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医学

大人の直観vs子どもの論理

子どもは好奇心の塊で、直観でなおかつ直情的に行動すると思いがちであり、なおかつ大人は理性が成長することによって、考え方・話し方などが論理的になると思いがちである。しかし本書はそれとは逆で、子どものほうがむしろ大人以上に論理的で、大人の方が直観的であるという。本書はそのように至った理由について証明している。 1.「間違いだらけの私たち」 「人間は間違える生き物」と言う言葉は有名であるのだが、その理由 […]

危険な食品の見分け方

食品というと先月の26日、WHO(世界保健機関)の専門組織「国際がん研究機関(IARC)」が加工肉について発がん性のある物質に指定したことで大きく話題となった。現在もそのことについて議論が白熱しているのだが、かねてから危険な食品の一つであるという議論があったことは間違いない。 それに関連して本書では「危険な食品」には何があるのか、そしてその食品にはどのようなものがあるのか、そしてそれを見分けるため […]

アンチエイジング・バトル 最終決着

高齢化社会に伴い、「アンチエイジング」と言われる健康法が日常茶飯事のごとく紹介されている。しかしその中にはあてにならないものから、想像を絶するような効果をもたらすものもある。しかもそれについての議論も絶えず、一部で泥沼化するほどの不毛な論戦をするケースもある。 本書はそんなアンチエイジングの方法について「最終決着」と題して、食・健康食品・体の部位・医療など様々な分野における、細々とした方法について […]

勉強法の科学――心理学から学習を探る

書店に行くとビジネスマン向けや受験生向けなどの「勉強法」にまつわる本がある。その勉強法として挙げられるものとして知識の得方であったり、記憶の仕方であったり、さらに問題の解き方であったりと方法はいろいろとあるのだが、そもそもそういった勉強法は科学的な見地から解き明かしている本は本書に出会うまで見当たらなかった。 本書はその勉強法はどのようなメカニズムがあるのか、科学的な見地から考察を行っている。 1 […]

不眠とうつ病

最近は涼しくなっているのだが、それまでは「猛暑」や「酷暑」と呼ばれるような暑さだった。その暑さによって眠れなくなるようなことが往々にしてあった。しかしそうじゃなくても眠れなくなるようなことは人によってあるという。その人によってある不眠の症状は実は「うつ病」と関係しているのだという。それはいったいどのような因果関係があり、対処はどうしたらよいのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1 […]

ヒトはなぜ難産なのか――お産からみる人類進化

ヒトが子供を産むときには、肉体的負担がかかるといわれている。そのため「難産」と言われているのだが、もともと「出産」自体死ぬ可能性のあることがあり、女性にとっては最もつらいことの一つとして挙げられる。しかし医療技術の進歩により、母子死亡率が減ったことから死のリスクは低減しつつあるのだが、過酷なことに変わりはない。そのことからヒトの出産は「難産」であるのだが、それは人類の進化とどのような関係があるのか […]

不安症を治す―対人不安・パフォーマンス恐怖にもう苦しまない

私自身仕事をしている時も、ボーっとしている時も何かと不安にさいなまれてしまう。その不安までは大丈夫なのだが、人によっては不安が「対人不安」や「パフォーマンス恐怖」を覚えるのもいるのだという。心的な病として、いわゆる「社会不安障害」と呼ばれるものであるという。 本書はその現状について取り上げつつ、社会不安障害をいかに和らげ、不安をコントロールしていくのか、そのことについて取り上げている。 第1章「み […]

民間療法のウソとホント

いわゆる「医者いらず」とも言われる「民間療法」だが、その中には全く効果のないものもある。それであればまだましなのだが、もっとひどいもので言えば健康的にも悪影響を及ぼすものまで存在する。それゆえに「民間療法」は玉石混淆であり、なおかつリスクも大きい。とはいえ身近に存在しており、手が出しやすいということで、民間療法は手放せないという考えもある。 さて本書である。本書は健康雑誌の元編集長が医学的なデータ […]

世界が認めたニッポンの居眠り~通勤電車のウトウトにも意味があった!

時期はそろそろ梅雨入りであるものの、「暑い」というよりもまだ「暖かい」時期である。その時期になると、ついウトウトと眠くなってしまい、居眠りをしてしまうことも出てくるだろう。しかし仕事にしても、勉強にしてもそういった居眠りは御法度であり、なおかつ電車内での居眠りは寝過ごしてしまい、遅刻になりかねないケース、もっと言うと終電になると寝過ごし一つで取り返しのつかない事態になってしまうこともある。 居眠り […]

暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~

脳科学はこれまで当ブログでも、書評を行ってきた。もちろん脳科学という分野を説いた本には玉石混淆であることはもはや書くまでもない。しかしその脳科学に対し、哲学・倫理学の観点から批判する本が出てきた。哲学・倫理学となると、生物学や科学などとの対立は今も昔もある。たとえば「生命」に関してが最も良い例で、クローン人間や遺伝子組み替えなどが対立軸の要素となっている。 さて、脳科学における「科学」と「哲学・倫 […]