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時事

お役所バッシングはやめられない

日本ではTV番組に限らず、新聞や雑誌などで政府に刈らず様々な分野で「バッシング」というのが横行している。それが建設的であればやってもいいのだが、ある種メディアの自己満足や大将の首をとったような態度の用に見えて気持ち悪く感じる。私は新聞でもインターネットでニュースを観ているのだがバッシングばかりで逆に飽きられているのではと感じてしまう。 本書は役所バッシングに関しての本であるが、「バッシングリテラシ […]

無駄学

世の中には数多くの「無駄」が存在する。これはある人にとっては必要なことであっても、傍目から見たら「無駄」と思うものも含めて、である。世の中では「無駄」は排除すべきというのが一般論として挙げられているが、では「無駄」とはいったい何なのだろうかという問いに移る。 本書ほど「無駄」について科学を含めて多角的に論じたものはないと思うが、そもそも本書の著者である西成氏は渋滞にまつわる研究者であり、新潮選書で […]

平成人(フラット・アダルト)

本書は「平成生まれの人」を呼んでいるのだろうか、平成の時代から「社会人になった人」なのだろうかと考えさえする。しかし、本書の言う「平成人」はそうではな第一章のタイトルにもある「ヒラのせいじん」と呼び、「平」坦な仕事をこなす毎日を過ごし、メールやネットといった平らな人間関係を構築する人を指している。もっぱらその傾向にあるのは平成の時代に活躍をしている私たちの世代を中心としているため、最初にいったこと […]

私たちはメディアとどう向き合ってきたか 情報歴史学の新たなこころみ

「メディア」と一言でいっても、今となっては様々な物がある。かつては新聞・雑誌・TVなど挙げられるが、インターネットの台頭により、れっきとしたメディアの一つとして挙げられるようになった。しかし他のメディアと違い、個人で気軽に発信できること、また情報規制が既存ほど強くなくなったことから、メディアの仕組みそのものを大きく変える要素をはらんでいると言えるようになった。 本書はそのようなメディアとどう付き合 […]

シンプル族の反乱

みなさんは「シンプル族」についてどのような人を連想するのだろうか。 ・地味でシンプルな衣装しか着ない。 ・食事も簡単なもので済ます。 ・家賃の安い所で住んでいる。 と思ってしまう。 しかし「シンプル族」、そしてそれを誕生させた要因は高度経済成長期以降からあった「モノの裕福」から「心の裕福」に願望のベクトルに変わったことにある。また「失われた十年」のまっただ中で親の背中をみて成長していただけに「貯金 […]

それゆけ!おやじヘルパーズ

昨今は「高齢化」と呼ばれて久しく、定年退職をしても「生きがい」「やりがい」を追い求めて、生涯学習やスポーツ、あるいは職場に復帰をする人と様々である。日本だからでこそ「老人が生き生きとする場」を作ることができる強みの一つなのかもしれない。 本書は「ヘルパー」として日々邁進しているおやじたちの物語である。 第1章「おやじたちはなぜ、介護の世界を目指したのか」 「おやじヘルパーズ」は元官僚、元会社員など […]

ぼくたちの女災社会

著者の兵藤様より献本御礼。 最近、電車では「女性専用車両」が増加し、また痴漢撲滅に向けた啓発ポスターもたくさんある。当然「痴漢」はあってはならないことがあるが、それが「冤罪」になるケースも存在しており、「それでもボクはやっていない」という映画になったほどである。またこの「痴漢冤罪」を偽装し、グルになって金を巻き上げるようなケースも存在しているが、検挙率は芳しくないのが現状としてある。 そればかりで […]

禁煙にすればするほど煙たくなるニッポン

JR東日本では昨年の4月1日より首都圏の駅構内全面禁煙を実施した。今ではその範囲を広げている。ほかの場所でも全面禁煙を実施しているところが増えてきており、すでにTVCMでの広告が全面禁止され、さらには煙草税の増税も検討しているところにある。 禁煙の風潮が高まりつつあるがそれとともに、煙草を大麻や阿片と同じく所持も禁止にすべきというような極論を振りかざす人もでてきており、「喫煙=悪」という風潮を作り […]

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話

本書ほど「爆笑」と「痛快」を同時に思った一冊はなかった。 私たちが良く聞くマネーの話に踊らされてしまい、しまいには損失を被っていたという笑えない話というのが後を絶たない。それにより、「金融=怖い」「金融=悪」という印象を持ってしまう。つまり「騙されてしまった」ということである。 本書ではグリム童話を基に(というかパロディといった報がふさわしいと思うのだが)金融にまつわることについて書かれた一冊であ […]

新聞・TVが消える日

新聞やTV業界の凋落が著しい。新聞でも発行部数の減少に歯止めがかからず、TV業界では在京キー局でさえも赤字に転落をする事態となった。それに対し、ネット業界はというと景気があまり良くないとはいえ、売り上げを伸ばしている企業がちらほら存在する。こうした中で「活字離れ」や「テレビ離れ」が著しいと叫ばれている。このまま新聞・TVはネットに飲み込まれてしまうのか、それともネットと共存した進化を遂げるのか。本 […]