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経済

女も男も生きやすい国、スウェーデン

ここ最近の日本はとかくに「生きづらい」国となっている。そもそもなぜ生きづらいのかについては複数の事情があるため、一概には言えないのだが、人間関係の希薄化などが挙げられる。 その反面の「生きやすい」はどのような定義なのか。もっともそのことについて考える必要がある。本書はスウェーデンを引き合いに出しながら、生きやすい国の在り方について取り上げている。 第1章「男女平等って何だろうースウェーデンの日常か […]

日銀バブルが日本を蝕む

リーマン・ショックが発生してから経済が急速に落ち、その後「二番底」と呼ばれる不況に陥った。安倍晋三が首相に再登板をしてからは「アベノミクス」と呼ばれる好景気になった。その時代から不動産投資や仮想通貨なるものが隆盛した。その隆盛に伴い、経済的には回復していると言えるが、実感としては2000年代にあった好景気に似通っている。そう実感を持つことができないのである。 またこの好景気は「日銀」主導で行われた […]

地元経済を創りなおす――分析・診断・対策

地元経済は苦境に立たされている。それは日本経済そのものよりも度合いが高い。その地域に関連した地元経済について巻き返す対策はあるのかどうか、そのことについての解決方法を取り上げているのが本書である。 第1章「地域へ戻りつつある経済」 もともと「経済」自体は国よりも地域によってつくられたものである。作られた経済からだんだんと規模が拡大し、国単位にまで、さらには世界全体といったところにまで達した。しかし […]

スマートフォンの環境経済学

技術革新が続く中で環境面での心配はつきものである。それは本書で紹介される「スマートフォン」もまた例外ではない。スマートフォンにおける環境面での心配はどこにあるのか、そしてリサイクルはどのような流れで、メリット・リスクがあるのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1部「情報通信技術と環境問題」 スマートフォンはまさに「精密機器」の塊である。もっともスマートフォンを解体してみると、10 […]

お金のミライは僕たちが決める

今年の4月頃に来年を目処に1000円札・5000円札・1万円札の紙幣が変わると言ったニュースが流れた。それぞれの人物も変わると言ったことを考えると、元号と同時に様々な面で変わると言える。それはお金のあり方も例外ではない。 そのあり方というのは紙幣の変化ばかりでなく、仮想通貨など、様々な通貨などのお金のあり方が変化している。PayPayなどのQR決済もまた然りである。本書はお金にまつわる未来と私たち […]

ふるさと創生―北海道上士幌町のキセキ

かつて自民党は「地方創生」というスローガンの元、地方の活発化を促した。その結果はまだ出ていないのだが、効果がないと行った声も所々聞く。しかしながら地方によっては自ら創生を行い、消滅可能性都市から生還した所も存在する。本書は北海道の道東部、旭岳(大雪山)の近接している山岳部の上士幌町の復活劇を追っている。 第1章「海の向こうに地方が見えた」 上士幌町は十勝地方の北部に面しており、平野の多い十勝の中で […]

新貿易立国論

もっとも島国である日本では、資源などがほとんどなく、輸入でまかなうことが多くあった。その代わりに技術やノウハウ、さらには日本独自の製品を輸出するといった「貿易」を盛んに行い、一時期世界第2位の経済大国にまで押し上げたことがある。そのことから日本は「貿易立国」と呼ばれたのだが、それも過去の話になりつつある。それは中国といったBRICs、さらには途上国の隆盛もあり、その地位が揺らいでいる。貿易立国の復 […]

イノベーションはなぜ途絶えたか―科学立国日本の危機

イノベーション(改革)は人にしても、企業、さらには業界にしても必要なことであるのだが、往々にしてイノベーションは失敗することがある。本書は日本における科学や産業におけるイノベーションが途絶えたことを主張しており、かつその原因としては日本の社会構造そのものにあるとしている。その理由と、対策について本書にて述べている。 第一章「シャープの危機はなぜ起きたのか」 今でこそ台湾の企業である「鴻海」の傘下と […]

「公益」資本主義 英米型資本主義の終焉

資本主義の概念自体は古代から存在していたのだが、実際に提唱され始めたのは18世紀半ばにアダム・スミスやデイヴィッド・ヒュームらによって「見えざる手」が提示された時からといわれている。そこから先進国を中心に「資本主義」の概念が広がりを見せた。もちろん時代と共にその在り方は変わっていっているのだが、本書で取り上げる「資本主義」の変化については、英米式の「株主」を中心とした資本主義から「会社は社会の公器 […]

炎上とクチコミの経済学

よくネットでは投稿によって「炎上」する事がある。「炎上」という言葉を知らない方だと、物理的に火事になるのかと思ってしまう方もいるのだが、コメントが肯定・批判・中傷問わずに噴出して荒れてしまうような状況のことを指している。その影響により、起業や有名人の中には陳謝をしたり、アカウントを閉鎖したりするようなこともあり、さらに悪質に行うことをした場合はそのメディアから排除の的になることさえもある。 しかし […]