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生物学

つむじまがりの神経科学講義

「神経科学」とは何かというと、 脳を研究する多様な分野の総称。生理学・解剖学・薬理学・病理学・分子生物学・心理学・精神医学・情報科学・数理工学などにまたがる。1970年代に生まれた語で、学術的には、同義の脳科学より多く使われる。「広辞苑 第七版」より とある。辞書的な意味だと結構難しいためかみ砕くと、脳や身体などを動かしたり、感覚を得たりするためには「神経」を通して、脳に処理される。いわゆる信号を […]

電柱鳥類学―スズメはどこに止まってる?

よく目にするのが電柱や電線に鳥が止まっている所である。感電しないのかと思ってしまうのだが、以外にも感電せず、何食わぬ顔で止まったり、別の所に飛んだりする。のどかな雰囲気を漂わせている一方で、場所によっては糞害が出て、生活に被害を及ぼすようなことまであるなどの悪い側面も存在する。本書は電柱や電線になぜ鳥たちは止まるのか、そして実害との闘いはどうなっているのかについて取り上げている。 1.「電柱と電線 […]

結局,ウナギは食べていいのか問題

もう既に時期は過ぎているのだが、土用の丑の日以外でも年中食すことができることの一つとしてウナギがある。ウナギは滋養にもよく、栄養素も豊富にあるため、特に夏にて夏バテによい食べものとして有名である。そのウナギが近年「絶滅危惧種」に指定されているのだという。そう考えるとウナギは食べて良いのかと言う疑問を持ってしまうのだが、その疑問と解決方法について取り上げているのが本書である。 1.「ウナギは絶滅する […]

我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

人類が誕生したのは約400万年前、アウストラロピテクスが出現したときに始まる。そこから人類としての進化が始まり、ジャワ原人、北京原人などの原人から、今のようなホモ・サピエンスになっていった。その人類の進化について、特にアジアの観点からどのような進化を遂げていったのか、本書ではそのことについて取り上げている。 第1章「人類進化を俯瞰する」 人類の進化を大きく分けると4つに分類される。「猿人」「原人」 […]

謎のカラスを追う―頭骨とDNAが語るカラス10万年史

カラスというと、ちょうどこの秋の時期は「繁殖期」にあたり、特に威嚇・攻撃が先鋭化する。私も小学校時代の時に学校の中に森が存在しており、秋になると「カラスに注意」と言った札が見られるようになった(実際にこの時期、カラスに襲われたことがあった)。それだけでなく、カラスというと、ゴミをあさるような事もあり、なおかつ迷惑をかけるような事も日常茶飯事のように行っているという。 しかしカラスにも種類がたくさん […]

ウニはすごい バッタもすごい – デザインの生物学

動物は数え切れないほどの種類があり、中には人では想像もし得ないような要素がある。本書で紹介するウニやバッタをはじめとした動物には、想像し得ない「すごい」特性があるのだという。その特性とはいったいどこにあるのか、デザインの観点から取り上げている。 第1章「サンゴ礁と共生の世界―刺胞動物門」 「刺胞」動物と呼ばれるものとしてサンゴもあれば、有名どころとしてはクラゲがいる。クラゲの中には攻撃的な行動とし […]

猫脳がわかる!

もしも「猫」の脳の中を覗けるのであれば見てみたいものである。実際に猫を飼ったことはないのだが、野良猫に出くわすことが多々あるため、猫に触れるようなことはある(もちろんエサは与えていない)。しかし出くわすと、近づくかと思いきや、すぐに逃げられることが多々あり、猫は何を考えているのかわからない、とも思ってしまう。 私のようなケースは実際に猫を飼っている方もいるのだという。認識のズレにより、猫はストレス […]

ゾンビ・パラサイト――ホストを操る寄生生物たち

ゾンビというと、空想や架空上にいるモンスターのことを連想してしまう。ただ宗教上、ブードゥー教のようなゾンビ信仰を持つ所もあるなど、ゾンビを信じる所もある。ただ、ここで取り上げたゾンビはあくまで人のゾンビを表しており、本書は昆虫における「ゾンビ」である。本書では実際に様々な虫がゾンビとなっているという事例を持っており、人もゾンビになるのかどうかも取り上げている。 第1章「ゾンビアリは真昼に死ぬ―菌類 […]

博士の愛したジミな昆虫

昆虫というと、私の子どもの頃は昆虫採集を行うといった子どももいて、私自身も昆虫を捕ることもあった。いつしか私が虫が苦手になったのはまた別の話であるが。 それはさておき、ここ最近では昆虫食も認知が深まり出しつつある。最近のニュースだと無印良品が「コオロギせんべい」を販売し出したり、あるメーカーではコオロギビールなるものも出てきている。さらに言うと、食産業の代替として官民問わず食用の昆虫への研究も進め […]

ヒトは120歳まで生きられるのか 生命科学の最前線

世界的な長寿を見てみると、120歳以上生きた人物はいる。現在も疑義は絶えないものの、フランスのジャンヌ・カルマンが122歳まで生きたのが唯一である(かつては泉重千代が120歳まで生きたとあるが、信ぴょう性の疑義により取り消され、105歳に改められたのもある)。 人間の寿命は年々延びており、100歳を超える人も少なくなくなった。また100歳前後になっても矍鑠(かくしゃく・年老いても、丈夫で元気なさま […]