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社会

「R25」のつくりかた

「R25」と言えば私たちの世代の中ではもっとも読まれているフリーペーパーの一つである。ちなみにリクルートから刊行されているものであり、同様に読まれているものとして「ホットペッパー」という居酒屋やレストランの情報誌がある。ちなみに「R25」は2004年7月1日に創刊されてから今年で5年を迎える節目である。本書はこの「R25」の作り方の仕組みについて迫った一冊である。 第1章「少人数の組織で「業界常識 […]

資本主義のコスト

洋泉社様より献本御礼。 2008年10月の「リーマン・ショック」により、経済は世界的に減衰してしまった。今は落ち着きを取り戻し、景気も上向きになりつつあるのだがまだまだ油断できない状況である。この急激な景気後退により、「資本主義の崩壊」といった「資本主義」に関する本が続々と出てきており、資本主義の在り方と言うのが問われたのもこの時期である。この資本主義という言葉が用いられ始めたのは19世紀のころで […]

現代オタク用語の基礎知識

オタクと言うと昔は差別用語としてとらえられていた時代があった。そう、88〜89年の「宮崎勤事件」である。それから約20年経つのだが、「ジャパン・クール」と言われ日本のオタク文化が世界的に有名になってから「オタク」という言葉はほとんど抵抗なく受け入れられてきた(まだ差別用語の名残は残っているようだが)。 湿っぽい話題は置いといて、本書はアニメやゲームのみならず、ネット、アイドル、「オカルト・占い」、 […]

どうする!依存大国ニッポン

日本は何もかも依存してしまっている国と見られても仕方がない。すでにいくつかの本でも説明しているが日本の食料自給率は40%(カロリーベース)である。食糧のほとんどが輸入に頼っている現状がある。 それだけではない。原子力などのエネルギーや鉱物などの資源、さらに兵器に至るまで海外に依存してしまっている。 「島国」であること、国土が狭いこと、「敗戦国」であることと言うように理由づけであればいくらでもできる […]

投票行動研究のフロンティア

昨日衆議院総選挙が行われ、結果は言うまでもなく民主党の大勝で政権交代が行われることとなった。いよいよ民主党政権が始まるのだが、どのような政策を持ちだして、どのような政治を運営していくのかというのが期待とともに不安と言うのがある。どちらにせよ初めての政権であることに間違いはない。 さて、本書は「投票行動」に関する一冊であるが、投票行動というと政治学の観点で考察されることが多いのだが、本書は経済学など […]

「かわいい」の帝国

「かわいい」と言うのをとある辞書で調べてみると、 (1)深い愛情をもって大切に扱ってやりたい気持ちである。 (2)愛らしい魅力をもっている。主に、若い女性や子供・小動物などに対して使う。 (3)幼さが感じられてほほえましい。小さく愛らしい。以上、とある辞書より と言うのがある。人それぞれであるが、愛らしい魅力を持つものを一般的に「かわいい」と言われている。 では本書の話である。本書は「モードとメデ […]

若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?

いよいよ8月30日は衆議院総選挙の投票日である。すでに選挙候補者の顔を覚え、誰に投票するのか絞り込みを行っている人もいれば、まだ決まっていない人もいる、もうすでに「期日前投票」を行うことで一票を投じた人もいる。 メディアの調査によると民主党が圧倒的だという報道があるようだが、その真実は投票後の開票結果が公示されないと分からない。あくまで調査であり、最終的に政権交代が起こるか、起こらないかというのは […]

異端の民俗学

民俗学と言うとその土地の習わしや事柄、日常や文明に至るまでを文献、もしくはフィールドワークによって考察・説明を行う学問である。日本における民俗学は農商務省官僚であった柳田國男がその学問の道筋をつけたとされている。ちなみに柳田民俗学の原点にあるのは文献ではなくフィールドワーク中心であり、今日の民俗学研究でもフィールドワークにより考察されたものが多い。 さて本書の話であるが、本書は差別や性といった、T […]

無差別殺人の精神分析

昨年の6月に秋葉原無差別殺人事件が起きてからもう1年と2カ月経つが、その事件の傷跡はまだ残っている。それだけではなく度重なるインターネットにおける掲示板での「殺人予告」が後を絶たず、これから無差別殺人が起こるか分からない状態である。先ごろでも数々の無差別殺人事件があり、国民たちを恐怖に陥れている。本書はここ最近起こった無差別殺人事件を精神医学的に分析を行っている。 第一章「秋葉原無差別殺傷事件」 […]

金融危機にどう立ち向かうか―「失われた15年」の教訓

昨年の10月にアメリカの大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が破綻し、「100年に一度の恐慌」と呼ばれる代不況となった。日本では過去にもバブルが崩壊し「失われた10年」とも「失われた15年」とも言われた時代があり、その間に急激な進化を遂げた経済は衰退の一途を辿り、97年には拓銀(北海道拓殖銀行)の破綻や山一証券の倒産、2000年代には「金融ビッグバン」といわれる大規模な合併が相次いだ。私たち労働者 […]