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時事

福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく

東日本大震災から10年、同時に福島第一原子力発電所の原発事故から10年を迎えた。今もなお放射線被害が残っており、なおかつ今も福島県の一部地域では「帰宅困難地域」に指定され、今も自宅に帰れない方々もいる。 さらに言うと、この原発事故の原因究明は続いている中で、新型コロナウイルスなど、様々なことが起こったことから希薄化している。その現状を憂い、またメディアでも取り上げず、なおかつ政治的にも消されてしま […]

SDGs――危機の時代の羅針盤

SDGsは、書籍にしても、店・企業にしても掲げているところは数多くある。第1章でも言及するのだが、「SDGs」は「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の頭文字などをとった名前である。もっとも持続可能な目標と行っても、どのようなものなのかわからない方もいるかもしれない。本書はどのようなものか、そしてなぜSDGsができたのか、日本におけるSDGsの立ち位置 […]

コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か

新型コロナウイルスは一昨年の12月から始まり、現在もまだ猛威を振るっている。日本でも昨年の4~5月まで1回目の緊急事態宣言が出され、今年の1月から2回目の緊急事態宣言が発令され、現在に至っている様相である。 コロナによって倒産、あるいは失業を迎えた企業・人も少なくなく、実体経済において大きく悪影響を及ぼしていることは間違いない。現在に立ってはワクチンが接種され始めたとは言え、まだまだ安心できない状 […]

新型コロナと貧困女子

ちょうど1年ほど前頃から新型コロナウイルスの影響が広がりはじめ、4月になると1回目の緊急事態宣言が発令された。そして現在は2回目の緊急事態宣言の真っ最中であり、終焉を迎えるかどうか微妙な所である。 新型コロナウイルスの影響は様々な業界にて影響を及ぼしている。株価自体は下がっている様子はないものの、実体経済については13年前に起こったリーマン・ショック以上の不況の状況にあり、倒産する企業も少なくない […]

老人ホーム リアルな暮らし

老人ホームは全国津々浦々に存在しており、なおかつ様々な形態のものが存在する。その老人ホームではどのような現場なのか、本書の著者は長年老人ホームの介護職員として働いており、今は施設の紹介センターのスタッフで働いている。様々な老人ホームの取材と自らの経験を通じて、老人ホームの「リアル」を本書にて映し出している。ただし本書は2019年当時のことであり、新型コロナウイルスが広がりを見せた今は定かではないこ […]

デジタル化する新興国-先進国を超えるか、監視社会の到来か

デジタル化の波はとどまることを知らないのだが、特にその度合いが強いのは、中国やインドと言った「新興国」と呼ばれる国々である。最先端技術の「実験場」と呼ばれるような場所があり、世界的にもイニシアチブを取ろうとしている国まで存在するほどである。一方で日本ではどうなのかと言うと、後れを取っている現状にある。とは言えど「デジタル化」自体は必ずしも良いものではない。時代の先端を取ることができる一方で、監視社 […]

14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」

「働く」ことは生活を行っていく上で必要なことはわかっている。しかしながら本当にそれで良いのかと思ってしまうような人・ことは往々にしてあることもまた事実である。私自身も仕事をしている身であるのだが、時折「なんで働いているのか」と言う疑問を持ち、考え続けてしまうこともしばしばある。 本書は著者が14歳の頃に炊き出しを手伝ったときにホームレスのおっちゃんに質問をしてから「働く意味」を探し続けた記録である […]

ロヒンギャ問題とは何か――難民になれない難民

「ロヒンギャ問題」は今もなお続いている。しかしロヒンギャ自体は蔑称に近い部分があり、「ベンガル人」や「ベンガル系ムスリム」あるいは「ラカイン州のムスリム」といった表記になることも多い。 ロヒンギャの点でメディアに出たところ2012年以降に起こった移民問題、さらには2016年10月の掃討事件、さらには2017年8月以降の掃討作戦といったものがある。特に2017年の件はアウン・サン・スー・チーの対応で […]

スポーツを通じた平和と結束

南スーダンは2011年にスーダン共和国から独立した国であるが、今もなお内戦が行われている。その中で南スーダンへの国際貢献としてオリンピック参加支援が行われている。特に現在行われるかどうか不明だが、今年行われるオリンピック参加の支援として群馬県前橋市にて南スーダン代表選手団を受け入れて、長期事前キャンプを行われている。 本書はそれとは別に「国民結束の日」の開催と、過去のオリンピック参加の経緯を取り上 […]

障害者から「共民社会」のイマジン

障害者に対する偏見は、年々なくなってはきているものの、未だに存在している現実がある。またその差別的な意識からか、2016年に起こった「相模原障害者施設殺傷事件」をはじめとした痛ましい事件も、今もなお起こっている現実もある。 本書の著者はかつて先述の事件について問題提起を行った一冊を取り上げたのだが、本書は「共民社会」といった障害者と健常者双方が共生する社会になっていくためにはどうしたよいかを提起し […]