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社会

サラダボウル化した日本

近頃日本で働く、そして学ぶ外国人が増えている。いったいなぜこのような現象になったのだろうか。実際に日本人の給料の良さ、そして治安の良さ、さらに何よりも働く場を求めているところではなかろうか。しかし日本にも日本の事情があり、少子高齢化に伴い労働人口が減少しているのも確かな話である。さらにいえば医者の人材不足など様々な業界で人材不足というのが起こっていることも要因に挙げられる。 第2章では気になる文言 […]

逆臣 青木幹雄

「参院のドン」青木幹雄 昨年の参院選で初めてその名を知った人も多いことだろう。青木氏は自民党の中でも最も影響力があり、とりわけ参議院では絶大な影響力を及ぼしている。また道路族の中でも首領的な役割をしており、小泉政権下、及び安倍政権下における道路特定財源の見直しを徹底的な骨抜きを行ったといわれている。 ではなぜ青木幹雄はこのような権力者になったのだろうか。青木幹雄は今は亡き元首相竹下登の秘書を務め後 […]

ニッポン経済の「ここ」が危ない!

現在の日本経済は後退の一途をたどっているが、これに関する問題点について書かれている。第1章は構造改革による格差についてだが著者の竹中氏は格差問題については海外に比べて格差はないのにもかかわらず格差に過剰に反応しすぎである、さらにこういう格差になった理由は構造改革ではなく経済のグローバル化によるものであるといって斬り捨てている。 グローバル化も一つの要因であり、構造改革による功罪だけが要因ではないと […]

つなげる力

本書は橋下大阪府政の教育特別顧問に就任した藤原和博氏が「夜スペ」など行った教育改革について書かれている。ニュースなどで教育学者や組合などが批判した「夜スペ」であるが自分もあまりよくわからなかったのでこれも同時に見てみようという思いで読んだ。 まず第1章は地域改革、そして学校改革について書かれている。実際これについてはマクロな改革ではあるが非常に面白い。とりわけ「失敗を許す寛容さ」というのは今の教育 […]

中国地球人類の難題

本書の著者は「逆説の日本史」で知られる井沢元彦氏。その井沢氏がこれほどまでに中国を批判、そして靖国神社の逆説だけではなく、中国はなぜ反日になったのかということを元中国共産主義青年団の鳴霞氏との対話で明らかにし、とどめは台湾問題で台湾元総統の李登輝氏との対談を載せている。単なる中国批判と言うと大間違いであり中国を批判しながらも、台湾に目を向けているだけでもすごいというしか言いようがない。書評をやる私 […]

NHK改革

本書はNHKの在り方を批判しながらも改革への提言をしている1冊である。 ちなみに本書の著者は34年もの間NHKに勤めてからまた大学に転じたと言うのでNHKの畑にどっぷりとつかった人であるが、著者自身はNHKについて語る資格はないと言っているが、むしろ著者だからでこそ語れることがあるのでむしろありがたいと私は思う。 まず第1章は「NHKと政治」を題してNHKと政治との距離について書かれているがここで […]

プレカリアート

「プレカリアート」というのは日本全体にとって深刻な問題としてとらえなければならないことである。団塊の世代がリタイアして、これからの日本の経済を担うのは我々の世代となる。当然上の世代を養う立場にもなる。その世代が今貧困問題に直面している。さらにもっと言うと若者世代の消費の硬直化も問題視されているが、私はこれは当然のことだと思う。 後期高齢者医療制度は廃止論の声が強まり舛添厚労相も廃止を示唆しているほ […]

業界分析 組織の経済学

新制度経済学の応用として様々な業界はこの新制度経済学的にどのようであるかを考察した1冊である。 のちの書評のために第1章は特に挙げておかないといけない。 第1章は「マス・メディアの比較制度分析」という名であるが、ここでは「新聞」「テレビ」「インターネット」について分析している。新聞は時事的なものにまつわることについての情報量が膨大であるが速報性に大きく劣り、最近では歪曲されやすくなっている。インタ […]

おまけより割引してほしい

おまけというと何か自分でも喜べるものである。割引もおまけよりは劣るものの自分が得した感じになる。 それはさておき、本書は「経済心理学」の観点から日本人の消費者行動を考察している。まず最初に言及しているのが大学生の消費行動に関してである。高校生までは一応アルバイトはあり、小遣いももらうことがあり、そして実家で暮らしてお金は使い放題であったため遊ぶことに集中できた。 しかし大学生になってからはそうはい […]

「失われた十年」は乗り越えられたか

1990年代前半にバブルが崩壊し、経済は長く減速した。奇しくもバブル時代後期に当時の「エコノミスト」の編集長であったビル・エモットが「日はまた沈む」を発売し、日本はこれから長い不況に陥るだろうと予言したが、まさにその通りの展開となった。それから北海道拓殖銀行や山一証券など大手企業が次々と倒産。 倒産しなくても大規模なリストラにより、失業によって路頭に迷う労働者も急激に増えた。また就職事情も氷河期化 […]