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経済

クラウドファンディングで社会をつくる―人はなぜ寄付するのか?

「クラウドファンディング」はもはや色々な所で使われている。概念自体は2000年代に生まれてきたのだが、2010年代になってから拡大し、もはや当たり前の存在にまでなっている。なぜクラウドファンディングが盛り上がっているのか、またそこから創られる社会とは何かについて取り上げているのが本書である。 第1章「1億円達成!――タッグを組んだ「抱樸」と「READYFOR」」 本章では「認定NPO法人抱樸-ほう […]

コロナ後を生きる逆転戦略 縮小ニッポンで勝つための30カ条

新型コロナウイルスの収束が見え始めたかと思った矢先の第6波である。しかも先の状況とは異なり、急速に感染を広げている。オミクロン株の感染力が強い影響と見られており、日本に限らず、世界的に急速的なペースで感染を広げている。国によってはピークアウトとなり、減少傾向にあるのだが、まだまだ油断できない現状にある。 このコロナの影響により、旧来の生活様式、さらには仕事のあり方を続けることが難しく、在宅を含めた […]

スーパーリッチ ――世界を支配する新勢力

多くの先進国の経済では資本主義を採用している。資本主義経済になってくるとどうしても「貧富の差」といった「経済格差」は出てくる。しかしながらその度合いが大きくなることもあり、富の90%を富裕層が支配するといった事も少なからずある。 そのため本書で紹介されるスーパーリッチの存在もまた、資本主義の中ではどうしても生まれてくる事は自然のことである。とは言えど多くの国が資本主義として採用している現状を鑑みる […]

超入門カーボンニュートラル

F1などモータースポーツを舞台に活躍しているホンダが、昨年11月に2021年シーズンを最後にF1から撤退することを発表した。その理由として本書で紹介する「カーボンニュートラル」の実現に注力したいとのことだった。実際にホンダは今年4月に三部敏宏が新社長となり、2050年という長期にわたるカーボンニュートラルへのロードマップを示したばかりである。 ホンダを始め自動車業界でもカーボンニュートラルへの動き […]

お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?

もしも本書のタイトルのお題を私が問われたとしたのであれば、私は変わらず「働く」と答える。もっとも私自身はお金のために働く側面もあるのだが、それ以上に「愉しみ」で働くと言った側面もあり、お金が十分に得られたとしても、「愉しみ」が残っているため、働くことは変わりないためである。 さて本書の話に入るのだが、本書は「ベーシックインカム(最低限所得保障の一種)」についてである。実際に国によってはベーシックイ […]

甦えれ 資本経済の力

資本主義経済は死んでいるかというと、実際にはどうなのかはわからない。ただ、少なくとも、新型コロナウイルスの感染拡大をはじめとした経済環境の変化が多く起こっていることは間違いない。そのような環境の中で、資本経済の復活の道はあるのか、そしてそのためにはどうしたら良いか、そのことを提言しているのが本書である。 1.「<資本>とは何か」 そもそも「資本主義」の「資本」は何かというと、 ① 事業のもとでとな […]

リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来

経済にしても、産業にしても、技術にしても、様々な面で「シフト」している。特にここ最近では新型コロナウイルスの感染拡大により、否が応でも働き方の「シフト」をせざるを得ない所も出てきた。 では「生活」はというと、先述の感染拡大により「新しい生活様式」なるものが生まれ、ある意味「リビング・シフト」になっているのかもしれない。しかし実際は単純に「STAY HOME」と称し、家の中で働くまで完結するというよ […]

危機対応と出口への模索―イングランド銀行の戦略―

経済は日々刻々と変化をしている。その変化は許容できるものなら良いのだが、格差を広げる、あるいは実感なき景気を生み出すなど、好まざる変化を起こすようなことがある。 その経済はコントロールできない所もあるのだが、ある種コントロールを行っている所もある。それが中央銀行の存在である。日本では日本銀行が挙げられるのだが、経済的な役割を果たしているかは論者によっては首をかしげていることだろう。 さて本書はイギ […]

競争か連帯か――協同組合と労働組合の歴史と可能性

労働を始め、経済活動を行っていく上で、どのように活動を行っていくかの対立は今も昔も存在する。もっとも競争をして経済成長をすべきか、逆に連帯を行って成長すべきか、といったものがある。 その経済成長のなかで出てくるなかでの不平等、それを正すために労働組合や協同組合といったものが存在する。その組合の歴史はどのような歴史を辿り、なおかつこれからどうなっていくのか、そのことについて取り上げている。 第Ⅰ部「 […]

平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで

平成の時代は金融関係に大きな変化をもたらしたとされている。しかしその「変化」は経済そのものの変化に直結しているところがあり、その直結が「破綻」といった言葉が出てきた時期もあった。 その約30年にも及ぶ平成における金融の歴史について、出来事とともに取り上げている野が本書である。 第1章「危機のとばくち―バブル崩壊と大いなる先送り」 昭和末期に入ってから「バブル経済」と呼ばれるほど、危機は上向いていた […]