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医学

なぜ他人の不幸は蜜の味なのか

「他人の不幸は密の味」 と言う言葉を読く聞く。昨年のクリスマスイブでも「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」があり、他人の不幸話をあたかもお笑いの如く見ると言うことがあった。それだけ不幸話が密の味の如く甘美で、なおかつ癖になるという。 本書はタイトルにある言葉のメカニズムについて、科学的な見地から紐解いている。 第一章「「隣の芝生は青い」を科学する」 本章のタイトルにあることわざだ […]

二重洗脳―依存症の謎を解く

「洗脳」と言うとなにやら催眠術やカルトといったような要素を持っているようなものを連想してしまうのだが、「洗脳」される要素は、ゲームや食べ物、たばこ、仕事、自分探しなどごく身近な感情やことによって引き起こしてしまう、いわゆる「ハマる」ということが、洗脳をしてしまうと言う。 しかしそういったことで「洗脳」を起こしてしまうのか、そしてどう言った悪影響を及ぼすのか、そして対処方法はいったい何なのか、そのこ […]

おなかの赤ちゃんは光を感じるか――生物時計とメラノプシン

「お腹の赤ちゃんはどのような世界を見ているのだろうか?」 その疑問について私自身も分からなかった。最も胎児の時は目も耳も発達していないため、どういったものが見られるのか全く分からなかったためである。しかし、胎児の視点からどのように光を感じるのか、その研究が進められていたことには驚いた。そしてその感じる光によって赤ちゃんは成長しているということもまた新たな発見であった。本書はその「赤ちゃんは光を感じ […]

小説を愉しむ脳~神経文学という新たな領域

小説を愉しめる人と、小説を愉しめない人の脳にはいったいどのような違いがあるのか。私は小説を書評している中で疑問に思ったことである。もちろん私の肩書きの一つである書評家があるのだが、同業者の多くは小説の書評を主としている方が多い。もちろん著名な書評家を見てみるとそのほとんどが小説専門と言っても過言ではない。 しかし私は元々小説中心では無く、どちらかと言うと小説を読むのが苦手である。そのため本書でもっ […]

「うつ」は病気か甘えか。~今どきの「うつ」を読み解くミステリ

最近では「うつ病」が認知されており、精神医療もだんだんと進化しているのだが、だんだん認知されているとは言え「ただの甘えじゃないか」と見ている人も少なくない。しかし事実だが打つが原因となり人並みの仕事が出来ないばかりでなく、職場復帰・社旗復帰もかなわず、最悪の場合自殺に走ってしまうケースもある。 果たして「うつ」は病気なのか、ただの甘えなのか、本書は現役精神科医自らがその問いについて答える。 第1章 […]

天才の秘密 アスペルガー症候群と芸術的独創性

「アスペルガー症候群」とは 「広汎性発達障害の一型。言語や認知の発達の明らかな遅れはないが、何らかの脳機能障害によって、対人関係とコミュニケーションの障害、物や習慣へのこだわり、環境の変化に対する過敏性など、自閉症特有の症状を生じる」(「広辞苑 第六版」より) とある。人・モノ・環境による過敏性が強く、それにより精神的に滅入ってしまうような症状を起こす病気なのだが、「病気」と考えてしまうとネガティ […]

目がよくなって心も体も超スッキリ!~0.2から1.5までアップも!カンタン視力回復法

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 元々私は目が悪いわけではないのだが、最近パソコンでの仕事が多くなり、なおかつ毎日深夜にまで及ぶこともあったためか、最近だんだん目が悪くなっているように思える実感がある。知覚の文字がぼやけるとかそういうものではないのだが、10メートル先にある文字がぼやけるといったことが往々にしてある。そう考えると視力回復のメソッドを知り、実践する必要がある。しかし本書は視力 […]

金属なしでは生きられない―活性酸素をコントロールする

本書の裏に 「われわれは毎日金属を食べて生きている」 という。金属食べていると言うことは私たちは金属を主食としているのではと疑ってしまう。もちろん本書は。本来私たちは金・銀・銅・鉄・鉛などの金属を食べる種族だと言っているわけではない。 いわゆる生態金属であり、栄養素にも「鉄」や「亜鉛」などを摂取していることから、本書で書いている「金属」を食べなくては生きることができないという。最も活性酸素という発 […]

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる

「菌」と言う文字を見ると、抵抗を覚える方も少なくない。特にこの時期だと食中毒の原因となる「病原性大腸菌」が活発化する時期である。そう考えると、私自身も食品の管理はしっかりしておく必要がある。 話を戻す。「菌」と言うとネガティブな印象を持たれるかも知れないが、「菌」でも人体の中にいて、なおかつ本書のサブタイトルにある「美人」になる事のできる菌が存在するのだという。実際に「美人」と言う言葉の定義も顔だ […]

奇跡のごはん

本書は著者自身が大病を患ってから食事療法を通じて、現代医学で治せない病気から奇跡的に回復し、食の大切さを日々伝えるために、日々活動している。病院でもよく「食事療法」を行うところも聞くのだが、実際には「食事療法」だけではなく、「食育」そのものについても本書は言及している。自ら起こした奇跡から、食の大切さと重要性についてを説いた一冊が本書である。 第一章「味気ない病院食」 著者が原因不明の大病を患った […]