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地学・天文学

歴史を変えた火山噴火―自然災害の環境史

日本は「火山大国」と呼ばれるほど火山が多い、有名どころでは現在も噴火を続けている桜島、「霊峰」と呼ばれる富士山、そして北海道の大雪山(旭岳)が存在する。 火山噴火でもっとも桜島以外で直近のものでは2000年の有珠山(昭和新山)の噴火や三宅島の噴火が挙げられる。 本書では様々な火山噴火を挙げているが、それが私たちの歴史にどのような影響を与えたのかを考察している。 第一章「火山噴火と人類」 ここでは火 […]

降水確率50%は五分五分か

TVやインターネット問わず気象情報は誰でも見る。しかし気象情報の中には私たちがふと疑問に思うような「気象用語」が存在しており、ちんぷんかんぷんに陥ることも少なくない。 本書のタイトルにある「降水確率50%」は雨になるかどうか五分五分か、ととらえがちであるが、あくまで降水確率は「雨が1時間に1mm以上降る確率」でしかなく、ちょうど北海道や東北など雪の降る地域では「雪が1時間に2~3cm以上降る確率」 […]

日本人が知っておきたい森林の新常識

環境問題の中でも森林は重要な役割を担っている。もっとも二酸化炭素を吸収するものとしている。森林の大切さの理由の一つとして挙げられるが、本書は森林にまつわる常識のウソを突きつつ、人と自然との「共生」を図っていくための森林の役割を伝えている。 第一部「「森林の常識」にはウソがいっぱい」 いきなり衝撃的な章である。地球温暖化の切り札としてある森林だが、二酸化炭素の吸収や天変地異の役割としての「森林」があ […]

深層水「湧昇」、海を耕す!

「湧昇」という言葉自体初めて聞く人も多いだろう。「湧昇」とは、 「湧昇(ゆうしょう)とは、海洋において、海水が深層から表層に湧き上がる現象、またその流れ。湧昇流(-りゅう)」(Wikipediaより) とある。海流現象の一つであり、私たちの身の回りに直接的に関わることはない。しかしこれがマグロなどの魚に大きな影響を与えるなど、私たちの生活に間接的に関わる。 とりわけ今日マグロが食べることのできる「 […]

最新データで読み解くお天気ジンクス

TVニュースや新聞、インターネットで見る「天気予報」であるが、天気の傾向から様々な政局や社会に関して予測をするというようなことがTV番組のコーナーやインターネットサイトにある。 天気、1年間の気温や天気の状況などと社会的な事柄との因果関係は科学的見地で証明することは非常に難しいが、口では説明できない「何か」の関係はあるのかもしれない。 本書は最新のデータから天気のジンクスについて社会的事柄に限らず […]

あなたにもわかる相対性理論

株式会社オトバンク 上田渉様より献本御礼。 20世紀最大の科学者と言われるアルベルト・アインシュタイン。とりわけ「相対性理論」は後の物理学に大きな影響を与えた。しかしその物理学についてさわりしかわからない私たちにとって「相対性理論」というと言葉だけはわかるが、実際の中身はどうなのかわからない。論文を見てもちんぷんかんぷんなところが多い。本書は脳科学者である茂木健一郎氏が相対性理論の中身を解き明かし […]

環境問題の杞憂

今日では環境問題について耳や目にタコができるほど聞く。確かに地球温暖化やそれによる海面水位の上昇、森林の減少など様々なところで実害を追っている私たち。しかし環境問題は企業や個人、国を挙げて「エコ」に取り組んで解決できるのだろうかという疑問もある。さらには武田邦彦氏を筆頭とする懐疑・否定派がこぞって地球温暖化のウソなどを暴き始めている。これまで一方的だった議論が均衡に保ち始めているようだが、環境問題 […]

火山爆発に迫る―噴火メカニズムの解明と火山災害の軽減

今月の上旬に鹿児島にある桜島が爆発的噴火をした。小規模ではあるが頻繁に噴火しているという。直近の噴火というと2000年の有珠山での水蒸気爆発があり(私事ではあるがこれにより中学校の修学旅行のルートが変更された)、同年には三宅島で大規模な噴火が発生したことが印象的である。本書はこの火山爆発がどのようにして起こるのか、科学的な見地から分析を行っている。 第1章「観測から火山を知る」 火山の構造には様々 […]

環境問題、 ウソとホントがわかる本

今、環境問題があたかもヒステリックに叫ばれている。ここ最近では環境問題対策について肯定・否定・懐疑それぞれの意見の本が多数出版され、「環境問題」という名の本を見ない日が無いほどである。 さて、本書は上の3つのうちどれなのかと言うと、おそらく「懐疑」に入るだろう。しかし本書ほど環境問題について上の3つを取り入れながら合理的に検証している文献は無いと私は思う。では中身に入っていく。 Chapter1「 […]

天気予報いまむかし

ニュース番組でも新聞でもインターネットでも必ず流れる天気予報は流れる。この天気予報はどのような歴史があるのかというのを見てみたいがために本書を手に取った。 本書は天気予報についての今昔について書かれている1冊である。 第1章「天気予報の文化的側面」 よく天気予報で「今日は暦の上では…」というのが多い。実際「暦」というのは全部で二十四節あり代表的なもので言うと「立春」や「秋分」といったものがあるだろ […]