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民俗・風評

笑う大英帝国―文化としてのユーモア

イギリスは「紳士の国」と呼ばれているのだが、以外にも「パロディ」や「ジョーク」「ユーモア」にまみれた「笑いの国」だという。紳士的でありながら「ドライ」なイメージを持つ方も少なくないのだが、本書のように出てくる「ウィット感」は信じがたい、というほかない。しかしそれが「大英帝国」とよばれるイギリスの真実である。 本書は「笑い」にフォーカスを当てた「イギリス」の文化について迫っている。 第1章「笑いの王 […]

マンガの教科書―マンガの歴史がわかる60話

日本のマンガは誇るべきものがあり、海外でブームとなっている日本のマンガ作品も少なくない。日本のマンガの質が高まっている一方で、マンガの研究を行う、いわゆる「マンガ学」というのも一つの学術として受け入れられ始めており、京都精華大学をはじめ、いくつかの大学で取り入れられている。 本書は「マンガの教科書」と題して、これまでのマンガの歴史とともに、これからのマンガの立ち位置、さらにはマンガとアニメとの関係 […]

肩書きの辞典

日本のビジネス界は「肩書きに弱い」という風潮にある。しかし「肩書き」と一口に言っても「社長」や「取締役」などよく知られている肩書きから「CEO」や「COO」などアメリカで使われている肩書きを拝借しているもの、あるいは「CGO」をはじめ企業独自の肩書きなどが存在する。 (ちなみに「CGO」は「Chief GUNDAM Officer」の略であり、ガンダム及び関連商品開発の責任者である。現在はバンダイ […]

「いろはかるた」の世界

「かるた」というと、有名なものでは、6月まで放映されたアニメ「ちはやふる」で取り上げられたほど有名な百人一首がある。これは平安時代に詠まれた和歌が100首取り上げられており、取った枚数を競うゲームである。 「かるた」と言えば、もう一つ「いろはかるた」がある。これは昭和40年代に一大ブームが起こり、現在は下火となっているものの、正月を中心に子どもたちに親しまれている。本書は「いろはかるた」とは何か、 […]

遠野物語と怪談の時代

夏はそろそろ終わりを迎えるが、夏になると「怪談話」をよく聞く。「怪談」は落語の世界でも良く出てくるものとして「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」や「怪談 牡丹灯籠(かいだん ぼたんどうろう)」といった、いわゆる「怪談噺」がある。童話の世界でも怪談は存在しており、有名どころでは小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がよく知られている。 日本にも怪談にまつわる伝説が存在しており、柳田國男をはじめ多くの民俗 […]

まんじゅう屋繁盛記 塩瀬の650年

日本のお菓子として代表的なものの一つとして「饅頭」が挙げられる。饅頭そのものの歴史は長く、650年以上にも遡るのだという。 時代から遡ると、室町時代から遡り、足利将軍や戦国武将も食したほどであるのだという。饅頭の歴史は本書で紹介する老舗「塩瀬」そのものの歴史でもある。その歴史を「塩瀬」の女将が語ったのが本書である。 第1章「運命との出会い~私のまんじゅう人生はここから~」 著者の「まんじゅう人生」 […]

弔い論

「弔い」とはいったいなんなのだろうか。調べてみると、 「1.人の死を悲しみいたむこと。  2.送葬。葬式。のべのおくり。  3.法事。追善。」(「広辞苑 第六版」より) とある。つまり亡くなられた方への追悼の意味をなしている。「死」と「生」、「死者」と「遺族」と「弔問者」の関係について「靖国神社」や「折口民俗学」などに触れながら考察を行っている。 第1章「幼子の死と弔い―子どもの近代と生死の諸相か […]

焼肉の文化史~焼肉・ホルモン・内臓食の俗説と真実

最近では健康食がもてはやされる中であっても、「焼肉」の人気は止まるところを知らない。 しかし、この「焼肉」の文化はいつ、どこから誕生したのだろうか。本書は文化とその歴史について追っている。 1.「焼肉って何だ」 そもそも「焼肉」とはいったい何なのだろうか。調べてみると、 「牛・豚などの肉をあぶって焼いたもの。」(「広辞苑 第六版」より、ただ「鶏肉」を焼いたら焼肉と言えるのでは?) とある。 しかし […]

桜葬―桜の下で眠りたい

平年であれば既に桜の時期は終わり、全国的に夏の始まりが始まるような状況にあるのだが、東北から北海道は寒さにより、平年より遅れてしまい、場所によってはこれから桜シーズンになるのだという。 本書はその「桜」にちなんでいるのだが、桜の下で眠りたい、という思いから「桜葬」を希望する人がいるのだという。それを希望する理由や思いは人それぞれであるが、こちらに関しては第4章で詳しく述べられているため、ここでは割 […]

いのちのレシピ―死の淵から生還した奇跡の“食”ヒストリー

人間のみならず、動物に欠かせないものとして「食」が挙げられる。その「食」は食物、あるいは食べ方によっては薬にもなり、毒にもなる。 本書は中でも死の淵に陥った時に救ったレシピを紹介し、かつ玄米菜食のレストラン「ローゼンケラー」や「マキシム・ド・パリ」などのレストランやクラブのエピソードを交えて綴っている。 第1章「レストラン・クラブとの邂逅」 著者は大阪・北新地に「ラモール」というクラブを建てた。1 […]