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社会

組織を変えるマネジメント

ここ最近では「もしドラ」のブームにより、企業のみならず、部活動やサークルなどで「マネジメント」の実践が行われている。 この「マネジメント」について、地方自治の場でも生かそうとしているところがある。北海道森町では37年間同じ町長が続いたが、2008年に著者が町長選に出馬、見事初当選を果たし、組織改革の産声を挙げた。 それから3年間で森町の地方自治はどのように変化をしていったのか、本書ではそれを紹介し […]

コーヒー学のすすめ―豆の栽培からカップ一杯まで

私はほぼ毎日といっても良いほどコーヒーを飲む。ビジネスマンの多くは缶であれ、インスタントであれ、豆を挽くことから始める本格的なものであれ、コーヒーを飲む。 では、コーヒーはどこからきたのだろうか、そしていつ頃から生産され始めたのだろうか、いつ頃から愛用され始めたのか。それについて知らないことが多い。 本書は「コーヒー学のすすめ」と題してコーヒーの歴史とマーケティング、トレンドについて考察を行ってい […]

贈答の日本文化

贈答の文化は世界中に形は違えど存在する。日本でもその例外ではなく、夏の「お中元」やもうそろそろやってくる「お歳暮」などが代表的である。ほかにも「結婚祝い」や「出産祝い」、「快気祝い」などの祝い事にも贈答の文化が根付いており、その「お返し」もまた根付いている。 日本の文化に「贈答」が根付いたのはいつの時代だったのだろうか。そしてなぜ「贈答」の文化が根付いたのか、本書は民俗学、宗教学、哲学などの観点か […]

コーヒーを通して見たフェアトレード―スリランカ山岳地帯を行く

「フェアトレード」は簡単に言うと「公正な貿易」のことを言う。貿易立国と呼ばれる日本ではもはや「あたりまえ」と呼ばれるようなものであるが、バブル景気前後にはアメリカとの「貿易摩擦」などにより「ジャパンバッシング」が起こった記憶があった。それからだんだん「フェアトレード」の意識が高まった。 あらましはそこまでにしておいて、本書ではその「フェアトレード」についてスリランカ山岳地帯から生産されるコーヒーを […]

日本経済の構造変動―日本型システムはどこに行くのか

日本経済は混迷を極めている。先ほどでも外国為替市場の円相場は戦後最高値を更新し、輸出だよりである製造業界では大きな痛手を負ってしまった。「失われた10年」から解放された今でも日本は「閉塞感」が拭えない。かつて江戸時代では「鎖国」により他国との関係を絶っていたが、この閉塞感では他国どころか他人との関係をも絶っている印象が強い。 与太話はここまでにしておいて、本書では日本経済の構造の変化について追って […]

森林異変~日本の林業に未来はあるか

森林破壊が進んでいる・・・といいたいところだが、本書は環境問題のことについて書かれているのではなく、「林業」という業界の衰退について書かれている。国産の木材が林業従事者の高齢化により、人・モノともに現象の一途をたどり、数少ない資源である、木材がとれないということを本書では警鐘を鳴らしている。 かつて日本人は森林とともに育っていた「共生」の概念があった。木々を育て、伐採して木材として使い、そしてまた […]

無縁社会~“無縁死”三万二千人の衝撃

最近は「コミュニティ」という言葉が薄れているのだという。しかしそれはあくまで「近所付き合い」という意味合いでの「コミュニティ」であり、ソーシャルメディアを介して様々な人たちとの交流を行う「コミュニティ」が進化しているため、広義での「コミュニティ」は衰えるどころか進化している、とも言える。 しかしその一方で前者の影響からか「孤独死」や「おひとりさま」といった人たちが多くなり、社会問題と化している。 […]

スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える

昨今ではインターネットを中心に既存メディアの批判が相次いでいる。にもかかわらず既存メディアは馬耳東風の如く相も変わらず、の調子である。 「メディア」に進化はあるのか、と言うと確かに存在する。インターネットの隆盛によりテレビや新聞、雑誌が軒並み見られなくなったり、読まれなくなったりしている。とりわけ雑誌はそれが顕著に表れており、廃刊や休刊が相次いでいるのは周知の通りである。 さて、インターネットも隆 […]

政治力の人間性

今月菅直人首相が、退陣をする意向を明らかにした。これから民主党内では次期代表、及び首相の人選の動きを見せるのだが、本当に国を任せられるような政治家が民主党に限らずいるのか、と訊かれると首を傾げてしまう。 少し違った角度で質問をしてみよう。「あなたはどのような政治家を求めているのか」「政治家に何を求めているのか」これに関しては大きく答えにばらつきがでるだろう。というのは政治に関心を持っているのと持っ […]

くいもの 食の語源と博物誌

普段食べられている料理や菓子、その語源や起源について調べたり見聞きしたりした事もある。私も料理についてはアルバイトで総菜の売り子をやっていたこともあってか、いろいろな本やウェブページで調べたことがある。 本書は私自身調べた物の復習も兼ねて読んでみる。 一.「店屋物」 「店屋物」と一括りにしても「天ぷら」「寿司」「麺」「鍋物」などが挙げられる。もっとも「寿司」や「鍋物」「おでん」は性質上、種類によっ […]