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時事

メディア危機

突然だが、皆さんは新聞やTVやインターネットなどのメディアに対してどのように向き合っているのだろうか。私はTVはほとんど見ず、新聞も定期購読はしていない(時々日経を買って読んでいるという位である)。ニュースなどの情報ソースはほとんどインターネットで済ませるということが多い。深く知るために新聞やTVというのも大事であるが、そこから「なぜ」など多角的に考えることが不可欠であるが、メディアはそういったこ […]

アメリカの終わり

昨年の10月にリーマン・ブラザーズ倒産によって急速に、かつ世界的に景気が後退した。特にアメリカの経済の減速は凄まじいものがあり、「ドル危機」まで言われるようになった。さらに今年はかつて世界一の自動車メーカーとして名をはせたゼネラル・モーターズ(GM)が「チャプター11(日本で言う「民事再生法」)」を適用し、事実上破産した。これから再建に向けて動き出す。 本書は経済的な終わりというよりも「イラク戦争 […]

メディアの発生―聖と俗をむすぶもの

「メディア」というと皆さんは一体何を思い浮かべるだろうか。 おそらく大多数の方々は「新聞」や「TV」や「インターネット」といったものを思い浮かべるだろう。 確かに「伝える」という観点で「メディア」として成り立っているようだが、本当のメディアの定義はこうである。 (1)手段。方法。媒体。特に,新聞・テレビ・ラジオなどの情報媒体。 (2)情報を保存する外部記憶装置の媒体。磁気ディスク・MO ディスクな […]

出版と自由―周縁から見た出版産業

本書は出版ニュース社から出ている「出版ニュース」から月1回連載されている「ブックストリート・流通」欄で取り上げたものを集積した一冊である。 ここ最近では「出版不況」と呼ばれているだけに出版業界内部の実情をありのままに描いている。 「出版と自由 2003年」 この年ばかりではないのだが、ここで取り上げらげられているのは、 「松文館摘発事件」 「ポイントカード問題」 「個人情報保護」 「宝島社裁判判決 […]

創刊の社会史

日本には約3000冊もの雑誌があるという(p.15より)。しかしその中で創刊や復刊、休刊や廃刊になることが頻繁にあり、一昔前の「モー娘。」のように出たり入ったりせわしないほどである。 本書はその中でも「創刊」についてフォーカスをした一冊のように思えるが、雑誌、問い訳ファッション誌を中心とした「傾向」について考察を行っている一冊である。 第1章「それは「山師」である」 「山師」というのは、 「山の立 […]

出版業界の危機と社会構造

今日「出版不況」と言われて久しい。毎日約200冊もの新刊が出ているのにもかかわらず、売上冊数、金額ともに右肩下がりであり、危機にひんしていると言ってもいいかもしれない。その原因として挙げられるのが、 ・インターネットの普及により本を読むのが必要なくなった。 ・活字自体読みたくなくなった。 ・ブックオフなどの古本販売チェーンが急激な成長。 などだと思う。 本書はここ最近起こっている「出版危機」をイン […]

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか

当ブログ、及び前身の「蔵前トラック」では何度も取り上げた「光市母子殺害事件」。昨年の4月22日に差し戻し審にて被告の元少年に死刑判決が下った。さらに懲戒請求煽動訴訟は和解はされながらも付帯控訴をしており、現在も係争中であるが一応ほとぼりが冷めたということで一寸この本について取り上げてみようと思う。 本書は昨年の春に出版されたもので、元少年を弁護する21人の弁護団の一人であった今枝仁が元少年(本書で […]

イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト

私が子供の時、周りの友達の多くは「嫌いなもの」というと「イワシ」と答える人が多かった。しかし今となってはそのイワシも見るのが珍しいように思える。見たとしても100円ほどで売っている缶詰と言ったところである。本書を少しめくった所によると、現在の水揚げ量はピーク時の60分の1にまで減少しているという。数字自体は疑いはあるとはいえどそれに近いのは間違いないだろう。珍しいまでになったのだから。 その一方で […]

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本

よく「コンプライアンス」というのが叫ばれている。確かに法令や倫理を守ることは重要なのだが、時としてこの「遵守」というのが法令よりも広がり、幅が利かなくなる、思考が停止するのではないのかと著者は危惧している。確かに「コンプライアンス」という言葉自体がまかり通っている、悪く言うと「独り歩き」しており、なんでもかんでも「コンプライアンス」であれば企業としてもいいだろうという風潮がある。むしろこういった短 […]

権力に迎合する学者たち―「反骨的学問」のススメ

学者という職業は自らの学業を論文という形で学会に発表したリ、大学で教鞭をとったりすることが一般的だが、ほかにも論壇でも活躍することや政府の諮問機関の委員に選ばれ、そこで自らの意見を述べたりする人もいる。とはいえ大学教授の中にもそう言った権力志向の人が強く、漫画家の小林よしのりが特定の評論家たちのことを「バッジのない国会議員」と揶揄していたが(新ゴーマニズム宣言11「テロリアンナイト」より)、学者の […]