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社会

昭和のアニメ奮闘記

本書の著者である南正時は鉄道写真家や紀行作家であると同時にアニメーション作家でもある。著者自身は第1章でも紹介するが1967年(昭和43年)にAプロダクション(現:シンエイ動画)に入社し、多くのアニメーションを製作することにより、アニメ黎明期を支えた人物の一人である。 黎明期と呼ばれる中で著者はどのようなアニメ製作に携わり、なおかつアニメーターたちとの関わりを持ったのか、その歴史を綴ったのが本書で […]

ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治

ほぼ毎日のようにくるゴミ収集の日。そして市区町村の収集作業と言ったものは日常の風景としてある。また特に会社勤めの方であれば、ここ最近ではテレワーク・在宅勤務で会社に行くことは少なくなってはきているものの、会社に来ると清掃員が、会社の中を清掃するといった光景を目にして、清掃員に挨拶を行うこともあることだろう。 本書はこのごみ収集と地方自治についてであるが、よく知られているのだがごみ収集は主に市区町村 […]

介助の仕事 ――街で暮らす/を支える

「介助」や「介護」と言う言葉がここ最近でもよく聞き、なおかつ相容れられているように見えるのだが、現実としてはけっこう厳しい状況にある。その要因としては介助を行う方々の需要は多いにもかかわらず、人手不足が挙げられる。また介助を行う方々にも直面する「困難」に立ち向かわなければならず、その部分で困難を極めることも少なくない。 本書はその介助を行う方々の現実と制度、さらには組織について取り上げるとともに、 […]

ヘイトスピーチと対抗報道

ニュースなどでもヘイトスピーチに関しての報道が後を絶たない。法律的な観点で行っても2016年に「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(通称:ヘイトスピーチ解消法)」が制定されてからもなお存在している。 しかしここ最近ではヘイトスピーチに対しての対抗報道も出てきているという。本書はそのヘイトスピーチの現場とネットとそれに対しての対抗・批判はどうなっているのかを取り […]

メディアシフト YouTubeが「テレビ」になる日

昨年・一昨年あたりかどうかは難しいのだが、芸能人が続々とチャンネルを作り、動画をUPして行く傾向が強くなり、中にはYouTuberとしても活躍する方々も出てきた。その一方はテレビ離れに拍車をかけているのもある。 ではテレビからYouTubeなどの動画へとメディアシフトをして行っているのか、あるいはテレビとYouTubeはどのような関係にあるのか、本書ではそのことについて取り上げている。 1章「Yo […]

今こそ、問われる地域防災力

今でこそ台風シーズンであるため、強い台風が日本に接近・上陸する恐れがあり、近年では甚大な被害を受けることが多くなった。さらに言うと、火山噴火や地震といった災害などもあり、「防災」に対する意識は国・地域・国民一人一人といったレベルでも高まっている。 そこで本書である。本書は「地域防災」として10年前に起こった東日本大震災前後の防災の事情と、地域における災害の連携を事例とと共に取り上げている。 第1章 […]

アメリカの制裁外交

今でこそ、バイデン政権に変わっており、その中での外交は行われているが、実際にどのような外交になるかはまだ未知数と言うほかない状況にある。 アメリカでは歴代大統領によって、外交が変わってきており、本書で紹介するような他国に対しての「経済制裁」に積極的な大統領もいれば、逆に消極的な大統領もいる。特に適している国に対しては制裁を行うことが多いのだが、いったいどのような制裁を行ってきたのか、本書にて取り上 […]

データで読み解く「生涯独身」社会

非婚化・晩婚化が増えてきているといった話は何度か書いたことがあるのだが、実際に結婚せずに、生涯独身を通した場合の社会はどうなっていくのか、またなぜ結婚する人が減少してしまうのか。要因としても様々であるのだが、本書では様々なデータでもって、生涯独身となり得るのか、そのことについて取り上げている。 第一章「結婚願望がないのか、叶わないのか」 「結婚したくない」人が増えている、あるいは草食化が進んでいる […]

超入門カーボンニュートラル

F1などモータースポーツを舞台に活躍しているホンダが、昨年11月に2021年シーズンを最後にF1から撤退することを発表した。その理由として本書で紹介する「カーボンニュートラル」の実現に注力したいとのことだった。実際にホンダは今年4月に三部敏宏が新社長となり、2050年という長期にわたるカーボンニュートラルへのロードマップを示したばかりである。 ホンダを始め自動車業界でもカーボンニュートラルへの動き […]

香港危機の700日 全記録

中国の中で最も有名な都市となるといくつかあるのだが、中でも香港は特別行政区として指定され、なおかつ1997年までは中国大陸でありながらイギリス統治下にあったことから中国とは異なる変化を遂げてきた。そのため中国のようで中国ではないような特色があり、一国二制度もあってそれが認められた状況だった。 しかしその状況も「2019年逃亡犯条例改正案」の法案提出と「香港国家安全維持法」の成立によって大きく変わっ […]