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国内

ヘイトスピーチと対抗報道

ニュースなどでもヘイトスピーチに関しての報道が後を絶たない。法律的な観点で行っても2016年に「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(通称:ヘイトスピーチ解消法)」が制定されてからもなお存在している。 しかしここ最近ではヘイトスピーチに対しての対抗報道も出てきているという。本書はそのヘイトスピーチの現場とネットとそれに対しての対抗・批判はどうなっているのかを取り […]

メディアシフト YouTubeが「テレビ」になる日

昨年・一昨年あたりかどうかは難しいのだが、芸能人が続々とチャンネルを作り、動画をUPして行く傾向が強くなり、中にはYouTuberとしても活躍する方々も出てきた。その一方はテレビ離れに拍車をかけているのもある。 ではテレビからYouTubeなどの動画へとメディアシフトをして行っているのか、あるいはテレビとYouTubeはどのような関係にあるのか、本書ではそのことについて取り上げている。 1章「Yo […]

今こそ、問われる地域防災力

今でこそ台風シーズンであるため、強い台風が日本に接近・上陸する恐れがあり、近年では甚大な被害を受けることが多くなった。さらに言うと、火山噴火や地震といった災害などもあり、「防災」に対する意識は国・地域・国民一人一人といったレベルでも高まっている。 そこで本書である。本書は「地域防災」として10年前に起こった東日本大震災前後の防災の事情と、地域における災害の連携を事例とと共に取り上げている。 第1章 […]

データで読み解く「生涯独身」社会

非婚化・晩婚化が増えてきているといった話は何度か書いたことがあるのだが、実際に結婚せずに、生涯独身を通した場合の社会はどうなっていくのか、またなぜ結婚する人が減少してしまうのか。要因としても様々であるのだが、本書では様々なデータでもって、生涯独身となり得るのか、そのことについて取り上げている。 第一章「結婚願望がないのか、叶わないのか」 「結婚したくない」人が増えている、あるいは草食化が進んでいる […]

超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

特にここ最近ではコロナ禍の第五波が蔓延し、自宅療養(実質的に「自宅待機」と言うべきか)の人が増えており、中には独り暮らしで療養したが容態が急変し、亡くなるケースも後を絶たない。コロナ禍以前でも、かつては「無縁社会」と言う言葉でも書いたのだが、身寄りがなく、孤独に息を引き取り、ようやく数日、最悪数ヶ月経って発見されるといったケースもある。 本書はその孤独死の処理を行う「特殊清掃」の現場取材をもとに、 […]

交通事故は本当に減っているのか?―「20年間で半減した」成果の真相

交通事故は減少傾向にあるといったニュースを目にするようになった。警察庁の発表資料を見ると、確かに2004年をピークに減少傾向にあることはわかるのだが(Car Watch「2020年の交通事故死者数は2839人、統計開始以来最小を更新し初めて3000人を下まわる」より)、本書のサブタイトルにある所は果たして本当なのだろうか、という疑問を著者は持っている。 しかし数字から見てみると、先述のリンクを見て […]

原子力の精神史 ――〈核〉と日本の現在地

今から10年前に起こった東日本大震災、そして福島第一原子力発電所事故から原発廃止に関しての議論が活発化したのだが、それ以前にも少なからずある。またそれとは別に「核武装」に関しての議論もあり、これは今もなお議論が続いている状況にある。 本書はその原発の議論の他にある「核武装」の議論は現在どこにあるのか、その現在地を探っている。 第1章「核時代を批判的に考察する六つの論点」 日本の周囲の国で言うと北朝 […]

地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」

国内外の地図には色々な地名や街などがある。中にはかなり特徴的なものまであり、愉しませてくれる。 しかしその一方で、地図から地名が消される、あるいは変えられるといったものがあるのだが、本書では今から10年前に起こった東日本大震災、そして福島第一原子力発電所事故によって、消されそうな街があると指摘している。著者自身は元々北海タイムスや北海道新聞、そして現在は朝日新聞社の記者として活躍し、特に東日本大震 […]

タバコ吸ってもいいですか ― 喫煙規制と自由の相剋

私自身は成人になってから一切タバコを吸ったことがないのだが、タバコを吸うことについては嫌悪感を覚えておらず、「個人の勝手」だと思っている。しかし中にはタバコそのものを嫌悪する嫌煙家もおり、その嫌煙の度合いによってはある種「ヒステリック」になっているような気がしてならない。 ではタバコを吸うことは健康を害することは科学的にも立証しているのだが、そもそも「嗜好品」であることは忘れてはならない。また「吸 […]

メディアの驕り

メディアはよく「拡声器」と言う言葉を使うことがある。しかしながら、その拡声器はあたかも「サウンドミキサー」でドリフのコントのような声を変えるが如く、解釈で本来の主張そのものを変えてしまう、と言うことがしばしばある。 特に新型コロナウイルス関連の報道について、本来主張していることとは全く違う主張がなされ、Facebook上で抗議、あるいは説明をするといったことが度々見られた。もっともこのようなミスリ […]