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経済

資本主義のコスト

洋泉社様より献本御礼。 2008年10月の「リーマン・ショック」により、経済は世界的に減衰してしまった。今は落ち着きを取り戻し、景気も上向きになりつつあるのだがまだまだ油断できない状況である。この急激な景気後退により、「資本主義の崩壊」といった「資本主義」に関する本が続々と出てきており、資本主義の在り方と言うのが問われたのもこの時期である。この資本主義という言葉が用いられ始めたのは19世紀のころで […]

どうする!依存大国ニッポン

日本は何もかも依存してしまっている国と見られても仕方がない。すでにいくつかの本でも説明しているが日本の食料自給率は40%(カロリーベース)である。食糧のほとんどが輸入に頼っている現状がある。 それだけではない。原子力などのエネルギーや鉱物などの資源、さらに兵器に至るまで海外に依存してしまっている。 「島国」であること、国土が狭いこと、「敗戦国」であることと言うように理由づけであればいくらでもできる […]

金融危機にどう立ち向かうか―「失われた15年」の教訓

昨年の10月にアメリカの大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が破綻し、「100年に一度の恐慌」と呼ばれる代不況となった。日本では過去にもバブルが崩壊し「失われた10年」とも「失われた15年」とも言われた時代があり、その間に急激な進化を遂げた経済は衰退の一途を辿り、97年には拓銀(北海道拓殖銀行)の破綻や山一証券の倒産、2000年代には「金融ビッグバン」といわれる大規模な合併が相次いだ。私たち労働者 […]

日本の農業は成長産業に変えられる

8月7日の立秋を前に九州や東北と言った所の「梅雨明け」が発表され、大冷害となった93年を除いて観測史上最も遅い「梅雨明け」となった。ちなみに93年は立秋が過ぎても梅雨明けにならず「梅雨明けなし」の地域が多く、各地で豪雨などの被害に遭い数多くの農作物に壊滅的な被害を与えた。とりわけ日本人の主食であるコメは記録的な凶作に見舞われ、タイや中国、インドからコメの輸入に頼る対策を実行せざるを得ない状況までに […]

ベーシック・インカム入門

ベーシック・インカムというのは直訳すると「基本所得」であり、労働状況や今の職業の有無に考慮せず、無条件で一定の額を給付できるというシステムである。今まさに定額給付金のことを言っているのではという声もあるが、これにも若干似ているが、この定額給付金システムを毎年のように所得として支払うというシステムをいう。世界的には約200年もの歴史を持つといわれているが、あるいはどの国が行っているのか、行っている国 […]

迷走する資本主義 –ポスト産業社会についての3つのレッスン

これまで多くの国が「資本主義」によって経済を支えてきた。しかしその資本主義は決して安定したものではなかった80年前の世界恐慌でも「社会主義」や「共産主義」といったイデオロギーが隆盛し、のちの第二次世界大戦や冷戦にも影響を及ぼした。 2008年末から始まった「100年に一度の恐慌」といわれるものはこの「資本主義」の在り方にどう影響を及ぼすのか、ポスト資本主義、ポスト産業社会として何があるのだろうか、 […]

フードセキュリティ―コメづくりが日本を救う!

現在日本の食料自給率は40%である(カロリーベース)。大概の人は「低い」という答えが返ってくるだろう。私達が食べている食料の半数以上は輸入に頼っているという計算になる。その海外では干ばつや台風、洪水といった異常気象というのが頻繁に起こり、安定的に輸入できるのかというとそうではなくなってきているのが現状である。 もし輸入にしか頼っていない食材のほとんどが輸入されなくなったら…日本は生き残れるだろうか […]

「書評の部屋」ボツネタ集その1

本来であれば昨年の12月31日に企画していたものでしたが、とある事情により断念してしまった企画です。 考えてみれば明日は「蔵前トラックⅡ」になって1年、書評を始めて2年、ブログを始めて3年となる節目です。 そこでこの日は書評のボツネタを取り上げていこうかと思います。 まずはこちら。 ボツ理由:辞典なだけにこれだけしか書けなかったから。経済はほとんど勉強していなかったもので(汗)。 経済学用語辞典 […]

21世紀の国富論

アダム・スミスの「国富論」を21世紀版にして書いたのが本書である。「国富論」のことについてちょっと簡単に説明しておく。 「国富論」は略称であり、正式には「諸国民の富の性質と原因の研究」という。これはアダム・スミスが1776年に出版された著作である。出版された時は産業革命が起こっていた時であり、工業、特に手工業(マニュファクチャル)というのが盛んだった時である。 ちなみにここで出てきた有名なものは「 […]

変わる世界で日本はこうなる!

2008年10月にアメリカ大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が破たんし、世界に経済は減速した。日本も例外なくその影響を受け、日経平均株価も一時7000円台を割り込むという事態になった。雇用状況も「派遣切り」や「内定取り消し」などが相次ぎ、世界的に経済は不安定に陥っている。政治もまた「定額給付金」や「解散」、あまり関心がないのだが「かんぽの宿」のことについて紛糾している、というよりも足踏み状態とい […]