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時事

科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

日本では「科学大国」と呼ばれ、毎年のようにノーベル賞を受賞する国となっていったのだが、ここ最近では「科学大国」が崩壊し、ノーベル賞はおろか、科学者そのものが日本に消えるのではないか、といった風潮も出てきている。本書はその現状を取り上げている。 第1章「憧れだったノーベル賞」 ノーベル賞はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺言に従ってできた賞であり、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和 […]

フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

ここ最近のメディアでは誰でもが発信し、誰でもがコメントできる、ある意味メディアの双方向化が行われていると言っても過言ではない。そのような風潮の中で、いわゆる「フェイクニュース」と呼ばれるものがよく叫ばれている。とはいえあくまで本や既存メディアなどで大きく叫ばれているだけで、実際にフェイクニュースの概念自体は瓦版があった江戸時代のころからずっと存在している(内容は幽霊や妖怪など荒唐無稽の話だが)。 […]

世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった

歴史には様々な変化が起こり、国際情勢も歴史以上に変化のスピードが速い。列聖だった国が大逆転して優勢になり、小国だった国が、大国にまで進化を遂げることも往々にしてある。その歴史にまつわる大逆転はどのようにして起こるのか、本書では先進国などの国際情勢をもとにして展望を明かしている。 第1章「米朝首脳会談後の東アジア」 2018年6月にトランプ大統領と金正恩委員長の米朝首脳会談が行われ世界的に注目が集ま […]

流言のメディア史

本書は昨年出版されたのだが、今を指し占めたような一冊と言うほかない。というのは言うまでも無いのだが、昨今新型コロナウイルスによるニュースが大量に出ているのだが、その中には流言(デマ)と呼ばれるようなニュースが沢山存在する。なぜ流言は生まれるのか、それを紐解いてみると、そもそもメディアと「流言」自体は長いつき合いにある。そのあらましとこれからについて取り上げているのが本書である。 第1章「メディア・ […]

国際人権入門――現場から考える

「人権」と言う言葉を色々な所でよく聞く。「人権」とは、 人間が人間として生まれながらに持っている権利。実定法上の権利のように恣意的に剝奪または制限されない。基本的人権。「広辞苑 第七版」より とある。特に日本国憲法では辞書でも書いてある「基本的人権の尊重」が第11条に明記している。しかしながら現在「人権」はどうなっているのか、国内外における人権についての現状とこれからについて取り上げたのが本書であ […]

バブル経済事件の深層

平成に入った直後にはバブル景気の絶頂期だったのだが、やがて崩壊し、失われた10年ないし20年と呼ばれる時代に入った(本書では30年と主著している)。バブルの負債を返済するような時代の中で、経済的な事件も次々と起こった。その中でも主要な事件はいくつもあるのだが、本書ではその中でも銀行の破綻などを主軸にした出来事の裏を取り上げている。 第一章「尾上縫と日本興業銀行―産業金融の雄はなぜ大阪の女将に入れ込 […]

サリン事件死刑囚 中川智正との対話

本書の著者は毒性学や化学兵器などの専門家である一方で、オウム真理教に関する一連の事件においてサリンの分析方法や、本書で取り上げる中川智正元死刑囚の面会も行っていた。2018年7月6日に死刑が執行された。その執行されたわずか1ヶ月足らずに本書が出版された。松本サリン事件や地下鉄サリン事件などの一連のサリン事件、そいて化学兵器・生物兵器製造の実態と、亡くなるまでの間の日々について面会や、事件の捜査を通 […]

情熱のアフリカ大陸

新型コロナウイルスの影響により、一時期消毒用のアルコールが不足した。現在では緩和されたのだが、消毒用アルコール不足を始めマスクや消毒用のハンドソープもなくなるなど、物資面での混乱が一時期見られたことは今も記憶に残る。しかし第三波・第四波が来るときにまた再び起こるかどうかといった所も気に掛かる。 ウイルス感染による影響は物資などにも影響はあるのだが、感染は感染でも、本書は2009年に起こった新型イン […]

平成論―「生きづらさ」の30年を考える

1989年1月8日から2019年4月30日までの約30年の間、「平成」と呼ばれる時代である。30年の間では特に経済や災害において「激動」の時代と呼ばれた。バブル崩壊から低成長時代に入り、回復しようとした矢先にリーマン・ショック、そしてアベノミクスによる回復といったこともあれば、阪神・淡路大震災や東日本大震災の自身による震災、雲仙普賢岳や御嶽山の噴火、次々と襲撃した台風などもあった。さらには多くの事 […]

「大人の引きこもり」を救え!

「引きこもり」と言うと、学生などの若い世代のことを表していることはもう既に過去の話である。現在はと言うと本書のタイトルの通り「大人」が引きこもりとなってしまう事例も数多くある。本書はその引きこもりから社会復帰までに至るまでの現状と、支援のプロセスなどを取り上げるとともに、「大人の引きこもり」から脱するにはどうしたら良いかなどを社会的な観点から紐解いている。 第1章「「引きこもり」を救うという仕事」 […]