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民俗・風評

天然系調味料の知識

私自身料理をする事があり、調味料についてはけっこう敏感である。「敏感」とは言っても、健康と言うよりも、珍しい調味料に敏感なだけで、「料理にこういった調味料があると美味しいのかな」といった感覚で珍しい調味料を購入するといったことも少なくない。 私事はさておき、世の中は健康志向が強くなっており、とりわけ「食」に関しても自然食品を好む傾向がある。料理をするとなると調味料も大事になってくるのだが、そこで出 […]

もののけの日本史-死霊、幽霊、妖怪の1000年

今となっては心霊番組はほとんどないと言えるに等しいが、もののけや幽霊にまつわる怪奇作品は少なからず残っている。しかしこれらはある種の「娯楽」という側面が強い。 心霊や妖怪といったものは現代というよりも、むしろ「日本霊異記」をはじめとした伝説や古典などで取り上げられることが多く、なおかつ伝承としても扱われることも度々ある。本書はその霊や妖怪といった「もののけ」について古代から近代にいたるまでの間、ど […]

何が食べたいの、日本人? 平成・令和食ブーム総ざらい

食に関する進化は時代と共に進んでおり、特に食に関しての「ブーム」も度々起こる。ここ最近では去ったのだが、「タピオカ大ブーム」が起こり、至る所でタピオカの専門店ができた事は記憶に新しく、またさらに最近ではだんだんと閉店していると言うのもある。 色々な時代で食に関するブームが出てくることがあるのだが、本書は平成・令和といった32年の歴史のなかで、どのようなブームがあり、時代を築いていったのかについてを […]

アニメの社会学―アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論

私自身アニメファンであるため、様々なアニメを視聴することが多くある。実際にこだわってみるのがストーリーの流れだったり、オープニングやエンディングといったものも重視する。作画も見るには視るのだがあまりこだわっていない方である。 私事はさておき、アニメ自体は既に日本のポップカルチャーの一つとしてあげられ、海外でも評価は高いのだが、社会学の学問の観点からアニメはどのように評価されているのか、本書ではその […]

お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

新型コロナウイルスの影響は様々な業界にまで及んでいる。特に飲食業界は倒産などが相次いでいると言ったニュースが出ている。また人の死に関わる葬送業界もまたその煽りを受けており、葬送ができない、あるいは違った形で行わなければならないといったことを強いられるケースもあるという。特に感染が拡大し始めた第一波による緊急事態宣言の時は、看取るどころか、無言の帰宅ができたのは荼毘に付されてから、といったケースもあ […]

90年代サブカルの呪い

もう既に20~30年以上前の話になるのだが、この頃に初めて出てきたアニメ作品の内、いくつかは今もなお愛されており、なおかつ今年新しくリメイクされたり、新作として映画やTVアニメ化するようなことがある。今となってはポップカルチャーの一つとして「アニメ」があったのだが、この90年代当時は「サブカルチャー(以下:サブカル)」の一つとして表されることが多かった。そのサブカルは全体を見てみると人・ゲーム・マ […]

車椅子の横に立つ人―障害から見つめる「生きにくさ」

生きにくい世の中である。しかし何かしらのハンディを持っている方々はその度合いが強いという。しかしこの「生きにくい」の度合いは、車椅子を押している方々もハンディを持っている人と同じように強い。車椅子を引いている、ただそれだけなのに、なぜここまで生きにくいのか、そして生きのびるためにどうあるべきか、本書は文化論的な観点から取り上げている。 1.「言葉にできない生きにくさの前で」 近頃ではある種自動車の […]

鬼とはなにか―まつろわぬ民か、縄文の神か

明けましておめでとうございます。2021年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。新年一発目・・・としてはなんですが、この書評からスタートいたします。 — 最近でもよく話題となっている「鬼滅の刃」だが、昨年10月に映画化されるやいなや、社会現象にまでなり、とうとう興行収入が300億を超えるまでになった。日本に限らず海外でも公開されており、国内外にて人気を集めるほどにまでな […]

日本人とリズム感 ―「拍」をめぐる日本文化論―

リズム感は身体を動かしたり、演奏をしたりするなどの上で大切なこととされている。もっともリズム感は天性で得ているものもある一方で練習を行うことで身につけることができる側面も存在する。とはいえど、日本人とリズムとの関係は特殊であり、なおかつどのような変化を辿っていったのかは誰にもわからない。本書はその日本人とリズムにまつわることについて文化の観点から考察を行っている。 第1章「「ものおと」の気配」 リ […]

日本アニメ誕生

日本で初めてテレビアニメが生まれたのは1963年、鉄腕アトムの第1作が放送開始してからの事である。それからもう57年の月日が流れたが、今もなお数多くのアニメが生まれ、映画になることもあり、鬼滅の刃をはじめ大ヒット作品も数多くある。本書はその日本におけるテレビアニメ誕生までの歴史と、誕生してからの歴史についてを取り上げている。実は本書の著者はこの鉄腕アトムの第1作のシナリオライターとして関わっている […]