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医学

発達障害とはなにか―誤解をとく

発達障害は今となって認知されているものの、未だに誤解は残っている。また発達障害は病気と思われがちであるのだが、「障害」というのは名ばかりであり、実は一種の傾向にあり、その傾向を活かして仕事に活かしている事例も存在する。 とはいえ発達障害にまつわる誤解は残っており、一つ一つ誤解を解くにも限界がある(最も厄介なのかその誤解が一人歩きしてしまい、認識を醸成されていることにある)。その誤解を解くと共に、発 […]

医の希望

技術革新があるように医療の現場もまた進化をする。その進化の在り方は医療にとっても、良いものとなっているのかもしれないのだが、「進化」の背景には長らく残っていた医療にまつわる問題や課題があり、それを解決するための糸口がある。その糸口を見つけることこそ、「希望」があり、その希望はどのようなものなのか、医療の進化と共に取り上げている。 Ⅰ.「革新技術を医に活用する」 「革新技術」とひとえに言っても、医療 […]

コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師

ナースという言葉も最近はなかなか聞かなくなった。今となっては「看護師」と呼ばれるのかもしれない。 話は変わるが、本書は患者だけでなく、その患者の住む地域を元気にするために働く看護師、いわゆる「コミュニティナース」がいかにしてできたのか、そしてコミュニティナースの活躍とこれからについて取り上げている。 第1章「「何もできない私」がスタートラインに立つまで」 著者の小学生の頃からコミュニティナースにな […]

手を洗いすぎてはいけない 超清潔志向が人類を滅ぼす

今は去ったものの、今年の1月から2月にかけてインフルエンザが流行した。私自身はそう言う時期でもよく外出するのだが、外出先の中には石鹸も殺菌能力の高い薬用石鹸が置いてあったり、ドアの近くや洗面所にアルコール消毒が置かれていたりとある。もちろんかくいう私自身も外出により手汗や汚れが気にしてしまい、手をよく洗うことが多く、なおかつアルコール消毒をする。 しかしながらその傾向に一石を投じているのが本書であ […]

本当は怖い「糖質制限」

本書は今から6年前に出版されたものであるのだが、今のダイエットの事情を考えると「ホットなもの」と言いざるを得ない。そもそもどこかのジムが「糖質制限」を標榜して、劇的に痩せたCM・広告を出しているだけに、糖質制限の品物や方法まで出てくるのだから、一種の「宗教」のように思えてしまう。 しかしながら本書はそのようなブームが出てくる前から警鐘を鳴らしていた。その論拠と、本当のダイエットとはどのようなものか […]

スマホゲーム依存症

私自身はハッキリと言うが、活字・読書依存症である。もっとも活字や本がないと生きていけないほどであり、生活にも支障をきたすほどである。ちなみにスマホゲームはというと関心がないため、本書のタイトルには罹患していない。 本書のタイトルを見て、かつて「ゲーム脳」という言葉を思い出した。これに関しては私自身批判的であり、ゲームにしても読書にしても、「ゲーム脳」のようなこと、あるいは「依存症」は存在している。 […]

死の虫 – ツツガムシ病との闘い

あまり聞き慣れない病であるのだが、長らく新潟県や秋田県、山形県では「風土病」として扱われ、なおかつ「死の病」として挙げられることが多かった。感染症のひとつであり、実際にどのような虫なのかというと、肉眼では視認の難しいごく小さな虫によるものであり、その虫によって感染症になった人も多く、なおかつ治療法もほとんどなかった。ましてや病気の原因菌の判明から治療薬の発見に至るまでの道のりは平坦なものではなかっ […]

キラーストレス 心と体をどう守るか

ストレスにも様々な種類のものがあるのだが、中には心身的にむしばみ、肉体的・精神的な疾患を負い、最悪死に至るようなストレスさえある。特に最近では「キラーストレス」と呼ばれるものもある。その「キラーストレス」の正体と、原因、そして対策方法はどのようなものがあるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一章「これがキラーストレスの正体だ」 ストレスは身の回りの様々な変化によって起こるようなことであ […]

シュリンクス-誰も語らなかった精神医学の真実

精神医学は21世紀の医学の中でも重要な位置を占めている。その理由として精神的な疾患を負う人が多くなり、なおかつそれに関する医療が進歩する必要があることにある。しかしながら精神医学は医学の中でも「異端児」として扱われ、なおかつ批判や疑惑にさらされてきた。その精神医学はどのような医療が行われ、学術的な進化を遂げてきたのか、その光と闇をアメリカ精神医学界の第一人者が綴っている。 Ⅰ.「診断をめぐる物語」 […]

「次の一手」はどう決まるか―棋士の直観と脳科学

将棋や囲碁、さらには麻雀、最近ではテレビゲームのプロ舞台「e-Sports」など、いわゆる「知的格闘技」なる舞台がある。その舞台では常に「次の一手」を考えるために様々な思考力を張り巡らす。それが戦いの中で何度もある中で棋士によっては1戦で5㎏体重を落とすというようなことさえもある。次の一手を決めるために思考を張り巡らされるのだが、将棋棋士、さらには脳科学研究者のコラボレーションでもって科学的に考察 […]