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社会

保育園に通えない子どもたち

保育園の「待機児童」について取り上げるメディアは少し前まであったのだが、ここ最近では新型コロナウイルスや東京オリンピックのことが中心となることが多く、あまり取り上げられない実情がある。 もっとも保育園に通えないのであれば幼稚園に通えばいいじゃないかという意見もあるのだが、根本的に「幼稚園」と「保育園」には大きな違いがある。まずは目に見えないところで言うと、「幼稚園」は文部科学省管轄である一方で、「 […]

倒産法入門―再生への扉

新型コロナウイルスの感染拡大により倒産が相次いでいる、と言うニュースが流れるのだが、実際の統計では2020年度(2020年4月~2021年3月)では7809件で2000年以降では「最少」だった(「帝国データバンク」より)。コロナ関連の倒産もあったのだが、補助金などの緊急支援策を続々と出し、適用したことにより、倒産が抑えられたのも要因としてある。 ただ、「倒産」となると、勝手に会社を清算して良いかと […]

甦えれ 資本経済の力

資本主義経済は死んでいるかというと、実際にはどうなのかはわからない。ただ、少なくとも、新型コロナウイルスの感染拡大をはじめとした経済環境の変化が多く起こっていることは間違いない。そのような環境の中で、資本経済の復活の道はあるのか、そしてそのためにはどうしたら良いか、そのことを提言しているのが本書である。 1.「<資本>とは何か」 そもそも「資本主義」の「資本」は何かというと、 ① 事業のもとでとな […]

リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来

経済にしても、産業にしても、技術にしても、様々な面で「シフト」している。特にここ最近では新型コロナウイルスの感染拡大により、否が応でも働き方の「シフト」をせざるを得ない所も出てきた。 では「生活」はというと、先述の感染拡大により「新しい生活様式」なるものが生まれ、ある意味「リビング・シフト」になっているのかもしれない。しかし実際は単純に「STAY HOME」と称し、家の中で働くまで完結するというよ […]

先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ

先生という職業は、かつては憧れの的と言われることもあれば、「奉職」と呼ばれられるほどの職業だった。 しかし昨今では教育問題だけでなく、教師が目の敵にされるようなこともあり、なおかつ要求されることも多くなった。そのためか、働き方改革と呼ばれている中で、蚊帳の外にされてしまうこともあったのだが、ようやく文科省を含め関係各所が重い腰を上げはじめたところだという。では学校の先生はどれだけ大変なのか、その本 […]

少年法入門

少年犯罪に関するニュースが出てくると、議論になることが多いのが「少年法」である。もっとも「少年法」自体は戦後間もない昭和23年に「少年の保護更生」を目的として公布・施行した法律である。 少年犯罪に関しての議論が色々と出てくる中で「少年犯罪は増加している」「少年犯罪は凶悪化している」といった話もあるが、いずれも誤りで少年犯罪はむしろ減少傾向にある(「平成30年版 犯罪白書」より)。凶悪化と言った所も […]

現代民主主義-指導者論から熟議、ポピュリズムまで

現在は多くの国家で「民主主義」を採用している。民主主義以外で言うと、社会主義や共産主義、あるいは独裁主義など多岐にわたるが、大多数は議会などをつくって「議会制民主主義」とする国である。 そもそも「民主主義」の歴史を紐解いてみると、古代ギリシアではアテナイ(現在あるアテネの古名)を中心として、国民が直接政治に参加する「直接民主主義」だった。その後は王政が中心となり、復活したのがアメリカ独立革命やフラ […]

学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場

世知辛い世の中になっていると言うほかない。学校の現場ではかねてからいじめや体罰と行ったことがあるのだが、文部科学省が学校弁護士(スクールロイヤー)の整備を行うような動きを見せている。いつ頃かは定かではないが、少なくとも2018年に日弁連からの意見書が出たこと、また同年にNHKにて学校弁護士について取り上げた放送も行われたことから認知されたのかも知れない。 そもそも学校弁護士は学校にとって何を弁護す […]

原発事故 自治体からの証言

今から10年前に起こった東日本大震災、そしてそこで起こった福島第一原子力発電所事故がある。中には「事件」として取り上げられるメディアも少なくない。実際に現在進行形で起こっており、地域によっては「帰宅困難地域」に指定され、帰宅することもままならない状態でいる所もある。 原発事故が起こったこと、そして各自治体がどのような対応を行ったのか、各自治体の職員らの証言をもとに綴られたのが本書である。 第一章「 […]

医学部

「医学部」と言うと、国公立の場合は難易度が高い、私学の場合は学費が高いといった印象が強い。とりわけ国公立の医学部は、花形の学部であり、人気は今もなお根強い。もっとも受験の中でも最大のハードルとしてある印象が強く、なおかつ医学部出身であることのブランドだけではなく、医者であることにより、収入が高く、安定するといった印象もある。 しかしながらここ最近の医学部は崩壊の一途を辿っている。医学部受験と行った […]