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地学・天文学

新しい太陽系―新書で入門

2006年夏に冥王星が「準惑星」に格下げされたことで「太陽系」というところから外れた。私の世代では太陽系を覚えるにあたっては「水金地火木土天海冥(すいきんちかもくどってんかいめい)」と教わっていた。 余談であるが親の世代は「水金地火木土天冥海」と教わっていたというが、このときは周机上太陽からの距離が冥王星と海王星で逆転していたことからである。さらに音楽になるとグスターヴ・ホルストの組曲「惑星」に「 […]

環境問題のウソ

本書は環境問題にまつわる様々な嘘を暴いている。今や環境問題については賛成論ばかりではなく著者や中部大学の武田邦彦教授らの否定・懐疑論も盛んに言われ始めている。ようやく環境問題について両面的な意見が出てき始めたことにより活発な議論が期待できる。 しかしそれで待ってばかりではいられないのも現実である。環境問題について様々な妄信を切っているが武田邦彦教授の本が人気先行しただけに本書が日陰の存在となってし […]

このままでは地球はあと10年で終わる!

環境問題にまつわる文献であるが、本書は誇張が多すぎるように思えてならない。しかも10年後のシミュレーターを多く使っており、その中でも最悪のケースばかり羅列しており果たして本当なのかと疑いたくもなる。 まず海面が88センチ上昇する話だがIPCCの第四次報告で確かに「9〜88センチの上昇」という明記はあったのは事実である。とはいえ88センチは言い過ぎではなかろうか。科学論者の多くは30年後には11セン […]

地球温暖化の現場から

本書は実際に著者が地球温暖化のメッセージを送っている所を何百か所も訪れて地球温暖化問題の解決の重要性を説いている1冊である。本書では特に、シベリアやオーストラリア(グレートバリアリーフ)、アルプスと言ったと所まで足を運んで行っている。著者が言うにはそのメッセージの表現の仕方は違えどいいたいこと、すなわち結論は同じであったという。現場を目撃したと語るとアルピニストの野口健氏もヒマラヤ山脈に行って同じ […]

森林バイオマス最前線

本書は森林バイオマスにまつわる技術の最前線を描き、そしてその重要性を訴えている。そもそも「バイオマスとは一体何なのかというと「太陽エネルギーを起源とする生物由来の資源」を指している。つまり森林の資源を利用して様々なことに役立てる。そしてそれが地球温暖化防止にもつながるというのが本書の主張であろう。 本書ではこのバイオマス利用取り組みと方法をはじめ、現在実践されている事例も数多く載せられている。第2 […]

核爆発災害

最近ではそれほど騒がれてはいないものの、昨年(一昨年?)の7月に北朝鮮が核実験を行ったという報道があった。失敗したという説が有力である。 さて、本書では核爆弾の恐ろしさについて、広島・長崎に投下された原爆による被害、そして第五福竜丸が「死の灰」によって被害にあったビキニ島の核水爆実験を中心に科学的見地から書かれている。第三章までは科学的な事柄が多いので雑学的に見ていけばいいかもしれないが、重要にな […]

森林からのニッポン再生

日本では森林に関する問題は昨今の地球温暖化に比べるとさほど話題になってはいないようだが、それでも森林の保護というのは地球環境保全のための一つであるとされている。私も信じたいところだが本書を読んでこの考えが覆された。 まず日本の森林はいつごろできただろうか。特に山の森林はいつごろできただろうか。古代からあるのではと考えるかもしれないが江戸時代は禿山が多かったという衝撃な事実がある。その証拠として安藤 […]