラクリまでわかる本

洋泉社 依田様より献本御礼。 昨月28日に日本でiPadが発売された。今年の秋冬頃には、kindleやsonyリーダーが発売される。「電子書籍」の隆盛が現実味を帯びてきた。本書はこれから到来する「電子書籍」の時代についてどのように変わっていくのか、そしてすでに「電子書籍」の時代が始まっているアメリカではどのようなことが起こっているのかについて迫った一冊である。 PART1「出版に変革をもたらすiP […]

となりの「愛犬バカ」

犬に限らず「動物を飼う」人は多い。私は自宅では動物を飼っていないが(そもそもペットを飼うことは禁止されている)、実家ではオカメインコを飼っている。毎年実家に帰るとそのインコの面倒を見ることになるのだが、数年飼っているせいか、インコは変な意味で人間臭く見える(白飯が好きだったり、ピーナツをよく食べたり・・・)。 犬も例外なく様々な家で飼われているが、野生の犬を拾うよりも、実際にペットショップへ行って […]

電子書籍の衝撃

今月の8日にアップルからiPadが発売された。もうすでにキンドルが出回り始め、いよいよ電子書籍時代の到来かと言われ始めてきたように思える。その中で紙媒体、出版業界では総売り上げが右肩下がりといわれ、いわゆる「活字離れ」「本離れ」というのが進んでいると叫ばれている。 本書は電子書籍が広がることによって、読書や出版、そして出版業界がどのように変わるかについて考察を行っている。 第1章「iPadとキンド […]

お役所バッシングはやめられない

日本ではTV番組に限らず、新聞や雑誌などで政府に刈らず様々な分野で「バッシング」というのが横行している。それが建設的であればやってもいいのだが、ある種メディアの自己満足や大将の首をとったような態度の用に見えて気持ち悪く感じる。私は新聞でもインターネットでニュースを観ているのだがバッシングばかりで逆に飽きられているのではと感じてしまう。 本書は役所バッシングに関しての本であるが、「バッシングリテラシ […]

無駄学

世の中には数多くの「無駄」が存在する。これはある人にとっては必要なことであっても、傍目から見たら「無駄」と思うものも含めて、である。世の中では「無駄」は排除すべきというのが一般論として挙げられているが、では「無駄」とはいったい何なのだろうかという問いに移る。 本書ほど「無駄」について科学を含めて多角的に論じたものはないと思うが、そもそも本書の著者である西成氏は渋滞にまつわる研究者であり、新潮選書で […]